2020/12/1 | 投稿者: ghost


かのグレッグ=イーガン御大が『君の名は。』(2016年,新海誠監督)に言及し、言及された本人が返している、というやりとり。

“The Safe-Deposit Box”というのは日本では短編集『祈りの海』(2000年,山岸真訳,早川書房)の冒頭作『貸金庫』として知られている佳作でボクも大好きだが、ちょっと背筋がゾゾゾッとするホラーテイストで、実は『君の名は。』の方は見たことがないのだが、そういう怖い話だったんだろうか?新海氏はこのtweetでリップサービスでイーガンに応じているのだろうか?と一瞬思ったのが、『君の名は。』の異なる肉体間を精神が移動していくプロットについては『貸金庫』にインスパイアされてのものだという話は以前から公言されていたことらしく、これにも驚かされた。

というか、何より驚いたのが、かのイーガンがジャパニメーションを見ることがある、という単純明快な事実に対して、である。

良し悪しは別にして、ジャパニメーションをはじめとする日本初のサブカルチャー群は、ハードSFのジャーゴンを多用しつつも結局は精神論ファンタジーに帰着するものが大半(『君の名は。』がどうかは見ていないので知らないけれども)と思っているので、そういうのはイーガン御大をイラッとさせるのではないか、と思いつつ、よくよく考えてみるとイーガン先生自身にもそういう節がないでもないよな、と思わないでもないので、実はこれは驚くべき話ではないのかも知れない、と思ってしまった自分に一番驚いている。




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