ポストに投函した手紙が指から離れた瞬間、いつも不安になる。
宛名の漢字を間違えたのではないか、切手が足りないのではないか、こちらの郵便番号は書いただろうか、住所の一と‐の見分けがつかないのではないか、途中で濡れて読めなくなるのではないか。
思い出せるものは思い出し、思い出せないのはとりあえず、ポストにお祈りして済ます。
懸賞でもないのに。
メールの送信ボタンを押す瞬間もほぼ同じ不安に取り付かれるが、送信の最終確認メッセージが表示されるのを使えば、じっくり考えて「OK」を選ぶことで大抵の不安は薄めることが出来る。
郵便ポストも口からいきなり底まですとんと落ちるのではなく、途中にワンクッションあればいいのに、と思う。
投函口が門とするなら、玄関みたいなもの。
そこでもう一回投函動作を取らないと、本当には送れない。玄関で考えて、不安が消えなかったら手元に戻して確認できる。
もっとも、大多数の人は面倒臭がるだろうけど。
逆に、玄関と門の往復を延々と繰り返して送れなくなる人も出そうだけど。

0