違う世界を見たんだよ、これが離婚に結びつくなんて何も
分からず只家族の為と夜のバイトを選んだ。
優しい主人と3人の幼い子供達ぎりぎりの生活だったけど
子供達の笑いに包まれた幸せな暮らし、
ぬかみそ臭いおばさんだったかな。
髪を後ろに束ねて化粧っけも殆どなく妻の座にあぐらをかいて
いたんだろうか。
化粧品も欲しいよ、マンション暮らしもしたいなあ、
そんな夢を主人と語りあいながら知らない世界に飛び込んでいったよ。
私26歳。
広いホール濃い化粧をした女性達、何もかもが知らない世界の出来事
のようでミーティングの時ぽつんと片隅に小さくなって座っていた。
お酒の味も分からない新米ホステスさん。
一番下の娘を託児所に預けて夏の真っ盛り汗を拭き吹き通ったよ。
色んなお客さんがいた、素人臭さが逆に受けて半月過ぎた頃には
指名も増えて大活躍だったかな。
活躍の割りにはお金は残らなかった、生活も変わったし
出前で済ますことも多く洋服化粧品、どんどんお金は
出て行ったよ。
何の為に働いているんだろう、疑問を自分に問いかけたよ。
心にぽつんと残るお客さんがいた、こんな人もいるんだ
おしゃれもしないけしてハンサムでもない、いつもテーブルが
賑やかで何人かの女性を指名で呼んで楽しく雑談している。
たまたま名札を見て私にも指名がかかった、愉快なお客さんだったよ。
それがのちのち再婚する人になろうとは、
思いもしないことで、悲しみの人生の始まりにいっぽ足を
踏み入れたよ。人生っていろいろだね。

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