首都高速道路1号羽田線上りに、今は使われていない
路線があります。
「首都高速羽田可動橋」というもので、
空港西-昭和島JCT間の羽田トンネルに平行する
かたちで設置された可動橋です。(上り線のみ)
この近辺には鉄工所等が多く、大型船の航路を確保する
必要があり、また近くに空港があるため高さのある橋を
設置することも出来ず、国内でも例の少ない旋回式の
可動橋が設置となったようです。

もともと開通していた、羽田トンネルが水底トンネルのため
トンネル出口付近に上り勾配があり、渋滞の原因を作って
いたことや、トンネル入口の合流部が短く、見通しの悪い
カーブで事故の危険性が高かったため、空港西入口から
入った車はトンネルを通らずに済むよう1990年に、
水底トンネルと平行するかたちで可動橋が掛けられたとの事。
その後、湾岸線(K1)が開通した事で交通量が減少し
1998年に使用停止となり、現在は大型船が通れるよう
旋回した状態となっています。

「お知らせ」によると、高さ4.5Mを超える船舶は
休日-午前8時から午後5時
連休-午前10時から午後5時以外は通行できないようです。
要するに上記日時に限り、橋が現在のように旋回していた。
ということなのでしょう。

塗装年月1989年11月
可動橋から、水底トンネルとの合流部分に歩いてみます。

防音壁や水銀灯も奇麗に残っています。

案内標識も奇麗に光っています。
普通に車が走っていても何ら違和感を感じないことでしょう。
10年も使われなかった首都高路線、もったいないですが、
需要が無いのでは仕方がないですね。

合流部分に近づくにつれ下り坂になります。

現役路線との合流部分(奥に写っているのは東京モノレール)
赤白のバリケードが設置されている分離帯手前が可動橋から
の路線で、分離帯向こう側が水底トンネルからの路線。
ちょっとここは、歩いて見に行ってみたいぞ!

「可動橋はオレが守っているんだ」とでも言いたそうな顔をして
不審者(自分)を監視していたネコ。

虫除けティッシュを出そうとコンビニ袋をガサガサしていた
ところ近づいて来たネコ。
エサでも貰えると思ったのだろうか。

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