2017/8/19

成長記=賞  
 先日、家人に訊かれたんだけど「芥川賞と直木賞ってナニが違うの?」って話。

 芥川賞はそれまでの文学作品になかったような新規開拓表現な作品、直木賞はコレはおもろい、売れるぜ!っていう普通にパネえ作品。だと私は思ってるんだけど、ちょっと自信ない…よく直木賞作家は受賞後さくさくヒット作とばし続けるけど、芥川賞作家って受賞後食べてくのがけっこう大変、と聞いてるからそう思っただけなのかも。

 でもちょっと前にSNSで大友克洋の話が出た時に思ったんだ、この人タイプで言ったら芥川賞系だ!

「最近初めて「童夢」を読んだけど、話は薄いしアクションシーンもそのへんで見かけるありふれた表現で、ナニがすごいのかさっぱりわからない。こんなのにびっくりするぐらい当時の漫画は底が浅かったのか?」

って若い世代の意見に、年寄りオタクが「バカヤロー!ドラゴンボールも今のカドカワアニメも、最初のこの大友アクションからサイキックバトルを学んだんだよ!誰かが最初にスイッチを入れないと通電されないままなんだよ、今が明るいからって最初に照らしてくれた作品をないがしろにすんなー!」と反駁してたのね。

みんながなるほどわかりやすい!とかかっこいいとか、伝わり易いいい表現っていうのは、リスペクトされて広がっていくものなんだよなあ。大友先生がやらなくても、いつか誰かが描いた表現かもしれないけれど、あの当時の映像表現で(TVも広告も写真も文学も)追いつかなかったあの描写を、セリフも添えずに使いこなしたのはやっぱりスゴい。

 それが普遍化しちゃったから、最初の言いだしっぺをくさす人も出てくるのね…ってのに物申したくて文学畑で打ちたてられたのが芥川賞なのかもな、と思った次第。
 文学にしても漫画にしても、表現ってのは成長していくもんなんだYO!って気概を感じるから、こういう成長過程=歴史をちゃんと押さえていこうっていう意識は好きだなー。


5


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ