2021/1/23

塗りつぶし禁  
 90年代に一世を風靡したアニメのセーラームーンがリメイクされて映画公開されてるのだけど、それに対してわりと厳しめな意見をちらほら耳にしましてん。

 曰く、90年代なら普通だった自己犠牲を讃える文脈とかLGBTを滑稽なものとして描く事とか、そのまま新作でも描かれてしんどいとな。
 旧作が作られた当時に比べて今は社会の解像度が少しあがった、そのためにかつては笑えた文脈が見るにしのびないいじめみたいな表現に感じられるんだろうな。

 この辺は、リメイクする際のスタッフの読み違いが大変にまずかったと思うんだけど。昔は「おかまキャラ」って安易なステレオタイプがあって、それをあてはめてしまっていたよね。半世紀前の邦画にでてくる女性が、飲み屋のねえちゃんかすべてを許して面倒みてくれるおかあさんかイライラして真面目な委員長女子か○○○(←ひどい)しかいなかったように。

 とはいえ今作だけでなく昔の作品からもLGBT差別表現は消すべきだとか、DVDレンタルはやめろとか言うのはちょっと違うと思うのよ。(表現に問題がありますテロップは入れたほうがいいと思うが)

 今ってこれまで差別されていた・していた事に豁然と気がつく人が増えて、自分の過ちを何とかして正したいって意識が沢山の批判の声になってると思うんす。
 その意識はすごく大事なものだっての判るんだけど、それで10年20年前に好きだった作品を改変すべきというのは、その時代にはまだ差別の認識がなかったっていう事実を隠蔽してしまうことになるから、しないほうがいいと思うのよ。
 あの頃私は無自覚だった、こういう作品に齟齬を感じずにときめいてた、今はここが引っ掛かるけどって受け止める腕力をもたねば。

 これから作られる作品に対しては真摯でなくちゃいけないのは当然として、過去のものを急いで蓋をして隠すんじゃなく、製作年をはっきり記載していって欲しいな。
 数年の違いで大きな差が生まれてる、それはこの5年程の間に生まれたかなり大事な社会の成長だと思うんで。
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