2016/9/9

線引き  
 私は基本うっかりしているのとお調子もんなので、声をかけられると大体ほいほい乗ってしまう方です。
 友人の中にはやばめな空気を読むのに長けている人もいて、波長があわなかったりぺったりくっついて来る人から早めに距離をとる名人だったりします。私にはそういうのがさっぱり判らないのですが、せめてこりゃダメなタイプだ!と気がついたら速攻で逃げるように心がけています。

 むかしむかし、まだ同人サークルにいた頃のこと。
 他地方在住の友達から、私の参加しているサークルの会誌を購入したいんだけど、初売りイベントには行けないので、すまないが買ってきてもらえないか?と頼まれました。

 その人はサークルの会長さんとも懇意にしていたので、これは直に会長に頼んだら?と聞いたんだけど、実は前回の会誌の時、頼んだにも関わらず取り置きを忘れられてしまったんだ、とのこと。
 それはうちの番長が失礼をば、と詫びて引き受けたのね。
 イベント当日会長さんにその旨を話してお金を立て替えて会誌を1冊購入して、帰宅後その友達に郵送。

 とここまではよかったんだけど、なぜか数日後その人から激怒の電話が。
 なんでも会長さんが「そういえば前回頼まれたのを忘れていたな」と思い出して、そのお詫びに今回は無料で送ってあげるね、と私が発送したのと同じ日にもう1冊会誌が届いたらしい。
 また気まぐれなことを〜〜〜。とうんざりしている私は電話口で数分間、罵倒を聞き続け(本代と送料で○円になったので今度よろしくねと手紙を添えたことに対して)そんなに金が欲しいなら払ってやるけど二度とあんたから連絡をよこさないでとかそんな話でした。
 欲しいも糞も依頼された買い物の代金とその送料だよ、会長さんの気まぐれまで知らないよ!腹たつなー。
 で、更に数日後、その人から本代と送料をなぜかわざわざ現金書留で送られてきて、やっぱりついてた手紙が電話と同じテンションの罵倒。
 も〜〜めんどくさい奴め!と思ったから、「買い物を頼まれてお金を払って購入して依頼どおり発送する間に、そちらの都合が変わったからといって怒りの対象にされるのは甚だ不本意。お金はいらんからほんとに二度と連絡すんな」と返金便を出しました。
 一週間くらいしたら、なんか高級チョコレートが贈られてきて「考えてみれば会長とあなたは別人だったのに悪いことをした心から反省。」と手紙がついていました。

 反省はわかった、これからあやしげな依頼を断るときにはこの経験を引き合いにだすんでヨロ。といって、その後お断りの定番として重宝しています。

 その人の中でどんな物語が作り出されたのかは判らないけど、いきなり臨界点にきて攻撃する人っているね。そして本来苦情を言うべきなのは、取り置きを忘れたり、私がお金を払って買ったのを承知で無料の本を送った会長さんに対してなんじゃ?とも思うんだけど、多分会長さんと私とではその人の中で格差があったんだろうな。お陰ですっぱり断るいい基準にもなりました。
 わりと趣味の友達って嫌な事をされても緩めに見てしまうと思うのね、時々変な要求だな?と思っても引き受けてしまう事があったけれど、線引きを意識するきっかけとなりました。
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