「『マクロスF』第19話『トライアングラー』感想」
アニメ
気づかれるだろ、常考…。
「眼鏡をかける」というランカの古典的な変装によりメガネっこのナナセの立場形無し(だが彼女にはまだ「巨乳キャラ」という貴重なアイデンティティがある!)。というか周りの連中は気づいたらどうなんだ。前回シェリルに気づかなかったのは「人々から忘れ去られてしまった」ということで納得いくとして、今回のは…。謎過ぎるカモフラ率100%。FOXHOUNDからでも支給されたのか、あの眼鏡。
やはり矢三郎の目的はアルトに早乙女家の敷居を再び跨がせることのみ、か。なんというか、もはやアルトが早乙女家の事情を考えなくなっている以上(「父親が危篤」なんていう状況でもアルトはやってこなかったのだし。ウソだったわけだが)それしか方法はなかったのだろうけど、物語の展開のさせ方としてはやっぱ強引なものを感じざるを得ないね。矢三郎がシェリルに遭遇したのだって偶然なのだし。
オズマさん、目が死んでるよ!尾行に見せ付けるようにイチャつく二人はまるで深夜の通販番組のようなテンション(そして「待てよこいつぅー」「私を捕まえてごらんなさーい」みたいなテンション)。ほほえましいを通り過ぎてもはや不気味だよこの二人!
うーん、なんだかランカとブレラの距離が接近しているような気が…ブレラにも、ランカにもその気はないのだろうけどさ。このままランカの心が最近不調なアルトから、必ず自分を守ってくれるブレラになびいていってしまいました、なんてなったらランカ派はブチ切れかねないね。まあ、それは絶対にないと思うけどさ…そろそろ三角関係の落としどころが気になってくるところですね。
演技とはいえそんな虚勢を張る余裕なんてもうどこにもないはずなのに、アルトに会うや「見ての通り、もうピンピンしてるわよ」なんて言っちゃうシェリルさんがかわいそうを通り越して痛々しい…これも ツンデレの サガか…。自分が自分であるため、今まで積み重ねてきた努力ですらグレイスさんが敷いたレールの上で踊らされていただけと知らされたとあっちゃあ、ねえ。ましてやこのままでは死んでしまう、となれば、そりゃ世捨て人になりたくもなるさ。
ただアルトも言っていたように、アルトもランカも自分の地位や幸運、整形手術といった裏技に溺れることなく、弛まぬ努力によってスターの座を勝ち取ってきた(ように見えていた)シェリルに魅せられ、また彼女を鑑として努力してこれたわけで。ギアス1期における藤堂の「奇跡の責任」じゃないけど、シェリルもまた、彼らに夢を見せたことへの責任をとらなければならないんじゃないかな。彼らがまだ、シェリルが成し遂げたことを信じている以上。その過程が彼らが信じているものと違っていたとしても、シェリルという存在が彼らに見せていたものが変わるわけではないのだし。だからやっぱり、シェリルは何らかの形で復活しなければならないし(それがアイドルという形でなかったとしても)、それが彼らに対する義務なのではないかと思います。
レオンさんは「もう遅い」ってなことらしいですけど、大統領が射殺されたところで彼の罪がチャラになるわけでもなく、ジエンドな状況は変わらないような気がするのですけど。まあ、なんとかなるような策を練ってあるのでしょうきっと(つか、彼は自分もシェリルと同じくグレイスさんにとって代わりの効く存在であることに気づいているのだろうか。あの小物臭で)。となるとピンチなのはキャシー&オズマか。
ラストのアルトとシェリルのキスシーンに合わせるような形でトライアングラー。流石の演出、ですね(ただOP、EDともに執拗なデルタのモチーフがいい加減食傷気味。マクロスだからしゃーないけど)。そして解決するかのように思わせたアルトの父との確執が今回全く解決していなかったことに気づいて驚愕。タイミング完全に逃してないかオイ。結局矢三郎は宗家の座をアルトの意思に委ねてるってことなのかねえ。「絶対に舞台に戻ってくる」ということを確信しているからこその行動なのだろうけど、視聴者側としてはそうなってしまうとアルトが矢三郎の掌の上で踊らされているようでちょっと釈然としませんな。
次回予告の「鎮魂の歌、銀河に響け」がなんとも不吉。フロンティアに住む人々の死、ともとれるし、「メインキャラに死者が出る」ともとれるかなぁ。なんだかキャシーを庇ってオズマさん死亡、ってのがありそうで恐い。それこそ彼の役目は終わってしまったのだし。
今回のクラン・クラン大尉 あと眼鏡
なんだか最近はクラン大尉も眼鏡も大活躍続きで嬉しいですね。前半ではランカにとってのキューピッドだった眼鏡が、最近ではシェリルにとってのキューピッドになっているのが面白い。偉そうなことを言っておいて、自分と大尉のことについては優柔不断なのは今も昔も変わらないけどね。いつ死ぬかわからないから、本気になるのもさせるのも恐くて出来ない…なんて、そうして自分から目をそらされ続けることこそが一番大尉を傷つけている、ということがわからない彼ではないだろうに。結局彼も目先の問題から目をそむけており、アルトと変わらないように見えてしまう。
ただ、「みんな…誰かを好きでいたいんだ」という眼鏡のセリフは良かったです。「今のままでいたい(誰かを好きな自分と自分を好きな誰かを失いたくない)」という気持ちが良く伝わってきました。目の前でこんなこと言われたら、そりゃあ大尉もこんな顔になっちゃいますよ。結局のところ、眼鏡とアルトに差があるとすれば「全部わかっていて(自分を好きな誰かを傷つけていることを)あえて優柔不断な態度を取っている」ということなのかなぁ、と思う。姉のトラウマもあって、「失いたくない」という思いは眼鏡の中でかなり強いものとなっているようにも思えるし。ただ、それでもそろそろクラン大尉の気持ちに応えてほしいかなぁと思う。真剣に向き合った上で今の態度を取っている、というのはよーくわかったしね。
なんだか今回は眼鏡のことばっか書いているような気がする…とりあえず眼鏡割れろ

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