ピティリアーノから北へ3Kmほど、かつてはこの辺りの中心地として栄えていたというソヴァーナへ向った。

<美しい村、ソヴァーナ>
村の中からでは知る由もないが、崖に南面し、北側は丘に囲まれて周囲から隔絶された、隠れ里的な小集落になっている。ここへ至る現在の車道が、北側の丘の外側の裾を巡るように配されているのだが、初見で村への入り口がわからず、行ったり来たりする羽目になってしまった。

<当地は既に観光地然としていて生活観は乏しい>
住民の生活の中心地は、中世末から6Kmほど離れたソラーノへ移っており、コムーネとしてもソヴァーノはソラーノの一部(これをイタリアでは分離集落、フラツィオーネと呼ぶ)になっている。