今回、フランスに何をしに行ったのか、という話なんですが。

<5月のフランス南西部は花咲き乱れ果てしなく緑深いのでした>
「フランスの美しい村」認定制度、というのがありまして、ある一定の基準を満たしている村々を紹介して、表向きは村の保全と活性化、早い話が観光資源として利用しましょう、みたいなヤツなんですが、それをいくつか回ってみよう、と思い立ったワケです。

フランスの道路を走っていますと、村の出入り口となる箇所に村の名前を掲げた標識が必ず立っていまして、これが速度制限の境界線(原則村内50Km/h以下)も示しているんですけども、美しい村に認定されている村では、合わせて右に示した図案の入った標識が掲げられていまして、すぐにそれとわかるようになっています。美しい村の認定基準には“人口2,000人未満”みたいな過疎制限もありまして、必然的に鉄道が通りもかすりもしていない場合も多く(南西フランスでは人口以外にもう1つの要因があるのですが、これは後日改めて)、これが今回思い切ってレンタカーを使うことにした理由なのでした。

<本文とは関係ないですが、X72500@サルラ→シオラック>

ちなみに、フランスの美しい村に興味がある方には、ボクら夫婦も旅の参考にさせていただいた、その名も
『「フランスの美しい村」全踏破の旅』(吉村和敏著/講談社・2009年)がお奨めです。今回ボクら夫婦が巡った南西フランスのみならず、書名が示す通り(執筆時点での)すべてのフランスの美しい村を、ボクのヘボ写真なんかでは伝わらないプロの写真家の腕前で紹介してくれる良書です。ただし、旅行ガイドブックとしては収録されている地図があまりにアバウトなので、本気で著者の軌跡を追うつもりがあるならば、別途
ミシュランのフランス道路地図等を用意する方がベターです。
まぁ、レンタカー借りたらナビゲーション付いてますけど、当然のことならがら全部フランス語表示で操作方法がさっぱりわからずに、現在地確認くらいにしか(もちろん、それだけでもかなり救われますが)使えなかったので。