「『機動戦士ガンダム00』第11話『アレルヤ』感想」
アニメ
せっかくだから俺はこのガンダム00の感想でも毎週書くことにするぜ(ロゴは飛ばせません)。
今回はなかなか良かったんじゃないかな?うまーく起承転結が完成されていて。こういう一話完結に近い形のお話はわりと好きですよ。しかしOPもEDも最初はガンダムに合わなくないかこの曲?と思ってたけど、ここ最近はもうこれ以外は考えられないな、ってくらい気に入ってきてます。特にED。でもあと数話で変わっちゃうのよねぇ…。
んで本編のお話。とりあえずグラハムの「モビルスーツの性能差が〜」発言はないわー。もういい加減そういう旧作へのオマージュは旧来のガノタに嫌悪されるだけだと思うんだけどなぁ。種死しかり。
ティエリアのダメな子ぶりにちょっとコイツいいキャラかもしれんとか思い始める。なんだかんだいってガンダムマイスターたちの中で一番人間らしいのはティエリアなのかもしれないね。種死に異常なキャラが多すぎたせいか(というかピンク教の人々。キラきゅんも種中盤までは人間らしかったのになぁ)、今回のティエリアみたいないかにも人間臭い行動をとるキャラにはなんだか安心する(ただ今回のお話を見ている限り、彼は人間ではないのかもしんないです)。なんか前回から俺内のティエリア株が上昇し続けてるな。
アレルヤとハレルヤのやりとり。前髪の分け目でどっちがどっちだか判別がつくようになってますが、逆の分け方になっているのはそれぞれが正反対の性格である、ということの暗喩みたいなものか?にしても吉野裕行、ハレルヤ時の演技は申し分ないんだけどアレルヤ時の演技はもうちょっとステップアップしてほしいかも。ハレルヤ時がいいだけになおさらそう思うぜ。ただ、追い詰められた時のアレルヤの絶叫は素晴らしかった。
偉い人たちの話し合い。コーナーさんとシーリンさんの牽制のし合いが見てて面白いね。そしてマリナの
「コーナー大使、あなたのそのお気持ちを、あなたがたの神に誓えますか?」
というセリフが、二人のやりとりに全くついていけてない感(というか場違い感?)を醸し出していてとてもよろしいかと。そんなことを訊いたところで意味なんてないんだぜぇー
そろそろいらないとの声も聞こえてきそうなルイス&沙慈のパート。でもこういう平和な風景を描いておくことが、後半で訪れるであろう彼らの悲劇のカタルシスを高めてくれるのだと思うよ、ひぐらしの例を語るまでもなくね。
で、今回の好きなシーン。というかここまでの話で一番好きなシーン。そうねえ、ハレルヤの言うとおりアレルヤがやろうとしていたこと(超兵計画の子供たちの保護)は偽善であって、優しさの押し付けにすぎないのよね(戦うことしかできない彼らだから。仮にCBによる保護が可能であったとしても、それは彼らにとって「幸せ」なのだろうか?)。
んで、このシーンがなんで好きかっつーとですね、このアレルヤの葛藤そのものが種・種死へのアンチテーゼとなってるからなのですね。つまり、
何の疑問も持たず自分たちの正義を他人にも強要する(≒布教する)ラクス教の人々
↑
↓
ハレルヤ「独りよがりな考えを相手に押し付けんな。どんな小奇麗な言葉を並べ立てても、オマエの優しさは偽善だ。優しいフリして自分が満足したいだけなんだよ」
てな感じで。ちなみに「優しいフリして〜」はキラの「コクピットは破壊しない主義」にも当てはまってますね(アレこそ本当の偽善だと思う。妙な日本語だな)。そして自分の中で葛藤するアレルヤ自身が、自分たちの考えを信じて疑わない(間違っているとは少しも思わない、そして決して曲げようとしない)ラクスたちの対極をなしているわけです。このシーンは見ててちょっと震えたよ、演出もあいまって。やっぱ黒田さんはやってくれるねぇ。ラストを酒の味で締めたのも巧いです、ベタではありますが。あ、種・種死は嫌いだけど(ネタとしては大好き)シンは好きですよ。
でも今回何より良かったのは、人の弱い部分をきっちり描いていたことだったかも。自分のミスを他人への八つあたりでごまかすティエリア、同じくミスを酒におぼれることで忘れようとするスメラギ、そして自分の意思でやりたくないことを「CBのガンダムマイスターだから」という理由に転嫁しようとしたアレルヤ。やっぱりガンダムは人の嫌な部分が出てこそだよねー