今日から、弥生3月です。
一気に春めく季節でもあります。
寒いのが好きだった私ですが、年を取るとともに苦手になりました(笑)。
それでも暑いのよりはマシですが、特にこの冬のような寒さはもう要りまへん(笑)。
暖かくなって欲しいです。
先月は、平昌オリンピックがありましたね。
はしゃぐのが嫌な私ですが(笑)、時間が許す限り興味ある競技を観ました。
冬の五輪、夏の五輪より好きです。
ただ、いずれにしてもオリンピック全般、
あまりに規模が大きくなりすぎて、以前ほど好きではなくなっているのも事実・・・。
さて。
そんな冬の五輪、私が好きな競技は
昔からアイスホッケー、最近の競技のスノーボードクロス等々。
しかし、最も楽しみにしているのがカーリングです。
真剣に見始めたのは、トリノ五輪から。
最初は、このスポーツの存在自体は知っていましたが「変なの」という印象(笑)。
ただ、観ていくと物凄く面白いのです。
単に得点を獲るだけではなく、相手に獲らせたり、
その一投や石の場所によって、一気に形成が逆点したり。
氷の状態も物凄く影響し、それを考慮して約30m先の数センチを狙って投げる。
スイープによって、スピードや距離を調整する。
知力、体力、戦略、戦術。
激しいスポーツでは確かにないですが、一投一投考えながら進められます。
観る側も色々思い描きますし、本当にワクワクするのです。
このスポーツを生み出したスコットランド人って、本当に凄いと思います。
ただ、カーリングの試合は、五輪時の放送がほとんど。
NHKは世界選手権や国内大会を放送してくれることもありますが、それでも少ないです。
私も、可能な限り放送されれば見るようにはしていますが、機会は微々たるもの。
だからこそ、五輪時の放送は貴重ともいえます。
勿論、日本チームを先ずは応援します。
しかし、なにせこの競技自体が面白いので、日本チームが出ない試合も観ることがあります。
確かに試合時間が長いですが、それを忘れさせる奥深さがあるように感じます。
まだまだ観戦眼は未熟ですが、そういう人間でさえ惹き込む奥深さがこのスポーツにはあります。
今回、日本チームは女子(LS北見)が決勝トーナメント進出→3位決定戦で銅メダルという快挙を成し遂げました。
予選リーグでは、確かに序盤好調。
ただ、リーグ後半の対戦に強豪が多いですし、息切れしないかな・・・。
こう思っていると、やはり負けが込んできました。
それでも驚異的な粘りを見せて、スウェーデンをうっちゃり、
決勝トーナメントでは韓国に食らいつき、
3位決定戦では非常にイギリスとのタイトな試合展開を耐えて、後半ひっくり返しました。
本当に凄いことです。
男子(SC軽井沢)は、残念ながら予選リーグで敗退しましたが、4勝を挙げました。
そして、長野五輪以来の出場。
今回以降恐らくカーリング熱が高まるでしょうから、更なる強化はこれからだと思います。
個人的には正直、
「確かに女子チームの明るさ、方言、ハーフタイムのおやつだとかが話題になっている。確かに今回のチームの明るさは凄いが(笑)、他は「多少でも」以前から観ている人には常識。それと同じくらい、もっとこの競技自体の面白さをマスコミは伝えてほしいなぁ」
こう思っていました。
特に、NHKの日程終盤のTV番組欄には、正直腹立たしさを覚えたくらいです(笑)。
今後、カーリング熱は国内でも高まるでしょう。
でも、これはそれこそ「マリリン」こと本橋主将が初出場した際以降、五輪ごとに起こっています。
今回は銅メダルですから多少違うのかもしれませんが、ブームで終わらないようにしないといけませんね。
丁度、ラグビーが2015年W杯直後の「熱」を活かしきれなかったような事態にながないように。
あの時は、古株のラグビーファンとしては、ちょっと残念でした。
さて。
実は(笑)本題はこれからです。
私がカーリングを真剣に見始めたのは、トリノ五輪からと書きました。
その競技の面白さにハマった旨も、上に書きました。
しかし、それだけではありません。
「変なの」と第一印象で思わせたカーリングの魅力を、余すこと無く伝えてくれた名解説者が、五輪中継に携わってくれたからです。
その方は、小林宏さん。
長野五輪のカーリング競技委員長で、とにかくカーリングの普及に尽力された方です。
この、小林さんの解説が、本当に分かりやすくて的確なのです。
初心者でも、「なるほど」と感嘆することばかり。
また、大興奮もしばしば(笑)。
勿論日本チームを応援されますが、しかし絶対に相手への敬意を忘れません。
相手のナイスショットには賞賛を惜しまないですし、実にファア。
英国発祥のスポーツには、ファアな態度こそ最優先されるものが多いですが、
カーリングもそのひとつ。
その精神を、解説でも大いに体現されていました。
当時、小林さんの解説は、一般視聴者からも大好評でした。
その小林さんは、次のバンクーバー五輪でも解説を担当。
私は、カーリング自体も勿論楽しみでしたが、小林さんの解説も待ち望んでいました。
しかし、前回ソチ五輪の際は、外れられました。
事情はわからないのですが、少し残念でした。
その小林さん、今回も解説ではありませんでした。
解説を担当されたのは、主に女子の試合は五輪出場時をよく覚えている石崎琴美さん、 主に男子の試合をソチに続いて長野五輪代表の敦賀信人さんが担当されました。
因みに石崎さんは、LS北見の本橋主将が出産の際、一時的にチームに助っ人として加入されたそうです。
LS北見との関わりが深い石崎さん、銅メダル獲得の後、涙声で解説されていました。
もう、たまらなかった事でしょう、
勿論、このご両名も丁寧かつわかりやすい解説で良かったです。
しかし、女子の快挙、そして男子の久々の出場について、小林さんならどのような解説されただろう。
こう思い、せめてコメントでも出ていないかな?と調べましたが・・・。
小林宏さん、2年前の2月に膵臓がんでお亡くなりなんですね・・・。
享年68・・・。
ショックでした。
確かに、好きな解説者と言いながら、消息を知らなかったその不明を大いに恥じなければなりません。
しかし、お亡くなりだっただなんて。
いつだったか、朝のニュースか何かで、小林さんが私財を投げ打って作られたカーリング場が取り上げられていました。
勿論、小林さんも登場。
「小林さん、やっぱりカーリングに熱いなぁ」と感じいったものです。
そのくらい、カーリングに情熱を傾けられた小林さん。
2018年の快挙を目にすること無く、旅立たれていた。
もしご存命なら、どんなコメントを、否、解説をされていたら・・・。
以前の解説の様子から、大号泣されたことでしょう。
女子チームの快挙、男子チームの久々の五輪。
今五輪も、カーリングを大いに楽しませて貰いました。
その後、小林さんの訃報を知る・・・。
嬉しさと悲しさが押し寄せた、2018年の2月でした。
今更ではありますが、小林宏さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
☆wkipedia「小林宏」→
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%AE%8F_(%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E9%81%B8%E6%89%8B)

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