2016/8/20 | 投稿者: ghost

と言うものが近所にある。

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<國道地蔵尊>

以下、面倒臭いので旧字はすべて新字に改めて表記するが、ここに言う“国道”は文字通り国道2号線のことなのであって、平成10年(1998年)に彫られた『再建由来記』(下掲)が述べるところによると、昭和7年(1932年)に交通安全ノ守護トシテ建立されたものであるらしい。

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<再建由来記>

国道2号線のこの区間(大阪市福島区野田〜神戸市中央区東神戸)はいささか特殊な経緯を有する道路で、阪神国道電軌(現在の阪神電鉄)が路面電車敷設の免許取得と引き換えに経費を負担して建設したものだ。この開通が昭和2年(1927年)の話となるが、沿線の自然発展を待たずに突如として生まれた国策的な幹線道路に交通事故が多発し、これに心を痛めた有志が国道地蔵尊の建立に至ったのだそうな。

上掲由来記に見えるように、阪神大震災(1995年)に際して地蔵尊が損壊、3年後に再建されたのが今日の国道地蔵尊なのであるが、件の地震で最も大きな被害を被った当地において、僅か3年で、有り体に言えば震災復興には直接寄与しないこのような物件が再建されたことが、当地蔵尊に対する少なからぬ信仰心の存在を証ししている、と言えなくもなかろう。

さて、動機が耳心地の良いものでさえあれば、その内実や成果がどうであっても美談とされてしまいがちな我が国において、このような文物にモノ申すことが無粋の極みであることは百も承知なのではあるが、さりとて気になってしまったことを黙っておくことも出来ない性分なので、以下つらつらと思い浮かぶままに書いてみようと思うのであるが。

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