2017/2/22

裏切るのはどなた  
 ダルビッシュさんがTVで言ってた「努力は人を裏切らないっていうけれど、考えないでやる努力は簡単に裏切る」という言葉が、SNSで話題になってるのを見てきました。
「絵は描き続けば必ず上手くなる」とは限らない、ダルのこの理屈に尽きるだろうって意見。

 野球は、携わってきた人も時間も特別多い知の蓄積が大きいスポーツだから、この言葉はぴったりくる表現だと思うけど、絵を描くケースにそのまま当てはめるのにはちょっと見方が違うかも(個人の意見だYO!)


 上達できるツボみたいなものをたくさん持っている人ってぶっちゃけセンスがある人だと思う、そういう人はほんとにめきめき上達していってすごいな!と思うんだ。
 残念ながらセンスが足りない人間は、知識として地味に手順を蓄積していくしかないと思うのね。知識をある程度蓄えた時、はじめて「あの人のあの時の飛躍はこれだったんか」と気がつくっていう。

 自分のケースになるけど、我が家では姉がすごくセンスよかったんだ。それこそ小学校の低学年の頃から、描く絵もちょっとしたテーブルセッティングもデザインも、ネットのなかった時代、手本になる画像に触れる機会がほとんどなかったにも関わらず、すごくいいものを作っていたのね。
 比較すると、私の方が絵を描くのは好きだったし、何かしら描いたり作ったりしてはいたけれど、まったくもっておそ松でありました。それは良さを見る目、センスがなかったんだなと思うのよ。
 それはもう、知識として気長に勉強して身につけていかなければ、理解することができない問題で、短い期間に剃刀のように上達していく人と比較していってもせんのない事だと思うんだわ。
 だからと言ってその努力が裏切られた状態だとは思えないんだ、これが自分のセンスで進める残念なスピード、と心得が必要なだけで。

 ところで姉も昔は漫画も描いていたけれど、上達が早くて十代でさくっと神絵師になって、その後は興味が演劇や語学に移って、コミュニケーション重視な仕事についた後で広告・編集の仕事に落ち着きました。それは持ってるセンスと培った勉強がうまいこと掛け合わされた、いい仕事だと思ってしみじみ感心したんだ。
 私の方は、残念ながら未だに「一昨年よりは上達したカモヨ!」なレベルの絵を描いているけれど、正直こんな年になっても好きなものに執着できて一喜一憂できることがあるなんて、幸せだなと思っています。

 仕事の手段として絵を学ぶのであれば、規定の時間内に目標とするレベルに達しなくてはいけないから、「努力に裏切られる」人もいると思う。でも就職のためではない絵を描く人にとって、裏切る諦めるというのは本人に任された裁量なんじゃないかと思います。
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