2018/1/29

とさかにのぼる血は多々あれど  
 ちょっと前に京大iPS細胞研究所の山中先生が、一般から広く研究費の寄付を募るために広告だしていたのを見て、ノーベル賞をとって医学的にもものすご期待の大きいこの研究でさえ、研究所のトップが金策に走らなくてはいけないくらい、日本ではインテリジェンスが低く見られているのか…と大変ショックをうけたものです。

 そのiPS研で、去年の7月に出された同研究所特定拠点助教の山水康平氏チームの論文に不正が見つかって、やっぱりトップの山中先生が責任を取って進退を決めるべしとのニュースが流れてきました。なんかいたたまれない…

 研究論文の不正で大きく問題になったのって4年前の小保方さんがやらかしたSTAP細胞の件だけど、あの時はなんかメディアがやたらと問題の論文のカタを持ってたし、トップの理研もぜんぜん責任をとるそぶりを見せず、あまつさえ野衣理研所長(この人もノーベル賞とってらしたけど)が「こんな問題が出るなんてまことに遺憾」とかなんとか、すごく他人事っぽいコメントを出してのらくらやってるうちに、小保方さんの直属上司の笹井先生が自殺してしまって、さすがにことの重大さが世間に伝わって、変な擁護世論が静かになっていった、みたいなイヤーーーな幕引きだったと記憶しています。

 京大の話に戻ると、4年前の理研とは違って最初に論文齟齬の指摘がでてからすぐ調査委員会をたてて三ヶ月かけて調べた上で、実験者のデータの捏造と改ざんを発見して掲載誌に論文撤回を依頼して、2週間あけずに山中先生が一連の不祥事を発表・謝罪してるんだよね(それが先週のこと)
 どう見たって自殺者が出るまで調査も謝罪もなく、不正を犯した研究者が円満退職して半年以上たってから「懲戒処分相当」とか発表してた理研とは、姿勢がぜんぜん違うでしょうに。

 そもそも、部下が問題を犯した時、それをもみ消した理研がお咎めなしで、問題を速やかに調査謝罪をするiPS研の方を殴りまくるメディアの気持ちが、私にはさっぱり判らない。

 不正は隠匿せよってか!目指す方向が違うだろ!!
7


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ