<<前回のお話
いつもの散歩コースを歩いていたらたまたま神事開催を告げるポスターに気付いたので、ちょっと覗いてきた。
<拝殿前に拵えられた“茅の輪”>
知っている人は知っていると思うが、いわゆる“茅の輪(ちのわ)くぐり”である。ボク自身は自分の目で見たのは初めて。以前に
オーストリアのゼーフェルトで陥ったシチュエーションを不意に思い出して、ちょっと死にそうになったのだが、何とか堪えた。

<親切なことに“くぐり方”ガイド付>
この所作は特定の神仏に紐づくものではなく、当社のこれも、八幡社として伝統的にやっているものではなく、せいぜい近代以降にどこか余所で見聞したものを真似て始められたものかとは思う。上掲動画0:48あたりでは、宮司(?)さんが
人形(ひとがた)を氏子衆から集めて、後で燃やして厄を払う旨説明しているのがわかるが、これもやはり、そうして取り入れられていったものの一つなのだろう。
ともかく、不特定多数の人が参拝する大社ではなく小さな村社であることもあって、存外お集いの皆様は真面目に取り組まれていて、物見遊山で出かけたのはちょっと申し訳ないなぁ、と思わないでもないのだが、こうして記録しておくことも罪にはなるまいから留めておきたい。