「『機動戦士ガンダム00』第12話『教義の果てに』感想」
アニメ
ハムの人のコーラサワー化がどんどん進んでいる件。
今回はラストの刹那のセリフにすべてが集約された回、といった感じか。まあこれに関しては後述。
んでおとめ座の人ことグラハム。正統派エースかと思いきや凄まじいネーミングセンス&セリフチョイスのセンス(というかコレは、「冨野的なセリフ」を狙ってスベっているだけのような気もする)。まあこういうライバルもアリっちゃアリか?しかしホントにこの人はガンダムが大好きなんだなぁ。
しかしまあ、刹那←→サーシェス、アレルヤ←→ソーマといった感じで対応するライバルがいるのに、グラハムにはまだこれといったライバルがいないよね。強いて言うなら刹那なのだろうけど。んーでもアレか、「対ガンダム調査隊」に所属、ってんだからソレスタルビーイング全体のライバルという位置づけととらえるのが正しいのかな?ロックオン、ティエリアにも特に因縁めいた相手は今のところいないけどそのうち出てくるのかねえ、ライバル的なキャラが。コーナーさんとこのリボンズくんあたりが、そのうち圧倒的な力を持ったパイロットとして出てきそうな予感(
中の人が中の人だし…)。あとは沙慈がAEUに参加してソレスタルビーイングと戦う、という展開に期待。根拠は一切なし、ほぼ直感です。そう考える理由はなくもないけど。
そういや沙慈やルイスたちのパートは
「世界中で戦争が起きているのにもかかわらず、呑気に生活を謳歌する平和ボケした日本」をモチーフにしているそうな。実際今こうして俺がアニメの感想なんて書いている間にも、ソマリアやらスーダンあたりでは紛争が続いているわけです……が、普段の生活でソレは別段気にすることではない、自分とは関係ないものと認識してしまうのですね。それが普通ですよ、無責任な言い方ですが。例えば今回、アザディスタンでのテロのニュースを見ながらルイスの母は「アザディスタンってどこだったかしら」なんて言ってますし。所詮自分とかかわりのない世界への興味なんてこんなものでしょうよ。
でも仮に自分の国が戦争に巻き込まれたり、自分の目の前でテロが起きたりしたとしたら……ソレはもう、意識せざるを得ないでしょう、戦争を。否が応でも。そういうわけで、沙慈たちは軌道エレベーターでの事件に巻き込まれたり、目の前でテロが起きたりしちゃうわけなのですね。「一般人までもが紛争に囚われていく」雰囲気を伝えるための舞台装置として機能するために。そして二回も死の恐怖に巻き込まれたことも忘れてイチャイチャしている沙慈たちはタフというかなんというか…。あるいは、コレこそが「平和ボケしている」ってことなのかもしれないが。
だからこそ、これからも沙慈たちは何らかの形で紛争に巻き込まれ続けるだろうし(舞台装置として機能し続けるために)、いつかは決定的な出来事が起こってしまうと思うのですよ。それこそルイスの母がソレスタルビーイングの介入の余波によって死に、沙慈が「CB許すまじ」ってな感じでAEUの部隊に入る…なんて展開もなくはないんじゃないかな、と。うん、前回からこの線を推しすぎですね僕は。
今回の焦点となったアザディスタンの政治状態については略。アフガニスタンあたりの近年の歴史を少しかじっておけばなかなか面白い話に見えてくると思います(というか、この国がアザディスタンのモデルだそうな)。いかにもありそう、って思えるような話だったのはナイス。
で、ようやく刹那の話。記憶の中の悪夢がフラッシュバックしたときには、刹那狂乱しちゃうかなーとか思ったもののそうはならなくてちょっと意外だったかも。ある程度の自制心はある、ってことか。だがやはり、少年兵たちの亡骸を見てしまった後は、そうもいかなかったようで…。
ラストのセリフ、
「俺はガンダムになれない」。当たり前だろ、というツッコミはおいておくとして…少年兵時代の死の刹那に見たOガンダム(第1話冒頭に登場した機体)の姿は、その強さ、機動兵器と呼ぶにはあまりに神秘的なフォルムもあいまって、刹那にはまさにヒーロー、あるいは救世主、あるいは神に見えたわけで。そしてそれ以降、刹那にとっての信仰すべき対象はガンダムとなり、今度は自分がヒーローとなって紛争を止めようとガンダムマイスターになるわけですね。「俺がガンダムだ」というセリフはつまり、「俺が(あの時自分を救ってくれた)ヒーローになる」という意味となるわけです(この辺、最近読んだ古川日出男の『ロックンロール七部作』という小説の『マザー、ロックンロール、ファーザー』という一編に似ているな、と思う。興味があったら読んでみてくださいな)。
でも刹那はその時のガンダムにはなりきれなかった。少年兵たちの亡骸は、かつて自分がそうなるかもしれなかった姿であるわけで。あのガンダムのようにうまくやれていれば、救えていたかもしれない生命(≒現在の刹那)。その後悔、無念さがラストの「俺はガンダムになれない」に表れているのかと。まあ長々と説明するほど難しい内容ではないですが、一応。予告によると、刹那は次回ガンダムになるそうです。こうなるとさすがに次回の予想はだいたいつくねえ…。
それと、戦闘シーンは毎回カッコいいよねこの作品は。バンク使ってないのも好感が持てるぜ(本来はそれが当然なのだろうが…)
あと気になったのがコレ。左から2番目の女性がティエリアにそっくりなんだけど、何か関係があるのかね?