午後の小噺が暑い

2017/1/29 | 投稿者: ghost

というタイトルでブログに書け、と大トリを務めた鳳亭四季くん(下写真)に言われたので書いている。ボクとしては、寄席の前半はちょっと寒かった。

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<鳳亭四季(ほうていしき)くん>

なお、誤解のないように補足するが、四季くんが言っているのもボクが言っているのも、会場の空調の話である、念のため。

というワケで、既に昨日の話となるが社会人落語団体『午後の小噺』の月例寄席、新春特別企画“烏合の衆”と題された興行を拝見してきた。烏合の衆とは謙遜もここまでいくと返って嫌味で、一騎当千の強者どもの磨き上げた芸を堪能させてもらった。ホント、こいつら面白過ぎ。

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<昨日のボク的MVPは関大亭茜丸くん>

お近くにお住まいの読者諸兄にも是非この面白さを味合うべく月例寄席に足を運んでいただきたい、と言いたいところなのだが、もう会場のキャパシティがいっぱいいっぱいで、開演14時・会場13時半にもかかわらず、13時20分に会場入りしたら既に満員御礼だった。決して大きな箱ではないのだが、ちょっと彼らは成功し過ぎてしまったのかも知れない。


難しいなぁ、と思うのは、彼らは営利目的でやっているワケではない(そもそも木戸銭無料である)ので、単に会場のキャパシティを大きくすればいい、という話ではない点だろう。

彼らが会場確保に投入できる自腹コストには限界があるだろうし、仮にコストがたとえば公私を問わぬ何者かからの支援で賄われたとしても、箱が大きくなれば会場を運営するのに必要となる人手もまた、面積に比例して増えてしまう。現時点の彼らは、これから高座に上がる緊張感の中で、聴衆に対する十二分の配慮をおこなえているが、ボクの目から見るに、今やっているのがいっぱいいっぱいのところではないか、と思われる。

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<安定のパワー落語を披露してくれた立命亭雷都くん>

結局のところが、彼ら自身が自分たちの活動のゴールをどこに定めているのか、というところが問われつつあるのだ、とボクは理解している。以下、ボク個人の勝手な思い入れが過分に含まれることをお断りした上で勝手に筆を進める。

もうひとつ最近気になっていることとして、箱が小さいがゆえに、集う聴衆が常連化してきていて、かつ、常連化する人たちは当然のことながら(ボクら夫婦を含め)彼らの熱心なファンであるから、笑いの沸点が低くなりつつある、ということがある。もし、彼ら自身の目的が、単に趣味の落語で誰かを笑わせたい、笑わせれられればそれで満足だ、というものであれば、現状のままで何も問題はないのである。

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<最近攻めの姿勢を明確にしている浪漫亭不良雲くん>

が、たとえば浪漫亭不良雲くんは、このところ得意の古典落語ではなく、敢えて現代落語に果敢に挑戦していて、おそらくその目的は今年の社会人落語日本一決定戦を本気で獲りにいっていること以外にはないだろう、とボクは踏んでいる。言わば彼にとって午後の小噺の月例会は武者修行の場なのであり、その聴衆が好意的に過ぎて笑いの沸点が低いことは、拒めることではないとは言え、喜ばしいことでもなかろう、と余計なことに気を遣いたくもなるのだ。まぁ、彼は他にも各所で精力的に高座に登っておいでなので、実害はないのかも知れないが。

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<昨日は新春企画ということもあって大喜利もあった>

まぁ、だから何だ、というワケではないのだが、ボクとしては彼らの若々しさに励まされることが多いので、特に何かが出来るワケではないが、今後もただ黙々と出かけて落語を楽しませてもらおう、と思っているだけである。そして、ボク個人の利害から言えばこれ以上観客は増えて要らん(ぉぃ)のであるが、一方で、彼らの面白さ、というか凄さをより多くの人に知ってもらいたいという思いも抑えがたいので、こうして紹介してみたりもするのだった。

というワケで、今後も目を離せない午後の小噺の活動日程等については、彼らのFacebookの方を参照いただきたい。特筆すべきこととしては、来る3月25日(土)には、ボクら夫婦イチオシの、銀杏亭魚折くん(上掲大喜利写真中央)主催の特別企画寄席『試』の第4回がラインナップされている。他の月例会はともかくとして(ぉぃ)コレは本当に今後の落語の歴史を左右するかも知れないトンデモない寄席なので、万難を排してご参集いただきたい……いや、ボクら夫婦と席を奪い合わないで欲しい……とまぁ、複雑な心境なのである。



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