2007/9/30

近所付き合いとトスカーナのワイン  Sangiovese

サンフランシスコは、規模の割に、平和な街だと思う。
道を歩いていてホールド・アップや、わけのわからない銃撃戦に巻き込まれる危険が
ほとんどない。

多分それは、低所得層がベイビュー・ハンターズ・ポイント地区に、
ある意味で「隔離」されているからかもしれない。
(言葉に語弊があるかもしれないけれど、事実を砂糖菓子で包んでもしょうがない)

ハンターズ・ポイントは、第二次大戦中、活気を呈していた海軍造船所で働くために
南部から移住してきた、アフリカ系アメリカ人の居住区だったけれども、
大戦終了後、彼らの多くが職を失い、
結果、この地区は失業者であふれかえった。

70年代の劣化ウラン弾などの兵器開発に伴う、土壌の汚染。
住民の要望に反して稼動する、石化燃料による発電所。
大量に集積されるサンフランシスコ市のゴミ。
この地域での胎児死亡率は高く、がンやぜんそくを患う人の割合も高い。
市では対策を講じようとしているけれど、中々進んでいないのが現実。

現在、犯罪の温床となっているこの地区の青少年の姿は、
ここで生まれ育ったKevin Epps監督のドキュメンタリー映画
"Straight Outta Hunters Point." に描かれている。

SFにお住まいの方にとっては、なかなか興味深く、面白い映画だと思います。
You Tubeのビデオがこちらから見られます。
ちなみに、歌中の“94124”とはこの地区のジップ・コードです。


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夕日に輝くダウンタウンのビル☆霧が不思議な色合いを醸し出す

都市部の例に漏れず、サンフランシスコでも近隣の付き合いというのは希薄。
でも、このさらっとした冷たさがよくて、皆住んでるんだろうなぁ。

ゲート・コミュニティーを揶揄したステップフォード・ワイフという映画があったけれど
あのベットリ感、ちょっと怖そう。
ハンターズ・ポイントと真反対な、一切の犯罪を締め出そうという発想のコミュニティー。
アメリカ社会の、両極の姿が浮かび上がっている気がする。

さて、街中でも長年住んでいれば、それなりに隣近所とも仲良しになって
ちょっと立ち話や、宅配荷物の便宜を図ったり…なんていう事もある。
先日、ご近所のカールが「自分はお酒を飲まないから」と言って、ワインをくれた。

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1998 Morellino di Scansano I BOTRI
Vineyard G. Lanza & G. Andrezzi


「スカンサーノ」は、トスカーナ南部にある、小さな街。
「モレッリーノ」はサンジョヴェーゼ。

Morellino di Scansanoは、スカンサーノで採れた、
サンジョヴェーゼが85%以上使われた、赤ワイン。
開発による地価高騰が激しいらしいキャンティや、ボルゲリに近いこの土地は
最近、良質の葡萄産地として注目を浴びるようになったみたい。

…と言っても、アメリカのスーパーで$10程で買えるスカンサーノ・ワイン。
カール曰く、「お勝手の戸棚の奥に置きっぱなしで忘れていた」シロモノ。
感謝しつつも、やや懐疑的に飲んでみたところ…
オイシイ♪

9年経っているけれど、まだフルーティだし、サンジョヴェーゼの酸味がいい感じ。
感謝の念が、より美味しさを増してくれたのかな?
彼にはお料理用にと、カリフォルニア産の赤ワインを進呈。

或る日、サンフランシスコの街の小さな片隅であった、ご近所交流のお話でした。
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2007/9/27

新潟の日本酒を訪ねて 〜越後湯沢の巻〜  日本酒・焼酎の話

「トンネルを抜けると雪国だった」…は、川端康成氏の小説。
でも、私達が訪れたのは夏の真っ盛りだったので、
雪の代わりに目の前に広がったのは、濃い緑に覆われた山々。
旅の最後は、越後湯沢。

ここは駅の構内に「越後のお酒ミュージアム ぽんしゅ館」なるものがあり、とっても面白い。
まず、「利き酒ギャラリー」では、上越・中越・下越・佐渡から集められた
97の蔵元の代表銘柄がテイスティングできるようになっている。

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カウンターで500円を支払うと、お猪口(ちょこ)とコイン5枚を渡される。
それを持って、すらりと並んだ銘柄の中から好みのものを選び
コインを入れてボタンを押すだけ。

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皆さん、どんな銘柄をどのように選んでいるのか不思議に思い、
何組かの女性グループを観察してみた。
やっぱりメジャーな名前のもの(八海山とかネ)が売れている。

やっぱりこれだけ種類があると、どう選んで良いのか迷うもの。
「店長のお勧め」というコーナーがあるので、素直に従うのも良し、
又は、受付にいる山田店長に「こんな感じが好きなんですけれど…」と
相談してみるのも賢い方法。

日本酒は瓶詰めされた段階から、半年〜1年で飲むのが理想。
一旦封を開けたら、そこからはワイン(2、3日)より多少は持つものの
刻々と味は落ちていくので、せめて4、5日以内には飲んでしまいたいもの。

ぽんしゅ館での品質管理について聞くのを忘れてしまったのだけれど、
ローテーションの良くないお酒は、もしかしたら
開封後ある程度の時間が経っているかもしれないので、
ここで飲んだ味だけで良し悪しを判断するのは、公平とは言い難いかも。

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気に入ったお酒が見つかったら、さっそく「駅の酒蔵」でお土産として購入できる。
この他、新潟の特産品を扱った「魚沼商店」では
お酒を使ったケーキや饅頭などの食品を始め、色とりどりの酒器が手に入る。
試食コーナーが充実しているので、端から試してみるのも一興。

食堂「雪ん洞」では、南魚沼産コシヒカリ100%を使ったメニューが並ぶ。
新幹線でのランチに「爆弾おにぎり」なるものを買ったのだけれど
軽く一合分のお米を使った巨大おにぎり。
四合分の米で作った「大爆おにぎり」もあるそうだけれど、完食できる人すごい…。

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「酒風呂」もあったけれど、施設の割に値段が800円なのは高すぎ。
冬場のスキー帰りに、ちょっと汗を流して…というならいいのかもしれないけれど、
お風呂もロッカールームも狭いので、くつろげる雰囲気は残念ながら無し。


湯沢町の酒蔵は白滝酒造
酒蔵見学はできないけれど、ショールームが駅から歩いて4分のところにあり
試飲ができるみたい。今回、時間が無くて行けなかったので詳細は不明。
行かれる方は、HPから連絡してみて下さい。

白滝酒造の上善水如(純米吟醸)は、アメリカでも手に入るので、飲まれた方も多いのでは?
とてもリッチな味わいなので、カリフォルニア赤ワインのパワフルさが好みの人は、
好きな味かも。
そのパワフルさゆえに、デリケートな鮨やさしみよりも、
野采料理やサバ味噌などと合いそう。

ブレイクがVinography で、週一回、日本酒記事を書いています。
詳しいテイスティング・ノートは、こちらをどうぞ♪

☆ ☆ ☆

以上4回にわたり、新潟の酒蔵を訪ねる旅日記を書いてみました。
ナパやソノマみたいに、1日で何ヶ所も廻るわけにはいかないものの、
温泉や町の史跡なんかと合わせると、酒蔵見学は小旅行のアクセントになります。

一昔前に比べて現在では、生酒、原酒、山廃、無ろ過、等々、実に色々な製法で
様々な味わいの日本酒が、簡単に手に入ります。
せっかくこれだけのお酒が並んでいるのだから、それを飲まない手はない。

最盛期には100以上あった新潟の酒蔵は、2007年夏時点で97に減っていました。
需要の冷え込みや、あとを継ぐ杜氏の成り手不足などが理由のようです。
でもそんな中で、蔵を一般に開放する事により、
消費者に一歩でも近づこうとする努力をされている酒蔵があります。
私達の方でも、その好機を利用して、日本酒造りを少しでも理解したら
より一層、お酒を美味しくいただけるのではないでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します 昔の市島酒造(新潟・新発田)
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2007/9/24

長岡の酒蔵を訪ねて 〜吉野川酒造&関原酒造〜  日本酒・焼酎の話

新潟駅から長岡へ。
そこでJR上越線に乗り換えて、宮内という小さな駅で下りた。
がらんとした感じの小さな駅前を、テクテク5分ほど歩いていくと
突然大きな工場が目に飛び込んでくる。

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吉野川酒造。
周辺の長岡市摂田屋というところは、昔から味噌・醤油・日本酒などの
醸造業で有名な地域で、1548年創業の歴史ある吉野川酒造の姿は、
小さな町中に、でんと構えた大きなお城といった風情。

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広い敷地内に点在する大きな建物の間を奥へ進むと
昔ながらの酒造り道具などが展示してある瓢亭(ひさごてい)がある。
わきを走る小さな道は、三国街道。
その昔、参勤交代のお殿様が通ったという、江戸への重要な道。
言われなければ気がつかないぐらいの、小さな普通の道。
でもその歴史背景を知ると風情が増すから不思議なもの。

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緑に囲まれた瓢亭でお会いした川上社長に、Blakeは早速、質問攻撃。
いろいろなお話を伺った。
人を逸(そ)らさないお人柄は、さすが大手老舗酒蔵のトップ。
Blakeのアメリカ的ユーモアセンスにもバシバシ返球してくださって、
とっても楽しい時間を過ごさせていただき、大感謝です。

日本酒は、米と水が命。
吉乃川の仕込み水は、瓢亭のすぐ側の敷地から汲み上げられる
信濃川の伏流水で、とても柔らかな口当たり。
子供の頃からこの水で育ったという社長さんのお話を聞くと、うらやましい限り。

米・水と並んで、重要なのが酵母だけれど、吉野川酒造は、
日本で5つしかない酵母を作る会社、中越酵母工業の親会社でもある。
酵母をふんだんに使える利点を生かして、余念の無い研究の成果が
美味しい日本酒造りに直結している。

去る7月、山崎製パンから『吉乃川の酒種あんぱん』が
新潟県限定で発売されたそうだけれど、機会があったらぜひ食べてみたい品〜☆


HPでは、バーチャル蔵見学が出来るので、興味のある方はお試しあれ♪
私達はJRを使ったけれど、長岡駅から車で12分ぐらいと近いので
バスまたはタクシーで行くのが早くて簡単。
事前に電話連絡が必要です。(電話:0258-35-3000)

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昔ながらの酒造り道具に囲まれての試飲は、格別の味

皆がもっと気軽に訪問できるテイスティング・ルームを構想中との事なので
将来が、楽しみ。
極上吉野川は成田空港で手に入るので、ラストミニッツお土産にお勧め♪

さて、せっかく長岡にいるのだから…と、長岡駅構内の観光案内所で
アクセスが簡単で、且つ、見学をさせてくれる酒蔵が無いものか聞いてみた。
窓口の女性が紹介してくれたのは、関原酒造

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案内所でもらった時刻表を片手に、駅前からバスに揺られて30分ほど。
関原2丁目で降り立つと、すぐ目の前に見えるのが関原酒造の白壁。
事前に駅前から電話していたので、売店を兼ねた事務所を訪れると、
すぐに若い男性が現れて、蔵を案内してくださった。

総勢12人で酒造りにあたっているという、
小規模ながら、江戸時代より続く300年の伝統を誇る酒蔵。
酒瓶の規格や、種類によっては、瓶詰めからラベル張りまで
手作業の工程であると聞きびっくり。

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貯蔵用のタンクが置いてある蔵は、3年前の地震の際、
土壁の一部が崩れたそうで、今も残るその傷跡が痛々しい。
優れた通気性と保温性を発揮する土蔵の内部は、夏涼しく、冬暖かい。
しかし、修理に億単位の金額がかかるため、現在では
タンクの一つ一つに冷却器が取り付けられている。

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さて、真夏の暑さの中、施設の一つ一つを丁寧に説明してくださった方、
テイスティングの段階で、杜氏の飯塚正人氏であることを知り恐縮。
現在38歳という若き新鋭。
杜氏さんのフットワークの軽さと、規模が小さい事があいまって、
とっても身近に感じる事ができる酒蔵。

Blakeの、何故この世界に入ったのかとの問いに、
「日本酒が好きだから」と答えられた時の笑顔が、とても爽やかだった。

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アポ無しでも見学させてくれますが、臨時休業があったりするので
事前に電話での連絡を入れた方が確実。(電話:0258-46-2010)
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2007/9/21

新潟の酒蔵を訪ねて 〜弥彦・宝山酒造の巻〜  日本酒・焼酎の話

日本酒取材旅行…と言っても、事前に申し込みをしていたのは2酒蔵のみ。
1週間の旅のうち、後は風の吹くまま、足の向くまま…。
と言うわけで、いきなりBlakeが「ハイキングしたい」と言い出した。

いつもなら、海外では英語版ガイドブックに頼るのだけれど、
今回は日本なので、手元にあったのは旅行誌「るるぶ新潟・佐渡」のみ。
地図関係は嬉しいのだけれど、私達が必要とする情報があまり載っていない。
もっと近場のハイキングコースがないか、新潟駅前の観光案内所で聞く事にした。

窓口に行くと、対応してくださったのは笑顔が優しい年配の女性。
年間18万人の登山者で賑わうという、角田山(かくだやま)を紹介してくれた。
既に10時過ぎていたので、電車とバスの時間を考えるとハイキングに割けるのは、2時間半。
「稲島コースを登って、灯台コースを下りたら丁度いいわ」
と言われるまま、JR越後線に40分ほど揺られ、巻(まき)へ。

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見事なほど何も無い巻の駅前では、コンビニが過美に見える。
1日4本しかない周遊バスで、登山口に行き、いざハイキング開始。

山頂までの最短コースの急な坂を、息をきらしながらひたすら登ること1時間弱。
ようやく山頂へ付くも、最終バスを逃したらOuch!というので、即、下山開始。
こちらも階段に次ぐ階段を、ひたすらに辿った後は、
岩だらけの道なき道が待っていたりと、下り道でありながら、メチャきつい90分〜。

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海と空の間に微かに見えるのは佐渡島 ☆ 結構、大きくて吃驚

思っていたより大分ハードなハイキングをこなした後は、弥彦温泉へ。
越後一宮弥彦神社を中心とした温泉街は、緑に囲まれた素敵な所。
木の多い小さな街は、派手さは無いけれど、その分リラックスできる感じ。
秋の紅葉、春の桜を愛(め)でに訪れる人が多いそうだけれど、
真夏だってそれなりに楽しめたのは、自然と隣り合っている環境の良さかも。

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新潟県一の参拝者を誇る、弥彦神社の御神酒を造っているのが宝山酒造
何のアポも無かったけれど、行く直前に電話したら快く受け入れてくれた。
あいにく社長さんが不在との事で、奥様が蔵を見せてくださった。

昔ながらの仕込み窯が今も現役だという宝山酒造の創業は、明治18年。
冬、酒造りが行われている時期も、場所によっては見学可能との事で、
ガラス越しに、蔵人達の実際の作業風景を見たら、
日本酒に対する尊敬の念が、ますます高まりそう。

知れば知るほど、日本酒つくりの大変さに驚く。
昼夜を問わず、細心の注意を払いながらのチーム作業。
勤勉な日本人だからこそ、これだけの手間隙をかけて、
お米からアルコール飲料を作り出し、ここまで芸術的な味に仕上げる事が
できたのだろうなぁと、つくづく思う。
(夜も眠らず、タンクの中のワインを、わが子のようにひたすら見守り続ける
ワインメーカーの姿なんて、ちょっと想像できないもんなぁ…)


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見学の後は、大広間で試飲♪
畳・床の間・ご先祖様の写真に・掛け軸、昔懐かしい日本家屋はとても魅力的でした


暇を継げた後は、お酒が奉納されている弥彦神社へお参り。
ついでにロープウェーで弥彦山頂まで登って、遠く佐渡を眺めたり、
弥彦の街を眼下に見下ろしたりして、新鮮な空気を満喫。

クリックすると元のサイズで表示します 弥彦の町と、どこまでも続く稲穂

さて、前日ハードなハイキングをこなしたばかりだったのに、
帰りの下り道は、またまたハイキング…。

夕方、新潟市に戻った頃には、再びボロボロの姿になっていたのでした…。
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2007/9/17

新潟の酒蔵を訪ねて 〜新発田・市島酒造の巻〜  日本酒・焼酎の話

夫はワイン・ライター。
日本酒も大好きで、取材に余念が無い。
そんな彼が、酒蔵を訪ねて新潟に行くという。
実家でグータラする代わりに、ひとつ付いていくことにした。

取材といっても、新潟は広い…。
ナパのように一つの地域にワイナリーが集まっているのとは大違い。
あっちにぽつん、こっちにぽつん、といった感じで酒蔵が点在している。
また、一般に公開している所が思いのほか少なく、
ティスティング・ルームを訪れた観光客を、顧客として取り込みながら
販路を拡大していく、ワインカントリーのワイナリーとはだいぶ趣が違う。
(アメリカで消費者がワインを買う時の指標に、「そのワイナリーを訪れた事がある」
という理由は、かなり上位に位置していたと思います)


目的範囲の広さにクラクラしながらも、気を取り直して情報収集。
目的地を、鉄道とバスを使って簡単に行ける、4つの街に絞り込んだ。

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まず初めに訪れたのは、新発田(しばた)。
東京から新幹線で新潟へ。新潟駅からはJR特急いなほで約20分。
清潔でこじんまりした印象の駅周辺は、最近、新しくなったばかりだとか。
すぐ先に、諏訪神社のお社が見える。

駅から5分ほど歩くと、200年以上の老舗の酒蔵、市島酒造が見えてくる。
市島酒造の魅力は、30種類を超える美味しいお酒はもちろんながら、
展示物が充実していて、見ごたえがあること。

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The Joy of Sake @ San Franiciscoでも大活躍していらした市島社長さん

杜氏蔵には仕込み用の大桶など、昔の酒造りに使われていた用具などが展示されているほか、
市島家に代々伝わる書、陶磁器、婚礼衣装などのコレクションが並ぶ蔵、
昔ながらの酒器や古い写真などを見ることが出来る蔵元展示室がある。

歴史をしのばせる建物や展示品の数々は、酒造りを身近に感じさせてくれると共に、
海外からのお客さんに喜ばれそう。

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古い槽(ふね)の口から流れる仕込水(飯豊山の伏流水)を味わうことができます

大樽に囲まれたエキゾチックな雰囲気の旧仕込蔵では、何種類ものお酒を試飲でき、
気に入れば目の前の売店で、早速お買い上げ〜♪も出来る。
また、喫茶コーナーでは仕込水を使ったコーヒーや
日本酒のアイスクリームが買えるのもポイント高し。

年末年始以外は、土日も開いているのが観光客には嬉しい。
気軽に立ち寄れると思うけれど、展示室などを案内して頂きたい場合や、
大人数の場合は、連絡を入れた方が確実。(問い合わせ:0254-22-5150)

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近くに清水園や足軽屋敷があるので、ちょっと足を伸ばすのも風情あり(徒歩3分)

美味しいお酒を堪能すると共に、日本の旅行に欠かせないのが、温泉。
今回宿泊したのは、白玉の湯 華鳳

地元の人には見慣れた風景なのだろうけれど、
どこまでも広がる稲穂の風景は、格別。
8月だったので、青々とした色がまぶしかったけれど、
季節によってそれぞれ違った姿が楽しめるんだろうなぁ…。
ホテルの送迎バスの車窓から田園風景を眺めるうちに、15分ほどで月岡温泉に到着。

月岡温泉は、田んぼの中に忽然と現れた町、といった印象。
大正時代、石油を発掘中に温泉が見つかったそうで、
硫化水素の含有量が多い事から、美肌効果がばつぐんだとか。

町では観光客が新潟のお酒を気軽に楽しめるようにと、
毎年「酒天湯子」というイベントを開催している。

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町の有志である飲食店や旅館の前に、緑の杉玉と赤い暖簾が掲げられている。
それを目安に、初めに入ったお店で¥500払うと、ぐい飲みと5枚つづりのチケットをくれる。
チケット1枚と引き換えに、好きなお酒を1杯飲めるというシステム。
一つのお店に付きそれぞれ2〜3種類のお酒が置いてあり、
その気さえあれば、新潟の全蔵元97銘柄のお酒が楽しめる。

ユニークだったのが、おつまみ。
お饅頭屋さんではおせんべい、コンビニではガーリックブレッドなどが出た。
でも、やっぱりお酒の供に嬉しかったのは、おすし屋さんのおつまみかな☆

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距離的には1km有るか無いか位で、1時間もあれば充分。
宿泊前の腹ごなし、または前日摂取したカロリー消費のために、ちょうどいい運動。
歩き始めた時は鄙(ひな)びた感じが否めなかったけれど、
町の人の笑顔や優しさに触れるうちに、どんどん楽しくなりました。
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2007/9/14

The Joy Of Sake 全米日本酒歓評会@サンフランシスコ  日本酒・焼酎の話

One, Two, Threeの掛け声と共に、振り下ろされた槌。
昨日、13日(木)の夕方6時、鏡開きの儀式と共に、
ジョイ・オブ・サケ(The Joy Of Sake) 2007が開かれました。

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サンフランシスコでは、今回4回目となるこのイベント。
今年はヒルトン・ホテルを会場に、300種類以上の日本酒と
14のレストランの美味を堪能する事ができました。

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会場にはそれぞれ大吟醸、吟醸、純米、山廃のコーナーが設けられ、
小さなプラスティック・カップに、スポイトでお酒を入れて味見する形式。

また、会場の4箇所では、日本から訪れた蔵元の方が
自慢のお酒を披露。お手すきの時には、色々なお話を聞く事も出来ました。

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英語が堪能で笑顔が素敵な、市島酒造(新潟)の社長さん

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甘口でフルーティな「かれん」は、Wholefoodsでも手に入ります


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ハマチの鮨が美味しかったLIVE Sushi Bar : 2001 17th Street. SF
(お店は新ホールフーズの目の前です☆)


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大根と牛肉の煮込み&シイタケ餃子、おかわりに走った美味しさ
NAMU 439 Balboa Street, SF


人気の食べ物は7時半には既に姿を消していたので、
来年行ってみようと思われる方は、お早めにどうぞ。

今年は会場が広かったせいか、お酒は比較的ゆったりと味わえました。
惜しむらくは、プラスティック・カップでは、香りがよくわからなかったこと。
(私の修行が足りないせいですね、ハイ。)
こだわる方は、マイ・おちょこ持参の方がいいかもしれません☆

米国で手に入るお酒に印をつけるとか、もう少し詳しいインフォメーションが
パンフレットに載っていればいいのになぁ…などと思いつつ、
こういったイベントを通じて、日本酒の素晴らしさが、
アメリカに浸透して行く姿を実感したのでした。日本酒、バンザイ♪
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2007/9/13

日本酒のイベント@サンフランシスコ The Joy Of Sake  日本酒・焼酎の話

日本酒がお好きですか?
サンフランシスコ&ベイエリアにお住まいですか?

明日、9月13日(木)ヒルトンホテルで、日本酒のイベント
THE JOY OF SAKE(ジョイ・オブ・サケ) が開かれます♪


この年に一度のイベントでは、日本各地から集まった酒蔵により厳選された
300種類もの日本酒を味わいながら、
ベイエリアを代表する日本食レストランが腕を振るったお料理が楽しめます。

日本酒好きならずとも、一見の価値あり。

もともとはハワイの酒好きグループが集まっての飲み会から出発したという
このJoy of Sake
サンフランシスコでは4年前から開かれ、
最近ではラッシュアワーの地下鉄並みの混雑振りも見られるようになりましたが、
それもこれも、日本酒の美味しさが、アメリカに認められてきた証拠でしょう。

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明日のイベントを前に、レストランや日本酒関係者を呼んでの
小さなパーティ、Autumn Sake Partyが開かれ、
Blakeの「助手」という名目で、私も参加させていただきました。

ここではスペシャル・ゲストとして、真澄、出羽桜、加茂泉、鳳陽の酒蔵の方が
ご自慢のお酒を披露していらっしゃいました。

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個人的にファンになったのは、宮坂醸造の「みやさか 山廃50生」
出羽桜の純米吟醸「雄町」「桜花吟醸酒(生)」でした♪


会場でもチケットが買えるようですので、興味のある方は、
ダウンタウンのヒルトンホテルまで足を運んでみて下さい。

THE JOY OF SAKE
場所:HILTON San Francisco 333 O’Farrell St.
時間:9月13日(木)18:00 – 20:30
値段: $70
SAKE HOTLINE :415-420-7744

9月27日にはNYでも開かれます♪
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2007/9/12

ミリヒで出会ったワインとダイン  旅行

暑い国。それに物価の高いリゾート。
と言う事で、ミリヒを訪れる前は「休肝日にしようね〜」なんて話していた。
(ん?旅行に出るたび、毎回同じこと言っているような…?)
でも、ワイン・リストを開けてびっくり☆

なかなか面白そうなワインが連なっている。
値段もサンフランシスコでの店頭価格の2倍前後と、とってもリーズナブル。
計らず初日から、ほとんど連日、晩酌となった。

4日目の晩、テーブルを廻りながら挨拶をしていた青年スタッフと話すうちに
彼がこの島のワイン責任者であることを発見。
ドイツ人のJan君、ドイツではもちろんの事、NZでもワインの勉強をしたという
なかなかイケメンの若きソムリエ氏。

聞くところによると、ワインは週に一度、オーストラリアとドイツから
空便で補給しているそう。
また、近くのリゾートからイタリア直輸入のバブリーを分けてもらったりして、
なるべく価格を抑えているそうな…。(涙ぐましい努力に感謝!)

フランス、イタリア、オーストリア、オーストラリア、NZ、南北アメリカ…
世界各国のワインが、20ドル台から並んでいるのは嬉しい。
気候によく合う白は、さすがにライン・アップ強し。

また、高額なフレンチ・ワインとかは、あまり動かないそうなので、
値段をいとわない方は、逆に掘り出し物に出会えるかも?
(保管には万全を期しているそうですが、何せ暑いのでリスクはあります…)

不思議だったのは、ドイツのリースリングがリストに見当たらなかったこと。
気候は暑いし、ソムリエ氏はドイツ人、ゲストもドイツ系が多いのに、何故?
理由を聞いてみたら、「ドイツ人はリゾート価格では買わないでしょうから」との答え。
なるほど、私もサンフランシスコでは、日本の2〜3倍の価格で売られている
日本酒には、なかなか手が伸びないもんなぁ…と納得。

まず大切なのは味。でも知名度も必要。
価格を手頃に抑えられて、なるべく切れ間のない供給が可能であること。
世界各国から訪れるゲストのバックグラウンドは個々別々、
のみやすいのから、個性が強いの、スノッビーなの、等々、バラエティも必要。

南の島でのワインセレクションは、なかなかchallengingな(骨の折れる)
仕事だと、実感デス。

クリックすると元のサイズで表示します ビュッフェのレストランから見る夕暮れ

食事は、モルディブにしては、なかなかではないかと思いました。
何よりバラエティに富んでいるのが嬉しかったです。

Dhonveli(ビュッフェのレストラン)では、日替わりでコンセプトが変わって、
シーフード料理、地中海料理、BBQ料理などの7種類があります。
メニューは2週間で1サイクルするとのこと。

「食べ過ぎて太った〜!」という英国人のコメントを目にしていた私達は、
ハーフ・ボード(朝夕付き)を予約して行ったのですが、
Anba Barでの昼食がイマイチ好みではなかったので、
次回行くならフル・ボード(全食付き)にしうようね〜、なんて話してます。

好き嫌いがあるでしょうが、私達的には東南アジア料理、モルディブ料理が大うけでした。
逆にインターナショナル料理やメキシコ料理は「ボ〜リング(Boring)!」でしたが、
毎日、何かしら食べられるものが見つかると思います。

こことは別に、海の上にあるMurakaは、いわゆる普通タイプのレストラン。
夕日が奇麗だし、真ん中にライトアップされた海が見えて、雰囲気はなかなかロマンチック。

料理は、ベイエリアや東京と比べると、ついつい点が辛くなってしまいますが、
モルディブにしては頑張っている感じ。
ビュフェに飽きたら、気分転換にいいかも、でも毎日だと飽きそうかなぁ。

この他にも、特別ディナーとして、白い砂浜の上で
二人だけのロマンチック・ディナーもあるそうです。

クリックすると元のサイズで表示します モルディブ料理の日♪


フロントの方に聞いたところでは、ミリヒの稼働率は、年間平均95%以上との事。
私達が到着する前には、オーバーブッキングが発生し(とても珍しいそうですが…)、
何組かのゲストは、近くのヒルトンに送られたそうです。
欧州ゲストは、長い人では3週間ぐらい滞在するとか。
私達は10日しか滞在できませんでしたが、せめて2週間ぐらい居たかったなぁ。

部屋は満室でも、小さな島なのに、あまり人に会いません。
皆部屋でグータラ、いやリラックスしているのかな?

クリックすると元のサイズで表示します
ハート型の朝食ワッフル☆食べるのにちょっと照れたのは私だけ?

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2007/9/10

アリ環礁南部 ミリヒでダイビング  旅行

モルディブのアリ環礁でダイビングしたい♪
と思ったのは、今を去ること10年前。
当時訪れたボリフシ島(南マーレ環礁)でインストラクターを務めていた、
ズナのお勧めだった。

8月は雨季。透明度は落ちるけれど、プランクトンが多いので、
大物に会える好機!と、行く先から既にルンルン気分。

雨季とはいえ、さすがモルディブの海。
ポイントによっては、とても透明度がよかったし、
とにかく魚影の濃さに感動。
小さいのから大きいのまで、各種様々。
深度は30メートルまで、潜水時間は75分以内、と決められている中で
目いっぱい楽しみました。

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ご一緒した すぅさんが送ってくださったブレイクと私(奥)☆すぅさん、大感謝です!

季節柄、ジンベイに会えるかも♪と、期待して行ったのだけれど、
(多分)15メートルぐらいの差で、ニアミス(涙)。

私の前を潜行していたBlakeは、三角シッポを見たし、
すぅさんは、カメラにバッチリと後姿を納めていらっしゃる。
その日ダイビングに参加した10人中、おそらく5人程が目撃。
しかし、私を含むドイツ人カップルなど残り半数は、ボートに上がってから初めて、
すぅさんの写真で、シャイだった彼(彼女?)の姿を目にしたのでした。

この時のダイビングの様子と、ジンベイの姿は、すぅさんのHP
キャサリンと楽しくダイビング(部)活動日誌8月29日分に載っています。

でもね、この日は2ダイブの間に、マンタとシュノーケリング♪という
楽しいひと時があって、私的には大満足でございました。

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すぐ下を悠々と通り過ぎていったマンタ☆使い捨てカメラでパチリ

ミリヒ駐在のダイブ・センターは、PRO DIVE
ミキさんという、英語とイタリア語に堪能で、
笑顔がとっても魅力的な日本人インストラクターがいらして、
様々な面で、細かい所まで丁寧にサポートして下さいました♪

滞在中にナイトロックス (Nitorox) のコースを取ったのですが、
ミキさんのおかげで、私は日本語の教材で勉強 & 試験を受けられました。
(Blakeは英語。その他にドイツ語の教材もあったみたい。)

大抵ボートは、午前1本、午後1本。
ハウス・リーフは潜り放題、ナイトもハウス。
Inperial Angelfish(幼魚)と怠慢コバンザメの住んでる沈潜があります。

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沈船とBlake(撮影 by すぅさん)

ちゃんと食事の時間を考慮してくれているので、ゆったりスケジュール。
週に1度ぐらいの割合で、2ダイブ&ランチの遠出があり、
ジンベイやマンタと出会えるチャンス。
(午前と午後の面子が同じだったり、希望者が多い場合も、遠出してくれる可能性あり)
親分のハッサンや、テキサス生まれなのにドイツ語の方が流暢なマークなど、
みんな親しみやすいスタッフばかりで、安心して潜れました。

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ミキさん & Blake エンリッチド・エアー・ダイバーになった記念写真♪

ガラパゴスで見た(ような気がする)幻のハンマーヘッドと並び、
これから何年かかるかわからないけれど、
いつかジンベイに会える日を夢見る日々が始まりました。
お次は、セイシェルに行きたいなぁ。

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2007/9/6

モルディブ リゾートの出来るまで  旅行

常々抱いていた疑問。
モルディブのゴミは、どこに行くんだろう?


ガイドブックによると、インドの南西に位置するモルディブは、
1190にのぼる珊瑚礁の島々から成り立っており、
そのうち、人が住んでいる島は200あまり。
観光客を迎えるのは青い海、白い砂浜、トロピカルなヤシの木に囲まれたパラダイス…。

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さて、このパラダイスの滞在費、決して安くありません。
でもね、その成り立ちを考えると、なるほどねぇと頷いてしまいます
まずリゾートが出来るまで、ハンパじゃなくお金がかかる。

1島に1リゾート、との政府のポリシーの元、
ある島は100%政府の出資、ある島は政府と民間のジョイント、
またある島は民間のみという形で、毎年いくつかの新リゾートが建ち上がる。

島の借地権は入札形式。
あんまりケチると、ライバルに権利をとられてしまう?

島の権利を手に入れたら、お次はいよいよ建設に着手。
島には海水と砂浜、ヤシの木しかないから、建築資材のほとんどを国外から輸入。
客室、レストラン、お客様をもてなすための施設はもちろんの事、
従業員の寝泊りする部屋や、キッチン、倉庫、ランドリールーム、
重要な交通手段である、ボートのためのデッキや水上飛行機の発着所、
発電機、飲料水、通信手段、等々、全て無から砂の上に創り上げなければならない。

労働者はもっぱらスリランカ、インド、バングラデッシュなどの外国人助っ人。
コンクリート、木材、金属などの資財のみならず、
建設従事者の寝泊りする施設、彼らの食料、水など、必要な物資を運ぶ手段は、船。

初めから終わりまでの間、いったいどのくらいの回数、船が往復するのだろうか…
と考えただけで、ちょっと気が遠くなった。

100室のリゾートを立ち上げるのに、80億円ぐらい掛けた例があるようで、
概算で、1室につき1億円弱かぁ、なんて回収費用を計算してみたりする。

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最近では環境保全のため、建物の高さ、
開発できる面積と、自然のままに残す面積のしばりが厳しくなり
リーフやラグーンに手をつけるのはご法度とか。

これらの厳しい規制をクリアして、いざ立ち上げた後にかかる運営コストも
かなりのもの。

野采や肉、嗜好品など、食料のほとんどは、もっぱら輸入品。
(モルディブの主な輸出品はマグロです♪)
太陽と海風にさらされた建物や、環境の変化に削られていく砂浜の修繕費。
エアコンや温水に必要な、発電機を動かすための燃料費。
パラダイスを演出するために、往々にしてゲスト数よりも多いと謳(うた)われている
スタッフのサラリー。
この他にも、表には出さない費用がいっぱいかかってるんだろうなぁ。

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さて、ゴミなのですが、生物分解可能なゴミ、例えば野采くずとかは
海峡の深海に捨てられるようです。
それ以外のゴミは、ゴミの島Thilafushi島に運ばれます。
ゴミを減らすために、輸出国にあらかじめ簡易梱包をお願いする等の努力をしているそうです。

本当はミリヒについて書こうと思っていたのに、話がそれてしまいました。
この後、ワインやダイビングについての原稿が続いていたのですが、
またまた文字制限オーバーで入りきらず…。
次回、ゴマのTMI (Too Much Information) リポートでUPします☆

え?TMIと聞いただけで引きます?
まぁ、そう言わずお付き合い下さいませぇぇぇ☆

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