2017/11/25 | 投稿者: ghost

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ボクは大阪のとりたてて特徴のないベッドタウンで生まれ、因習や地縁と関わりのない幼少期を過ごし、成人してからも似たような土地を渡り歩いて来たし、現在暮らしている神戸市東灘区の山の手は、何かにつけてだんじり囃子の聴こえてくるお土地柄ではあるものの、近所づきあいをまったくしない引き篭もり生活を貫いているから、それらは単なる生活背景音以上の何物でもない。

そのようなボクから見て、の話であるからして、以下に書くことは読む人にとっては極々ありふれた話題であって新奇さの欠片もない事であるかも知れないのだが、少なくともボクは耳から手突っ込まれて奥歯ガタガタされるくらいの衝撃を受けたので、こうして備忘しておくこととしたい。

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<財光寺パレード>

日向市は財光寺の五十猛神社の例大祭のメインイベント……少なくともこの土地に暮らす人がそうであると認識しているように見えるソレ……は、件の夜神楽でもひょっとこ踊りでもなく、この財光寺パレードである。本稿では便宜上このように呼ぶが、正式名称はひょっとすると他になにかあるのかも知れない。主催は財光寺商店街(これも公式な組織なのかよくわからない)のようだが、実体としては財光寺地区の集落毎に組織されている自治会が主体のようである。

地元民が“旧道”と呼ぶ県道226号線を、通行止めにしてまでおこなわれるこのパレードなのであるが、敢えて杓子定規に定義すれば「自治会毎に組織される舞踊隊と仮装隊が旧道を行進する催し」ということになる。極々平均的かつ平凡な言語感覚しか持ち合わせないボクとしては、この“舞踊隊”や“仮装隊”という語用に激しい違和感を覚えざるを得なかったのであるが、とまれ百聞は一見に如かずである。

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<舞踊隊>

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<仮装隊>

こういうノリは現代日本的に普通なのだろうか。ボクは自分の“普通”に今ひとつ自信がもてないので判断は保留したい。ただひとつ言えるのは、旧道沿いの観客の疎らさに現れているように、財光寺の人々はこの催しを、いわゆる町おこしであるとか、観光誘致を目的にやっているのではなく、ただただ自分たちの楽しみのためだけにやっているらしい、という点であって、これは疑う余地なく奇っ怪なことだと思う。

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