2016/11/20

ナイル&5匹の子豚  
 原稿中にめずらしくTVが空いたので、録りためたポアロのDVDを流していました。
 クリスティは原作当たり外れが多いけれど、ドラマの脚本でぐっと面白くなったな!というのが(個人的に)「アクロイド殺し」や「オリエント急行」かなーと。

 でも今日見たのが「5匹の子豚」と「ナイルに死す」で、どっちもテーマがラブですよラブ!!
 ナイルはもう女性のキャラがめっさ魅力的で、スジ的にはバッドエンドなのに、この恋人たちが魅力的すぎてどうしてくれようですな。
 人間関係もバランスのいい話だと思うけど、この作品はトリックの秀逸さが見せ場だから、ぜひ原作でもドラマでも見てみてホシイ、個人的にD・スーシェのポアロのきょろっとした目と卵型の頭と口髭がめっちゃ似合うこのドラマはオススメです!!

 子豚は話の筋が印象的でよく覚えてたんだけどタイトル失念していて、始まってから「この話だったか」と思い出しました。これはドラマの作りがとってもよかった!
 要はスリーピングマーダー系の話で、ヒロインが幼い頃に母が父を殺した事件があったんだけど、死刑の間際に母から無実だったと手紙が来たのでポアロが再調査、ってお話。
 何がいいって、調査の合間に昔のショットがちょいちょい出てきて、それがほんとに美しい夏の日の田舎の屋敷での思い出の積み重ねなのさー。(BGMがサティ)
 そこに滞在している若者たちがそれぞれ恋心秘めていたり諦めを抱いていたり、だけどバランスが崩れて一人が殺されてしまってみんながばらばらになっていく。でも謎を解くことで壊れた感情が、イッキに昔の状態にまで引き戻されて、その状態のなかではかつてその場にいなかった探偵だけが異物の狂言廻しになっている、という寂静感がたまりません。
 真犯人は時間によって大事なものを大きく失い、大事な人を奪われた被害者たちは時間を越えて愛情を取り戻す対比がすばらしい。映像美のウエイトがでっかい秀作ですYO!

 うん、ガン見していて原稿が……
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