ことのついでに、とらやの東京ミッドタウン店に顔を出す。
白い暖簾を入って左側は展示スペースになっていて、和菓子と日本文化に関する展示を常時開催している。今は、「竹つれづれ」展だった。
壁の一面に、20種類ほどの竹の見本が並んでいた。
生々しい青竹、油抜きをした白竹、囲炉裏の煙を長年浴びた煤竹、天然で黒い黒竹、タイガーズアイのような虎竹、胡麻斑の入った胡麻竹、縦皺の寄ったシボ竹。
亀甲竹は、節が斜めに入っている竹で、しかも交互に入るものだから、台形の布地を細長くつなぎ合わせたパッチワークのように見える。
らっきょう竹は節と節の間がらっきょうのように膨れ、そろばん竹は節が際立って張り出し、そろばんの玉のようになっている。
多彩な竹の中に、しな竹というものがあった。細いしなっとした竹で、シナチクではなく、シナタケらしい。筆の軸なぞに使うそうだ。
見回して思う。シナチクもだが、そういえば、爆竹もない。

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