今日も、少し専門的な記事になります。
お許し下さい。
ただ、最後に写真を載せます。
ニコンが、遂にミラーレス一眼を発表しました。
あとは、キヤノンがどうするか?ですが、恐らくは時間の問題でしょう。
個人的には・・・ミラーレス一眼と、
事前に発表された高級コンパクトデジカメ・クールピクスP7100は、
興味が無い事もありません。
でもこのところ、
(オンボロの)コンパクト・フィルムカメラばかり使っている身(笑)。
そんなカメラでの写真撮影が、凄く楽しいのです。
従って、高価なミラーレス一眼もP7100も、
興味はあって欲しくも思いますが、それ以上は・・・(笑)。
そう言うわけで、
中古カメラ屋さんで購入したジャンクカメラを、今も撮影に使っています。
ヤシカT AF−D DXは、じゃじゃ馬ですが、
やはりレンズが魅力です。
しかしながら、画角が35mm。
35mmも広いのですが、もっと広角好きな私としては、
更に広いレンズのカメラが欲しくなり、中古屋さんで漁っていました。
勿論、お金を出せばそこそこありますが、
ジャンク箱にはないだろうなぁ・・・。
そう思いましたが、意外にありました(笑)。
ただ、「これ」と言うのは少なかったですが・・・。
そして、315円で1台見つけてきました。
こんなカメラです。
(ストラップは、家に転がっていた物です)
フジ・フイルムの、
カルディア・トラベルミニ・デュアルPと言う機種です
(長いので、以下「カルディアトラベルミニ」とします)。
「トラベル」ですから、旅のお供をイメージしたのでしょう。
本当に気軽な撮影用だと思います。
更に「ミニ」とあるように、薄く小振りなボディ。
持ち歩きやすそうです。
このカメラは、28mmと45mmの2焦点レンズを搭載しています。
ズームではなく、切り替え式にしたのは、好感が持てます。
そして、28mm側の描写は、なかなか評判のようです。
但し、45mm側は、余り良くないようですが・・・。
そして、フジらしい機能があります。
まぁ、3つ目の「オートフォーカス」は、省きますが(笑)。
最初の「ドロップインローディング」は、
フィルムセットを、至極簡便に行ってくれる機能です。
裏蓋を開けると、完全にはオープンになりません。
注:蓋を押し、黄色いフックを少し引くと、裏蓋は全開になります。
但し、コニカビッグミニのように、ヒンジ部にフレキが通っています。
従って、余り頻繁に、且つ粗雑に裏蓋を全開すると、フレキが破損、
使用できなくなる可能性があります。
そして、フィルムの先端を少し出してカメラに放り込み、
蓋を閉じれば、勝手にセットしてくれます。
昔「フィルムのセットが難しくて、カメラは触れない」と言う人が、
たくさんいました。
カルディアトラベルミニが出た頃は、もうオートローディングも進み、
昔ほどフィルムセットが「難しく思われる」事はなかったと考えます。
しかし、そんな声を反映して、フジはこの機能を装備させたのでしょう。
因みにこの機能、フジの「お得意」のようです。
私がこのカメラで最初にフィルムをセットする時、
逆にこの機能が不安でした。
「ちゃんとセットできるんやろうか」
こう思いましたが、簡単でした。
そのセットされたフィルムは、実は最初に全て巻かれます。
2つめの「プリ・ワインディング」と言う機能です。
最初に巻いてしまうことにより、
撮影中、撮ったカットはフィルムのパトローネに収納されます。
つまり、撮影終了分は、感光等の万が一のトラブルから逃れられます。
ただ、そう言う機能ですから、
フィルムをセットしてすぐには撮影できません。
しばらく、巻くための時間がかかります。
この写真は、フィルムを入れていない状態です。
もしもフィルムをセットしたら、
この液晶カウンターが「24」等の規格枚数を示します。
そこから逆算して、フィルムの残り枚数を表示していくのです。
確かに、良い機能ですが・・・。
これだと、丁度24又は36枚等の規格枚数しか撮れません。
一般的なカメラなら、表示枚数より3枚ほど多めに撮れるのですが・・・。
でも、これでは規格の数字から、最後はゼロになるのです。
「もう撮れません。新しいフィルムを入れてください」と言うわけです。
おまけは、一切なし。
・・・フィルム製造メーカーらしい機能と言えるのかもしれません(爆)。
あと、「フラッシュ自動発行モード」がデフォルトなのは、
調べましたら「フラッシュを使えば、失敗写真は防げる」と言う
メーカーの優しい思想があるようです。
でも・・・基本的にフラッシュを使わない私には
「・・・」であります(笑)。
変わったところでは、
パノラマモード(これも、私は不要)の切り替えスイッチが、
フィルム室内にあります。
つまり、途中で切り替えが出来ないのです。
撮影を始めると、当然フィルム室は終了まで開ける事が出来ませんから・・・。
・・・ここまでは、このカメラの機能に否定的な内容ばかりですが(笑)。
しかし、やはり最初にファインダーを覗くと、
広角28mmの「安心感」があります。
一眼では、50mmを中心に使いますが、
コンパクトでは広角に慣れています。
やはり、35mmより、28mmの方が「ワクワク」します。
そして、撮影しました。
同じフジノン・レンズでも・・・。
高級仕様の「スーパーEBC」タイプですと、
色々なブログ様で紹介・論評されているように、
発色がかなり鮮やかです。
派手と言っても良いでしょう。
私も、ずっとそんな印象を持っています。
ツァイスの色乗りとはまた違う、独特の鮮やかさ。
しかし、普通のこのフジノン、
発色は「スーパーEBC」に
比べれば、控えめな気がします。
それ以上に感じたのは、案外クールだと言う事です。
今回、あまり鮮やかな被写体を撮っていない事もありますが、
実にクールに感じました。
また、この個体の特徴かもしれませんが、アンダー気味です。
確かに、意地悪な状況でばかり撮った事もありますが、
これはヤシカTとは正反対(笑)。
ただこのカルディアの場合、手動のISO感度設定は不可。
つまり、撮影者は何も出来ません。
でも、アンダー好みの私には、実に良い結果の写真が多かったです。
多分、普通の人が観れば「どアンダー」ですが(笑)。
・・・多少、トラブルもありましたが(これは、いつか記事にします)、
描写自体は素晴らしいと思います。
315円、良い買い物でした。
広角28mmが欲しい時は、そのトラブル部を直す事を前提に、
今後、このカルディアを持ち出そうと思います。
では、試写結果から、2枚貼ります。
撮影場所は、梅田近辺。
8〜9月に撮りました。
フィルムは、フジのセンシアVです。

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