強烈に、センスのないタイトルです(笑)。
私の今のメインカメラは、ニコンF100。
その前が、前回書いたペンタックスZ−1でした。
ペンタックスのシステムはロクに持っていなかったくせに、「ペンタックスはフィルム一眼は先行き不安。MZ−Sもイマイチ。こうなったらシステムを作り変えてやる!」といきがって、他の会社のカメラを買おうと思いました。
前述の通り、結局ニコンを買うのですが、そのときに迷ったカメラブランドがあります。
それは、コンタックスです。
いや、コンタックスと言うよりも、カール・ツァイス(ツァイス)と言っても良いかもしれません。
すなわち「ニコンのシステムを選ぶか、ツァイスのレンズを選ぶか?」と言う事であります。
ツァイスは、言うまでも無く、世界に名だたるレンズ。
以前から、あこがれていました。
しかし、ツァイスのレンズは、高かったです。
もちろん中古は豊富にありましたが、それでも私には高く、なかなか買えそうにありませんでした。
仕方がないので、カメラで買えないのなら・・・と、眼鏡のレンズはツァイスにしました(爆)。
しかし、ペンタックスから乗り換える際に、ツァイスは「当然の如く」候補になっていたのです。
ただ、その時にコンタックスは、35mm判で2つのシステムをラインアップしていました。
1つは、従来の「RTS」シリーズを頂点とするシステム。
もう1つは、「N」システムでした。
この「N」には、「べらぼうに高かった」フルサイズのデジタル一眼「Nデジタル」と、フィルム一眼の「N1」シリーズがありました。
フィルム主義の私は、従来システムか、N1システムが選択肢になりました。
ただ、それまでAFにドップリだった私は、MFのシステムに自信がありませんでした(何と言う、柔弱漢・笑)。
ならばNシステムになりますが、ボディは何とか買えたのですが、レンズがべらぼうに高かったのです。
実はNシステム、あまり評判が良くなかったのですが、それはレンズマウントの変更と、そのレンズの高価さ及びラインアップの少なさ及び重さでした。
いや〜、本当に高かった(苦笑)。
となると・・・ニコンが残ったのです。
もちろん、ニコンも欲しくてたまらなかったので満足です。
しかし、ツァイスのレンズは、結局縁が無かったんだろうなぁ・・・と思いました。
そしてその後、京セラは、カメラ事業から撤退。
コンタックスブランドは、またもや消滅してしまいました。
あの時「ペンタックスはフィルム一眼が先行き不安」と思ったのですが、もしもコンタックスを選んでいたら、ペンタックス以上に悲しい気分になってしまっていたと思います。
そしてツァイスも、35mm一眼用の新品レンズは、新たには出現しなくなりました。
しかし2006年。
ツァイスと協業で「ツァイス・イコン」を復活させていたコシナが、何とニコンFマウントとM42マウントで、ツァイスレンズを発売するとアナウンスがありました。
ツァイスを使いたかった私は、驚くと同時に喜びました。
そのときは「中古でヤシカのボディを買って(コンタックスのボディでないところが、泣かせます・笑)、ツァイスの標準でも買えればなぁ」と思っていました。
しかし、コシナ/ツァイスだと、F100に装着できます。
これは本当に嬉しかったのです。
この時は、冗談抜きに「生きていて良かった」と思いました(爆)。
すぐに予約を入れましたが、「予想通り」発売延期。
理由は予約殺到で生産が追いつかないからだとか、量産品がドイツ・ツァイス本社の検査に合格しなかったからだとか、いろいろ言われました。
手にしたツァイスは、プラナーT*1.4/50(ツァイスの品名の場合、正式には先に開放F値を記します)。
雑誌で、インプレッションを目にしましたが、素晴らしい描写をします。
そして実際撮影しても、これまた素晴らしいです。
色乗りが良く、ヌケがよく、シャープで、ボケも柔らかく逆光にも強い。
「イメージ通り」の描写でした。
また、作りが実に良いのです。
金属ボディはずっしりと重く、付属の金属製フードも良い感じ。
正に「その気」にさせてくれます。
「買ってよかった」と本当に思いました。
純粋にニッコールを愛する人には、「邪道」かもしれませんが、やはりあの描写力は魅力的です。
私のような鈍い人間でも「いいなぁ」と思うほどですから。

(F1.8)

(F8)

(F16)
いずれも、フジフイルム ベルヴィア100F使用
その後、ソニーがα用のツァイスを発売しました。
更には、コシナが今度は、ペンタックスKAマウントで、発売するそうです。
それは構わないのですが、コシナ、従来のZFやZSの生産体制はもう大丈夫なのか?と要らぬ心配をしてしまいますが(笑)。
でも・・・今後FD用はどうするのでしょうね。
出すのかなぁ。
・・・と、ここまで、ツァイスをベタボメしました。
ここからは、少し不満点です(笑)。
とは言っても、描写に関してとかではありません。
今日、ネットでニュースを見ました。
某社が一般向けWEBカメラに、ツァイスレンズを搭載するそうです。
そして前から知っていましたが、海外メーカー製の携帯電話のカメラ用に、ツァイスレンズを搭載してるものもあるそうです。
WEBカメラや携帯電話のカメラ用に、ツァイス。
そりゃ、悪いとは言いません。
しかし、これだとツァイスの安売りっぽく感じてしまいます(苦笑)。
更に、ツァイスの性能が、この分野で必要なのかなぁ・・・と思ってしまいます。
知る限り、ツァイスは量産品でも、全数検査です。
ここのレンズの値段が少し高いのは、この工程が含まれるのも理由のひとつといわれます。
ただ、WEBカメラや携帯カメラ用レンズも、全数検査なのでしょうか・・・。
やはりそれら個々の製品にも、検査票が入っているのでしょうか・・・。
・・・余計なお世話ですね(笑)。
恐らくは「昔からの」ツァイスが好きな人には、ソニーα用のツァイスが、絞りリングを外してしまったことにも不満があるのでは?と思います。
しかしツァイスも、企業存続のためには手広くやらないと厳しいのかもしれません。
確かに「名前の安売り」と言っても、企業がなくなってしまっては元も子もありません。
ツァイスの経営状態がどうかはわからないですが、絶対に潰れてもらっては困ります。
これから余裕が出来れば、何本か欲しいですね。
やはり次は、マクロプラナーT*2/100でしょうか。
でもいつかは、ハッセルブラッドのSWCで、ビオゴンを使ってみたいなぁ。
宝くじ、当たらないかなぁ(笑)。

0