よく検査は侵襲の低いものからとか、超音波は無侵襲といわれている。侵襲ってなんだろう?辞書を引いてみると
「医療において,生体内の恒常性を乱す可能性のある外部からの刺激。」と
モットモラシイ事が書いてあった。私は医療における侵襲は、患者にとってのすぐ実感評価できる辛さ(
痛み・苦しみ・出費・拘束・不安感)とすぐにはできない被害(
発がん性、遅発性の副作用、後遺症等)の和(
というか加算的関数)だろうと考えている。
何を辛いと思うかは人様々であって。針を刺されるくらいなら1時間じっとしている方がいいという人もいるし。多忙で少々痛くてもいいから拘束時間を最低にしてほしい人もいる。財布への侵襲を気にする人もいるだろう。上部消化管の内視鏡と二重造影(
バリュウム飲むやつです)とどっちが低侵襲かなどと一概にきめる事はできないだろう。
これからの診断過程に重要な事は十分な治療方針を決定てきる最低侵襲検査の組み合わせを考えることだろう。つまり必要十分な検査と言うことだ、現状十分な検査をめざして不必要な検査が多くおこなわているとおもう。たとえば下垂体腫瘍を疑ったとき(
視野障害でもプロラクチン高値でもかまいませんが)トルコ鞍の単純写真が必要だろうか?撮って所見があってもなくても、CTかMRIヘと進むのであろう。いくら簡単で低侵襲であってもその後の方針に影響を与えない検査はいらない検査だ。その病院の状況にあわせてCTを撮るなりMRIを撮るなり紹介状を書くなりすればよい。十分な検査を誇るのでなく最小限の検査で十分な治療方針を決定することを誇れる様になりたい。