
アームズマガジン1月号「カスタムのすすめ」の作例、“野戦憲兵”です。
道標の地名等から考えると「スターリングラード近郊」ということになると思いますが・・・
あまり深く考えずに雰囲気だけで作っちゃってますので、
考証の矛盾等には目をつぶっていただけるとありがたいですm(_ _)m

フィギュアはDiDの“FELDGENDARMERIE/Jakob Blau”。
ボディを肩幅を狭くしたHTに交換した程度で、
装備とユニフォームは基本的に製品をそのまま使用してます。

ヘッドも“Jakob Blau”そのまま。
本当はリペイントするつもりだったんですが、時間が足り無くなっちゃって・・・
ヘルメットは表面にモーターツールの先端を軽く当てて細かい傷を付け、
フチ部分は紙ヤスリで塗装を落として、地の金属を露出させました。

スリングは薄手の革で作り直し。バックルや金具等は製品のものを流用。
ベルトと書類ケースはアクリル絵の具で塗装してあります。

HALTサインも製品のまま。柄に軽く紙ヤスリをかけて、ツヤをおさえた程度。
手袋はDiDの独軍アクセサリーセットに付属のもの。
ウェザリングはタミヤウェザリングマスターとウェザリングスティックのマッドを使用。
憲兵なので、あまりドロドロに汚すのもどうかな? と思ったので、
足回りの泥以外は、ごく軽く乗せる程度にしました。

事実上の主役かもしれない「道標」。
構造はタミヤの1/35プラキットを参考にしてます。
材料は加工しやすさを優先して、すべてバルサ材を使用。
1/6サイズの場合、実物と同じ(あるいは近い)素材を使用できるのも面白さの一つ、だと思うので、
全体にスプレーニスを吹き付けて、木目を活かして仕上げてみました。
標識は表面を模型用塗料の白で塗装、不透明インクの水性マーカーで文字を書き込んでます。
内容は、ドラゴンのごく初期の製品「野戦憲兵/Karl」に付属していたものを踏襲。
パクリ、というよりはオマージュ、と理解していただけるとありがたいです(^^;

ベースは市販の木製飾り台を使用。
サイズは45センチX25センチ。
最初はもっと小さなサイズにまとめるつもりだったんですが・・・
道標に「脚」を付けたら、用意していた飾り台に収まらなくなっちゃって、
急遽、大きめな台に変更・・・したら今度はフィギュア1体と道標だけでは空間が埋まらなくて、
地面に段差を付けたり柵を追加したり・・・と、予定外に作業量が増えてしまい、
結果的にフィギュアに手を加える時間が足りなくなってしまいました(^^;
比較的単純な構成のビネットなので、あまり深く考えずに目算だけで作り始めちゃったんですが、
やはり最初にちゃんと計画を立てないとダメ、ですね。

ベース奥の柵は、道標の新しめの材木の質感と対比させるため、
古ぼけた雰囲気に見えるようにオーク材を使用。
こちらも塗装等は行わず、木材の色をそのまま活かしています。
地面は壁補修材の「ミラコン」を盛りつけ、乾燥後に模型用塗料のODで塗装。
ベースの奥側は踏み固められた状態、
手前右側は、車両のタイヤで掘り返された状態として、変化を付けてあります。
草は鉄道模型用の「フィールドグラス」と「スタティックグラス」を使用、
こちらも、単調にならないように、密集した部分とまばらな部分を作ってあります。

結果的に、そこそこのサイズのベースになったので(^^;
シチュエーションを変更して遊ぶこともできます。
一例として、DMLの“Luftwaffe Hauptwachmeister/Siegfried Groschke”に付属していた
シェパードと絡ませてみました。

フィギュアの手に持たせているのは、キャンディトイのソーセージです。
今回のベースは、ある程度意図的に季節や場所を特定する要素を除外してあるので、
極端な例を挙げるなら「現用米軍」フィギュアを立たせてもそれほど違和感はない、のではないでしょうか?