2007/6/29

ぶっ飛んでます☆面白ラベル  目にとまったワイン話

店頭でワインを選ぶ時、ラベルに惹かれてつい手にとってしまった・・・ってことありますよね。
「へぇ、こんなラベルがあるのね」と、思わずつぶやきたくなるようなワインをご紹介♪


2006 Man Vintners Coastal Chenin Blanc

南半球の葡萄収穫は春。
今年、南アフリカでは、葡萄の過剰生産で、ワイナリーによっては
収穫しない農家に報奨金を出すようなところもあるとか。
葡萄農家にとっては大変な事態ですが、消費者にとってはラッキーかも。
というのも、安価なワインにも、高品質の葡萄が使われるからです。

ライム、白桃、ミネラルの風味。セビーチェ(ceviche)と合いそう。
マン・ヴィントナーズのシュナン・ブラン、これで$10はお買い得。

クリックすると元のサイズで表示します 2006 Man Vintners Coastal Chenin Blanc ($10)


2005 (oops) Valle Central Cabernet Franc Carmenere

Oops! は英語で、ミスをしたときに思わず出る言葉。
「しまった〜」や「おっと〜」みたいな感じ。
このワインの名前は、Carmenere(カルメネール)葡萄と、Merlot(メルロー)葡萄を
間違えていた事が、そもそもの由来。(詳しくは次回で☆)

チェリーの風味に、チョコレートとグリーンハーブが添ったワイン。
グリルした肉料理と合いそう。

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2005 (oops) Valle Central Cabernet Franc Carmenere ($12)


南オーストラリアのオールド・ヴィン、特にGrenache やShirazの
輸入に貢献しているのが、The Grateful Palate
下の二つは、この会社がアメリカに輸入しているもの。

ワインメーカー、Chris Ringland氏とLisa Wetherell女史のコラボレーションにより
生まれたのが、このぶっ飛んだ名前のワイン。EVILBITCH

クリックすると元のサイズで表示します 2005 Evil Cabernet Sauvignon Australia

クリックすると元のサイズで表示します 2005 Bitch Barossa Grenache Australia

Ringland氏の造るシラーズは、オーストラリアのアイコン的存在で、
好事家の間では、数百ドルで取引されるという幻のワイン。

でも、これなら$10前後だから気軽に買えるし、なんといってもラベルが楽しい(?)
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2007/6/27

ロマンチックな夜に♪ Coup de Foudre  Red Wine

ロマンチックなディナーのテーブルを飾るワイン。
ハートのマークのカロンとか、直球ど真ん中!ですよね。

でも、もうちょっとひねりが欲しいなぁ・・・とお考えでしたら、
Coup de Foudre なんて、いいかも♪
(カリフォルニアは、ナパのワイン☆発音はクー・ドゥ・フードゥラが近いと思います)

Coup de Foudre は、フランス語で“愛する人に出会った時に感じる
雷に打たれたような衝撃“という意味合いを表す言葉だとか。

ラベルの右上をめくると、中にはWho, Where, When, Whyとあって、
誰と飲んだのか、記す事が出来るようになっています。

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ワインメーカーは、John Schwartz氏。
彼はAmuse Bouche wineryのオーナーでもあり、
セレブなワインメーカー、ハイジ・バレット(Heidi Peterson Barrett)女史との
コラボレーションにより、幾つものワインを世に送り出しています。

2004 Coup de Foudre
Napa Vallley Cabernet Sauvignon / $115


ラベルに書かれているフランス語の詩は、Schwartz氏自身の作。
“Coup de Foudre” に打たれた後、ある女性に捧げたそうです。
彼女は現在、Schwartz夫人なので、詩の効き目は抜群♪

まぁ、たとえ残念な結果になったとしても、美味しいワインを楽しめるいい機会。
リッチなブラック系の果実風味と、ブレンドされているシラー葡萄のスパイスが
絶妙なバランスのワインです。

なかなか手に入りにくいみたいなのですが、興味のある方は、
ワイナリーのHPからコンタクトしてみて下さい☆


詳しい記事はブレイクの記事Label watchをご覧下さい♪
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2007/6/24

ゲイ(陽気)なサンデー・パレード♪  生活雑記

歩いてきました!
第37回サンフランシスコ・LGBT・プライド・パレード
37th Annual San Franicisco LGBT Pride Celebration 2007

この日、パレードに参加したのは約300団体ほど。
皆さん、朝10時頃からボチボチ集まり始めて、準備開始。
通りのあちこちで、お化粧したり、衣装を着けたりの風景が見られます。

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トラックから荷物を降ろして準備中   ワンちゃんもおしゃれして参加

10:30分、いよいよパレード開始☆
にぎやかな音楽は聞こえるものの、動き出す気配がないのをいいことに
ここぞとばかり、一気に記念写真を撮り貯め。

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映画評でおなじみ(?)のリトル・マン☆

ピンクのトラックを囲んでクロニクルのメンバーが動き出したのは、11時半近く。
フェリープラザからシビックセンターまで2kmちょっとぐらいを歩きました。
フリービーとして、ゴム製ブレスレットやテンポラリー・タトゥーを
配って歩いたので、距離が短い割りには、思いのほか疲れたかも・・・☆

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ブレスレットに書かれているのは “WE COME OUT EVERYDAY”。
「新聞の発行」と、「カミング・アウト」をかけたロゴ。

クリックすると元のサイズで表示します もしこういうの集めてらしたら、メール下さい。お送りします♪
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2007/6/23

第37回 サンフランシスコ・ゲイ・プライド・パレード  生活雑記

今年で37回目を迎える
サンフランシスコ・LGBT・プライド・セレブレーション2007
37th Annual San Franicisco LGBT Pride Celebration 2007

レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーが主役の祭典。
全米のみならず世界各地からLGBTが集まって、
2日間に渡ってパワー炸裂のお祭り騒ぎ。

様々な催しが開かれますが、何と言っても皆が楽しめるのは、パレード。
6月24日(日曜日)朝10時半から、様々なグループが趣向を凝らした格好で
フェリープラザからシビックセンターまで、マーケット・ストリートを行進します。

私も夫と一緒にSFクロニクル紙のパレードに参加予定。
え?揃いのTシャツ着ただけで、BORING〜?確かに。
でもね、格好の奇抜さではなく、思想的にサポートする事に意義があり。
その意味では、クロニクル紙、かな〜りリベラルではないしら?(過ぎ?)

観たことはあったけれど、参加するのは初めてなので、ちょっとワクワクです☆

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この日が近づくにつれて、例年、近所のカストロ周辺はザワザワするのだけれど、
何故か昨日のジムも、筋トレマンでメチャ混み。

ジムのトレーナー曰く、パレードに備えて筋肉を鍛える人が急増するからとか。
(露出度の激しい方、影でこんな努力をしていたんですね〜☆)
タフでクールな彼女自身もパレードに参加。(ダイク・オン・バイクかな?)

クリックすると元のサイズで表示します
お近くの方は、散歩のついでにちょっと覘くのも楽しいかも☆
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2007/6/22

アメリカ西海岸ピノ・グリ〜勝手にベスト3  White Wine

先日ご紹介した、ピノ・グリージオ (Pinot Grigio) と、ピノ・グリ (Pinot Gris) 。
アサリ蒸しなど、さっぱり系の魚貝類料理と相性抜群のワイン♪

テイスティングのあった夜の我家のメニューは、アサリの白ワイン蒸し。
白身魚のソテー。ガーリック・トースト・・・と、至ってシンプル料理。
その分、ワインとよく合いました。

同じ葡萄からできたこの白ワイン達、アメリカでの名前の違いは
イタリア語とフランス語表記の違いですが、本家本元ではというと・・・
ピノ・グリージオは、イタリア北部のアルト・アディジェ地方などが産地。
一方、ピノ・グリは、フランスのアルザスなどがメジャーな産地です。

イタリアのピノ・グリージオは、大概とっても飲みやすく、ほとんどクセがありません。
片やフランス、ピノ・グリの産地アルザスは、アルト・アディジェよりも涼しいため、
もっとキャラクターに富んだ風味になります。

クリックすると元のサイズで表示します Benessere

さて、アメリカ国内で植えた葡萄、ピノ・グリージオと呼ぼうが、
ピノ・グリと呼ぼうが、ワイナリーの勝手。

ここで面白いのが、ガンガン売りたいワイナリーは「ピノ・グリージオ」と表記。
アメリカ人が大好きな、クセのない飲みやすいワインである場合が多いみたい。
そして、アルザスで出来るような、風味に富んだワイン造りにこだわるワイナリーでは
フランス式に「ピノ・グリ」と呼ぶ“確立”が高いようです。

どちらを手に取るかは、消費者次第…。

クリックすると元のサイズで表示します Van Duzer Vineyards

クロニクル紙で選ばれた今回の白ワイン達。
気がつくと、ナパならばカーネロス(SFから向かってナパの入り口の辺)。
メンドシーノ郡なら霧に包まれるアンダーソン・ヴァレー、といった風に、
いずれも涼しい所でとれた葡萄に高得点が付きました。

北のオレゴン州を初めとして、カリフォルニア州でも、
涼しい土地で育った葡萄から出来たワインの方が、風味に富んでいるようです。

クリックすると元のサイズで表示します Greenwood Ridge Vineyards

棚の前で迷ったら、名前で選ぶのも一つの手かもしれません☆
選択肢が多すぎる!とおっしゃる方は、クロニクル紙のこちらを参考にどうぞ♪


それでも選択肢が多い!と思われた方、この3本は如何でしょうか?

★ 2006 Benessere Carneros Pinot Grigio ($25)
レモン・マーマレード、パパイヤ、アプリコット風味。
★ 2006 Van Duzer Estate Willamette Valley Pinot Gris ($17)
パイナップル、グリーン・アップル風味。グラスの中で様々な風味が展開。
★ 2006 Greenwood Ridge Vineyards Anderson Valley Pinot Gris ($16)
凝縮したマンゴ、マラスキノ・チェリー(maraschino cherry)、パパイヤの風味。

初日に一番美味しかったのはBenessere、二日目の勝者はGreenwood、
双日ともに美味しかったのはVan Dueerでした♪(勝手にベスト・スリー☆)
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2007/6/20

ピノ・グリージオ vs. ピノ・グリ どこが違うの?  White Wine

問題:ピノ・グリージオ (Pinot Grigio) と、ピノ・グリ (Pinot Gris) の違いは ?
答え:違いは無し。でも、その差は大きいんです。


同じ葡萄からできたこの白ワイン達、名前の違いはイタリア語とフランス語の違い。
双方とも英語では“灰色(gray)”という意味です。

一般的に(米国内で)この葡萄を、ピノ・グリと呼んでいるワイナリーは、
フランスのアルザス地方のような、フローラルでミネラルに富んだワインを製造。
一方、ピノ・グリージオと呼ぶワインナリーでは、イタリアの伝統的な味である、
レモン風味の水を作っていることが多いようです。

ちょっと、辛らつすぎます?
そうですよね、ピノ・グリージオは人気者ですものね。

遺伝子的にはピノ・ノアールのいとこにあたる、この白ワインは
現在、アメリカでは5番目に良く飲まれている品種。(ニールセン調査)
年々市場は広がっており、今のまま伸びれば、2年後には
4番目のホワイト・ジンファンデルを抜きそうな勢いです。

でもね、オレゴン、カリフォルニア、ワシントン州から集められた
ピノ・グリ42種と、ピノ・グリージオ32種を試飲した結果、
レモン水の推測は、あながち間違いではなかった事が判明しました。

2個半の★を獲得したワインはいずれも、「ピノ・グリ」。
一つだけ、イタリア名のワイナリーが「ピノ・グリージオ」と呼んでおり、
イタリア風に呼んだからと言って、決して複雑で美味なワインが皆無ではない事を
照明しています。

シンプルで爽やかなワインが飲みたいな・・・と思う機会は、多いもの。
そんな時が、「ピノ・グリージオ」と銘打ったボトルを開ける好機です。

トレンディーなワインなので、ピノ・グリージオは、此処かしこで作られていますが
涼しい気候で育った葡萄から出来た方が、断然美味しいです。
オレゴン州からのワインは19のうち、半数がお勧めに値する味でした。
カリフォルニア州のものも、同じことが言えます。

ピノ・グリと、ピノ・グリージオ。
葡萄は同じでも、呼名によって、中身は大きく違いますのでご注意を。


以上SFクロニクル紙のブレイクの記事の意訳でした。
詳しいテイスティング・ノートは、W. Blake Gris (not Grigio)の書いたこちらの記事をどうぞ♪


クリックすると元のサイズで表示します 写真の4本が、美味しかったです☆
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2007/6/18

評価ポイント、その高騰ぶりは青天井?  目にとまったワイン話

1977年、R.パーカー氏のWine Advocateが初めて100ポイント評価制度を
世に送り出した時、その最高点数は91点でした。

時は流れ、今年(2007年)初頭。
パーカー氏の片腕として1,000近くのスペイン・ワインを評価したMiller氏は、
その内の5つに100点満点をつけています。

6月11日時点でeRobertParker.comのブリテンボードに載っているのは78,252ワイン。
そのうちの36%は90点以上。
実に2,080ワイン(2.7%)に、96点以上がつけられています。

こうなると、すでに希少価値とは呼び難くなってしまいますが
この高得点乱発の本当の理由は定かではありません。

パーカー氏が自らのボードに載せた釈明によると:
「信じがたいかもしれないが、(高得点が多いのは)決してゴールが動いたわけではなく、
今日日(きょうび)のワインの品質が、格段に良くなっているためです。
15〜25年前には存在しなかった、数千の生産者が、素晴らしいワインを作り出しているし、
70年代のワインは恐ろしいほど質が悪かったのです。」

これはボードに寄せられた、「1985年に(パーカー氏が)『特に良いヴィンテージの中で
一番素晴らしいカベルネ』と謳った1978 Stag’s Leap Wine Cellars Cask 23には
たったの92点しかついていないが?」という質問への回答です。

しかし、Harlan Estateのカベルネが9年間で4度も100点を取っているという
事実ひとつをとっても、上の釈明は簡単に受け入れ難いものがあります。

クリックすると元のサイズで表示します

International Wine Cellar newsletterでワインを評価するTanzer氏は
高得点乱発の理由を、各社の競争の結果と見ています。

ワイン・ショップでは、多くの場合、各社の評価の中で最高点だけを表示します。
より高い点数をつけた方の名前が、より多く客の目にとまり、
その結果、組織の知名度が高くなる・・・というわけです。

Tanzer氏に言わせれば、「Wine Advocateの90点は、いまや意味なし。
少なくとも95点でなければね」との事。
ちなみに氏自身は、直近にリリースされたワインに100点満点をつけたことは無いそうです。

ワイナリーで見る、ポイントも同じ事。
2002 Tablas Creek Cotes de Tablas Paso Robles red Rhone-style blendは
Advocateで90点、スペクテーター誌で78点の評価を得ています。
ワイナリー側としては、自然とAdvocateの得点だけを表示したくなりますよね。


さて、ワイン自体の質の向上と、各社の競争によって釣り上がった評価ポイント。
いくらなんでも、これ以上、上がる事はないだろうとお考えでしょうか。

なんと、2003 Domaine du Pegau Cuvee da Capo Chateauneuf-du-Papeの
獲得した得点は、100プラス(+)点。

100点が満点だったのは、過去の遺物・・・なんて日は、そう遠くないかもしれません。

クリックすると元のサイズで表示します ゴールデン・ゲート・ブリッジ☆霧の向こうは青い空

以上、SFクロニクル紙のブレイクの記事の意訳です。
原文をお読みになりたい方は、こちらをどうぞ♪
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2007/6/17

満点ワイン、過激競争の舞台裏  目にとまったワイン話

店頭に並ぶ、ワインのポイント評価。
「***カベルネ、@@誌で98点!」
いったいどんなワインなの?


95点以上を獲得できるワインとは、果たしてどんなワインなのか?

カベルネ・ソーヴィニョンピノ・ノアールシラーシャルドネ、そしてリースリング
Matthews氏(スペクテーター)とTanzer氏(インターナショナル・ワイン・セラー)の
回答を総合すると、高得点を取れる品種は以上の5種類。

この他、イタリアで最高のネッビオロ(Nebbiolo)、サンジョベーゼ(Sangiovese)も可能性あり。
ソーヴィニョン・ブランで、唯一、批評家に考慮されるのは、一本$200以上する
シャトー・オーブリヨン・ブラン(Chateau Haut – Brion Blanc)のみ。
葡萄の品種の多さを考えると、狭き門 ★

消費者にすれば、人生に一度ぐらい「100点満点ワイン」を飲んでみたいもの。
L.A.のワインショップTwenty Twentyには、遥々タヒチや日本から、
希少価値ワインを求めに来る顧客もいるとか。

かたや、ワイナリー側からすれば、高得点ワインは、高値で売れるいい機会。
どうにかしてスター・ワインを・・・と願うのは、自然の摂理。

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さて、そこで気になるのは、どんなワインを作れば批評家達の気に入るのか?
複数のワインメーカーによると、高得点を得るコツは以下の通り。

まず、高いフレンチ・オークを使う事。(アメリカン・オークではダメ)
次に、パワー、魅力、ビッグ・ボディを与えるために、葡萄を極限まで熟成させる事。
(反面、アルコール度が高くなります)
この他、トースティな複雑さを加えるため、新樽を使う人もいます。
(葡萄の持つ本来の味は、ブロックされてしまいます)

業界内では、95点以上の評価を得た=顔を顰(しか)めたくなるワインだ、と言う人もいます。
では、何故ワインメーカーは、自分では飲もうと思わないワインを作るのでしょうか?

答えは「ビジネス」だから。商品を売らなければならないからです。

クリックすると元のサイズで表示します 

評価する側から言わせれば、自分達のビジネスが存続するのは
なんと言ってもアメリカ人が、高得点スタイルのワインを好むから。

それに、シドゥーリ(Siduri)のように、初めてリリースしたワインが高得点を得、
一躍スター・ダムの地位に伸し上った、幸運な小規模ワイナリーの例もあります。

批評家達が味見するのに、かかる時間は30秒。
この短時間で、ワインメーカーが苦労して作り上げたワインの運命が決まってしまいます。

90点以上取れば飛ぶように売れる反面、それ以外の得点では、かえってマイナス・イメージも。
しかし、ポイント競争に参加しなければ、益々販売が困難になるため、
出品せざるを得ないのが現状なのです。

販売店とすれば、高得点ワインは回転が速いので在庫を置きたがりますが、
それ以外のワインには、どうしても二の足を踏みがち。
すると自然と店頭に並ぶのは、批評家の好むパワフルで高アルコールのワインばかり・・・
消費者の舌はそれに慣れ・・・
というのが、現在のアメリカの図式です。

でも皮肉な事に、批評家達だって、高得点ワインばかりを飲んでいるわけではありません。
「もし週末に夕食に飲むならば、80点〜88点のワインを開けると思うよ」と語るのは
ワイン・スペクテーター誌でスペイン・ワインの点数を下す、Matthews氏。
「特別なワインを飲むには、かなりのエネルギーが必要だけれど、そんなの残ってない時も
あるからね。音楽と一緒、ある時はポップな気分、別の時はクラッシックを聞きたいのさ」

以上、SFクロニクル紙のブレイクの記事の意訳でした。原文はこちらをどうぞ♪


(ゴマのつぶやき)
批評家の言う事を鵜呑みにしないで、ポイントを上手に読みこなし、
賢くワインを買いたいですよね♪
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2007/6/16

ワインのポイント評価、どう読むか?  目にとまったワイン話

多くの組織がワイン評価に、100ポイント・スケールを使っています。
Wine Advocate newsletterや Wine Spectatorにはじまり
Wine Enthusiast, Stephen Tanzer, Wine & Spirits、個人のワイン・ブログ等々。

ほとんど皆、重いボルドーから軽いシュナン・ブラン(Chenin Blanc)まで、
同じスケールを使って評価しています。
そうなると高得点の常連は、パワーと複雑さを併せ持つワイン、と言う事になり
残念ながら、爽やかなソーヴィニョン・ブランにはチャンスはありません。

高得点ワインは高値で売れるため、ワイナリーが競って得点を狙えるワイン作りに励み、
結果、ワインがある方向に偏りつつあります。

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さて、よく議論されるのは、評価を下す方法。

多くの評価が存在する中で、やはり実際に市場を動かしているのは
パーカー氏のWine Advocateとワイン・スペクテーターの2つです。
しかし、両者とも多数の批評家を擁するものの、最終的に得点をつけるのは一人。
決してチーム作業ではありません。
(ちなみにクロニクル紙では、複数のパネラーによるチーム作業で、ランク付けをしています)

ポイント・システムは、全ての人間が同じ味覚を持つことを仮定し、
あたかも科学的に評価できるかのようですが、実際の所は映画や本と同じで、
個人による好き嫌いがあるのです。

ワインメーカーや、ワイン愛好家たちの間では、パーカー氏が個人的に好む、
「ドラマチックでパワフルな」ワインが世界中を席巻してしまったと嘆く声も聞こえます。

パーカー氏は取材に応じなかったものの、“The Emperor of Wine”の著者Elin McCoyによると
彼がアマチュア・テイスターとして、ポイント制を編み出したのは70年代半ばの事。
その時代、ワインはまだ、ワイナリーの有名度で評価されていました。
そこにパーカー氏は、個々のワインの持ち味を評価する制度を持ち込みました。

その採点方法ですが、決して1点から100点をつけているわけではなく、
一番低いのは、おそらく50点。ここ7年ほどは、70点以下はつけてはいません。

この100ポイント・スケールは、すぐさま消費者に気に入れられ、
店頭のワイン棚にポイント表示が見られるようになります。
85年にはワイン・スペクテーターも100ポイント・スケールを採用。
他の組織も、間髪を置かず追随しました。
そして現在、過激になった評価競争の結果、ポイントが高くなる傾向にあります。

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さて、媒体が違っても「85点」は同じ基準で判断された「85点」と
人々は思っているようですが、本当に同じなのでしょうか?
スコアはいったい何を意味するのでしょうか?

Wine Advocateによると、80〜89点は「ぎりぎり平均以上から、
様々な段階の魅力と風味を持つ良いワイン」と、まるで世界中のワインに
当てはまるとも言える、わかったようなわからないような解説。
スペクテーター誌はもう少し具体的で、80〜84点は「安定して、良く出来たワイン」。
85〜89点は「とても良い、特別な質を持つワイン」とあります。

しかし今時、誰が89点のワインに興味を持つでしょう?
多くの消費者にとって、重要なのは90点以上のみ。
いわゆる、「傑出の出来(Outstanding)」と呼ばれるカテゴリーです。

「90点以上で無ければ、逆に評価されない方がマシ。88点や89点は、
“良くない”というメッセージと同じ」と語るのはSFのワイン輸入業者Neal氏。

ワイン・スペクテーターの編集Matthews氏は、評価の一貫性を図るために
大きな努力をしていると言います。ワインは全てブラインド・テイスティング(一部例外)。
年に一度、批評家達を集めて評価基準を合わせるようにしているとの事。

「読者には、スコアがあくまでも主観的な一意見に過ぎないことを
理解してほしい」と氏は言います。
しかし、カベルネが100点を獲得する傍らで、他の料理によく合う軽めのワイン達が
高得点を望むべくも無い今のスケール制度は、平等とは言いがたいものがあります。

以上、記事の原文は、SFクロニクル紙のブレイクの記事です♪

(ゴマのつぶやき)
高得点のワインは、パワフルで複雑な場合が多いので、ワインだけを楽しみたいもの。
ワインに何を求めるか・・・と言うのは個人によって違いますが、
私は、夕ご飯を美味しくする手伝いをしてくれる、料理に合うワインを飲む方が好きかも。
(単なる食いしん坊?)
でも機会があれば、是非、色々なワインを味見してみたいですよね。
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2007/6/15

ワインの100ポイント評価、本当に役立つの?  目にとまったワイン話

いまやワインを語るとき、欠かせなくなった感のある「ポイント制評価」。
権威者が100点をつけたからって、果たして飲んだ人全員が
「このワインは完璧だ!」と、感じるものでしょうか?

以下、ワイン・ライターのW. Blake Grayがこの「ポイント制評価」について、語ります。


かつて、95点という高得点で、ワイン・スペクター誌の1999年ワイン・オブ・サ・イヤーに
輝いたシャトー・セント・ジーンのCing Cpages Cabernet Sauvignon。
一時は大人気を博したものの、今年(2007)初めの再評価では、88点に甘んじました。

「一度点数がつくと、その時点でワインの運命が決まってしまう。
しかし、ワインは生き物。毎年評価されてしかるべき」と、語るのは
セバスティアーニのワイン・メーカー、Mark Lyon氏。

1970年半ばに、R. パーカー Jr.氏が始めた100点スケールによる評価は、
ワイン愛好家にとって、素晴らしい、革新的な制度でした。

100ポイント・スケールは、有名所だけでなく、小規模ワイナリーのワインにも
高得点が与えられるチャンスがある、至極民主的なシステムだったのです。

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しかし、ポイント評価制が一般化した現在では、消費者の味方から一転して、
ワインの多様性を追い出す存在となってしまいました。
アルコール度が高いワインを奨励し、高得点ワインの価格高騰を引き起こしているのです。

支持する、しないにかかわらず、このシステムが
ワインビジネスに携わる人々に与える影響は巨大です。

「ポイント制は気にしないと普段公言しているソムリエだって、一旦
(Joseoh Phelps) Insigniaが100点を取ったとなると、どうにか手に入れようと奔走するのさ」
と語るのは、ワインのディストリビューターBeto氏。

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このシステムの最大の利益者は、何と言っても消費者。
特に初心者でしょう。
どのワインを買えば良いのか、明確な方向を与えてくれるからです。

でも、ちょっと待った。ポイント評価制度の強みは、そのまま弱点でもあるのです。
ワインAは、真実、ワインBよりも、優れているのでしょうか?
権威者が「Aの方が5点程すぐれている」と言った言葉を、鵜呑みにしてもいいのでしょうか?


この記事はとても長くて字数に収まらないので、何度かに分けます。
ゴマの意訳は不要だ、早く読みたい!と思われる方は、
SFクロニクル紙のブレイクの記事をどうぞ♪
(この英文記事を使用なさりたい方は、新聞と記者名をご明記下さるようお願いします。) 


(ゴマのつぶやき)
なかなかねぇ、どの評価を信じて、どのワインを買うか、迷ってしまいます。
私は点数はあまり重視しないで、味のキャプションで選びます。
自分の舌で一つ一つ確かめるのも、大変な作業ですが、
そこがワインの面白みでもありますよね♪
皆さんは、どんなメディアを参考になさってますか?
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