北川がカッコよすぎて泣けた。
舞踏会から帰ってきた後、大騒ぎになってしまった舞踏会の翌朝、祐一と名雪が学校へ向かっていると、北川が後ろから走ってくる。舞踏会の実行委員であった北川は生徒会から電話で呼び出されていた。用件は昨日の舞が起こした事件の後始末。北川の話を聞き終わる前に、祐一は二人を置いて学校へ走り出していた。
息も絶え絶えで祐一が生徒会室の前に着くと、既に生徒会、というより久瀬による佐祐理さんへの尋問が行われていた。ガラスが割れたのは舞が刀を手にする前だった、と佐祐理さんが反論するが、久瀬は「川澄君が刀を振り回したのは事実だ」と言って取り合わない。このままでは舞は退学必至。状況は圧倒的不利だった。
「(刀を振り回した)そのワケなら俺が知ってるぜ」そう言いながら生徒会室の戸を開けたのは祐一。祐一が語ったその理由とは
「舞はアトラクションとして、剣の舞をやった」
……デマカセにしてもこれは酷すぎる。
当然そんなアトラクションは、生徒会が用意したプログラムには記載されていないしまた生徒会役員の誰もそんな報告すら受けていなかった。状況は最悪。祐一が退室を命じられたその時北川が登場、「俺が実行委員として川澄さんに頼んでたんですよー、手違いでプログラムに載せるの忘れちゃって。いやーお騒がせしてどうもすいませんでした!」と頭をかきながら謝る。結局北川のフォローにより、舞の退学は免れたのだった。
もうさ、北川カッコよすぎじゃね?この後のエントランスでのやりとりとか
祐一「北川、お前どうして…?」
北川「え、どうしてはねーだろ?お前が困ってたから助太刀してやったんじゃねぇか」
さらに
祐一「(ちょっと驚きながら)北川…お前、いいヤツだったんだな」
北川「なんだよ今ごろ気づいたのかぁ?」
もうコイツ主人公でよくね?あまりにもいいヤツ過ぎる。
今回は祐一がちょっと嫌な感じに描かれてるからひときわそう思うねえ。
騒ぎが済むと、いつもと同じ日常が待っていた。そして中庭には、いつものように何かを待つ栞の姿が。
最悪でもいいから、舞踏会に出てみたい。祐一から昨日の散々な舞踏会の話を聞かされると、栞は祐一に自分の望みを語る。その姿に祐一は、栞のクラスメイトが放していたことを思い出す。栞は風邪ではない――
祐一は舞踏会から話題を変え、美坂香里という生徒が自分のクラスにいる、と話を振る。栞は姉が祐一と同じクラスにいたのかと喜ぶが、その生徒が「自分はひとりっ子だ」と言っていたことを祐一から聞かされると一瞬悲しそうな表情を浮かべて、祐一のクラスにいるのは姉と同姓同名の別人だ、と言うのだった。
チャイムが鳴り、一時の別れが訪れる。しばらく来れない、と言う栞の去り際に、祐一はしばらくしたらどこかへ遊びに行こう、と栞を誘う。舞踏会の埋め合わせに……栞は満面の笑顔でそれに応じ、約束を交わすのだった。
そんな二人の様子を、階段の窓から香里がただじっと眺めていた。
もしかしたら最後になるかもしれなかった舞&佐祐理さんとの昼食。こうしていられるのも生徒会の尋問に立ち向かった佐祐理さんのおかげだった。祐一は舞に佐祐理さんに感謝するように促し、談笑しながら食事を取る。
すっかり北川への感謝を忘れたような祐一さん、流石です。
昼食を終えて階段を降りると、そこには久瀬がふんぞり返っていた。久瀬は忠告する、今度舞が問題を起こしたら舞の退学はもとより、彼女を庇う佐祐理さんもただでは済まないということを。それまで静かに聞いていた舞だったが、佐祐理さんにまで話が及ぶと、冷たい敵意むき出しの眼で久瀬を見据え、彼をひるませる。佐祐理を傷つけたら絶対に許さない……にらみつけたままそう言うと、久瀬は逃げるように去っていった。
放課後のテニスコート。そこには一心に木刀を振るう祐一の姿があった。舞の魔物退治に少しでも協力するため、祐一は自らに修練を課していた。が、突然飛んできたバケツに反応できず、顔面でそれを受け止める。バケツを飛ばしてきたのは舞だった。次に飛ばしてきた消火器は何とか切り伏せたものの、舞は「全然だめ」と祐一に言い残し、校舎の方へ去っていく。
コレは祐一には魔物退治は無理だ、とわからせるための舞なりの気遣いだったと思うのですがどうでしょう?突然バケツを飛ばしたことに祐一はキレてますが、実際魔物は突然襲ってくるわけですし。バケツ程度に反応できないんじゃ魔物退治なんて到底無理だぞ、と。伝達の方法が少々乱暴なだけで本当は凄く優しいんだと思うんですけどね…。
舞の態度に辟易しながら帰途に着いた祐一は、商店街で学校帰り&探し物中のあゆに出会う。あゆの探し物はまだ見つからない…あることを思いついた祐一は、あゆを夜の学校へ誘う。
祐一はあゆを舞に引き合わせる。前に舞が真琴の居場所を言い当てたことから、あゆの探し物も舞ならば見つけられるのではないか…そう期待して、祐一はあゆを連れてきたのだった。だが舞の答えは「多分私が見つけても意味がない」というものだった。
自分は舞のそばにいなければならないため(←コレひとりよがりだと思う)、祐一は恐がりのあゆをひとりで家に帰す、という暴挙に出る。案の定恐がりまくるあゆ、そんなあゆに舞はせんべいを渡し、髪をなでてやるのだった。
あゆが帰った後、祐一は舞に先程の言葉の真意を尋ねる。だが舞から返ってくるのは雲をつかむような言葉ばかり。業を煮やした祐一は舞のそのひとりよがりな話し方に怒る――がその時、廊下の先に魔物が現れる。
木刀を構えた祐一に舞は「動かないで」と言い、魔物に切りかかる。だが一撃で倒すことはできず、逆に剣を吹き飛ばされる。すると祐一が背後から魔物へ向かって走り出し、木刀を思いっきり振るった…が空振り、体制を崩す。舞は体制を崩した祐一に横に飛ぶように叫び、吹き飛ばされて床に刺さっていた剣を取り、そのままそれを魔物に振り下ろす。すると魔物は粉みじんになり、消え去った。
魔物は倒したが、舞は「動かないで」といったのにもかかわらず祐一が余計なことをしたことを責める。舞のためを思ってやったのに、なぜそんなことを言われるのか?祐一の今まで舞に対してためてきた鬱憤が爆発する。
佐祐理さんや自分がどれだけ心配しても全然わかってなくて、舞踏会をメチャクチャにして、佐祐理さんのドレスを台無しにして、そして今も顔色も変えずに帰ろうとしている。そんな舞を守ろうとした、自分が馬鹿だった。
でもな、と祐一は続ける。俺は明日もここに来る、馬鹿だから、舞のことが大好きだから。祐一の叫びも空しく、舞は廊下の角を曲がっていった…。
赤字部分はちょっと違ってんじゃないかなーと思ったり。「全然わかってない」のは反応をしないだけであり、舞踏会をメチャクチャにしたのはそもそも魔物であり(まあ確かに剣は振り回したけど、その原因は魔物にあるわけだし。それを理解している祐一だからこそ生徒会室で舞の弁護にあたったはずなんだけど)、それといつ佐祐理さんのドレスを舞が台無しにしたのか。してないですよね?
この時祐一は感情的になっていたにしろ、これでは久瀬とレベルがそう変わらないような気がします。まあ久瀬は舞が大嫌いで、祐一は舞が大好きだという決定的な違いがありますけどね。
翌日の昼、佐祐理さんたちと重箱を囲んでいても、祐一の機嫌はなかなか晴れない。祐一が静かなのに気づいた佐祐理さんに舞とケンカ中であることを話すと、佐祐理さんはいったいいつケンカしたのかいぶかしむ。慌てて祐一は取り繕い、話題を変えるために、舞と佐祐理さんがどういう経緯で仲良くなったのか話を振る。促された佐祐理さんは、きっかけとなったエピソードを語りだす。
彼女たちがまだ一年生だったある日、学校に野犬が侵入してきた。佐祐理さん含む大勢の人が野次馬に出て、生徒も先生もなかなか手を出せない中、シャベルを持った舞が野犬の頭を打ち、野犬を学校から追い出すことに成功した。
だが。昼休みの中庭には、その野犬に自分の弁当を与えている舞の姿があった。それを見ていた佐祐理さんは、自分の弁当も野犬に差し出す。二人とも弁当がなくなったので、一緒に学食に行き、牛丼を食べた。それから二人は一緒に行動するようになったのだった。
思い出を語り終えた佐祐理さんは、舞に聞こえないように祐一に耳打ちする。
「大事なお話があるんです、舞のことで」
放課後、祐一は校門で佐祐理さんを待っていた。舞に関する大事なこと→魔物退治のことがバレた? そう考えていた祐一は、佐祐理さんが現れると飛びのいて驚く。が、佐祐理さんの用件とはプレゼント選び。明日は舞の誕生日だった。
舞は自分の誕生日を忘れているだろうから、内緒にしててビックリさせる。あいつらしい、と祐一は頷き、ぬいぐるみ、それも商店街一大きなぬいぐるみはどうか…と薦める。
で、買ったのは巨大なオオアリクイのぬいぐるみ。店主の翁曰く、三年前に入荷したが誰も買い手がつかず、棚に陳列されたままになっていたもの。三年前は舞と自分が出会った頃……突如感応(?)した佐祐理さんにより、ぬいぐるみは日の目を浴びることになる。
「お前って幸せだよな」
祐一は夜の学校で舞に言う。佐祐理さんという最高の親友がいて。しかし、ずっと昔には、舞にも佐祐理さん(と現在の祐一)の他にももう一人だけ親友がいたらしい。だが、そのもう一人も、他の人と同じように舞の前からいなくなってしまった…。
カタ、と音がし、舞は魔物がやってきたことに気づく。しかも今回はニ方向から。舞と祐一は背中合わせになり、それぞれの魔物に向かっていく。
舞が片方に専念している間、祐一はもう片方の攻撃を受け続ける。だが、舞の斬撃をかわした片方の魔物は、祐一のいる方向へ向かっていく。舞はそれを後ろから切り伏せ、続けて祐一側の魔物を両断し、その日の戦いは終わる。
魔物は倒せたものの、舞の心にはひとつの謎が残る。魔物が狙っていたのは今回自分ではなく、祐一だった。では、魔物と祐一にはどんなかかわりがあるのか?
全然文字数足りませんでした。コメント欄に追記しときます…。
kanon 2006 episode 13 (full)