2017/5/30 | 投稿者: ghost

一昨日の話になるが、芦屋川上流でバードヲチを楽しんだ後、西宮北口へ向かって素人落語『我楽多の会』の特別興行(?)に寄らせてもらったのだが、これが凄かったのでちょっと備忘しておきたい。何が凄かったのかと言うと、この日は普段の同会のメンバーに加えてお二方のゲストが高座に上がられたのだが、このお二方がそれぞれにとてつもなく凄かったのだった。

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<車屋円陣さん>

これで“えんじん”と読む。車屋(くるまや)は岡山大学落研伝統の屋号で、我楽多の会では後述する半丸さんが円陣さんの後輩に当たる。普段は倉敷をベースに活動しておられる由。

で、何が凄いかというと、こういう評し方はひょっとするとご本人からすると不本意かも知れない、という懸念を抱きつつ敢えて言いたいのだが、ボクは立川談志師匠が化けて出たのかと思った。と言うと、上掲写真のご表情もそんな感じに見えてはこないだろうか。とにかく、魅力的な語り口にすっかり魅了されてしまった。妻も同様で、帰路もずっと円陣さんの死神が聞いてみたい!と、すっかりファンになってしまった模様、ボク的にはちょっと妬ましくすらある。

ちなみに、この日のめくりはすべて円陣さんの書になるものだそうで、以下の写真もそのお人柄の伝わる書体を楽しみつつ見ていただければ、と思う。

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<六弦亭ざくろさん>

もうお一方は、大阪は高槻の『寿限無の会』を中心にご活躍のざくろさん。何と言うか、何も演じなくても高座に上がられてニコリと笑みを浮かべただけでこちらも笑わされてしまいそうな濃いキャラクタの御仁で、ある意味、落語としてはギリギリ反則なのではないか(ボクは往年の枝雀師匠もそう思っていた)と不躾なことすら考えさせられるのであるが、さにあらん。ざくろさんは新国劇に在籍したこともおいでの元俳優なのである。

そういう意味で、一昨日の一席もいささか落語の型から逸脱した独り芝居のようなとてつもないネタだった(上掲写真はカラオケ葬で会葬者がマイクを握って唄っている、という場面なのである……)のだが、これがまたとてつもなく面白い。そして、偏見なしに見れば、ちゃんと落語になっているのだからこれまた凄い。

とまれお二方のご芳名を記憶に留め、次の機会を見逃さぬようにするにはここに備忘するが最適と思い、書き留めることにする。諸兄も御両所のお名前を目にすることがあれば、ためらわずその突き抜けた芸を拝聴することをお勧めしたい。

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