2007/2/27  20:18 | 投稿者: 時鳥

ある朝のこと、歩道の左端を歩く人に早足で追い越しをかけたら、向かいから来る人が妙に道の中央に寄ってくるものだから、ほんの少しぶつかりそうになった。
何歩か考えて気付いた。
道の右側は、3分の1ほどが通風孔の金網になっていて、向こうから来たのはヒールを履いた女性だった。
ヒールをかばったらしい。
以来、少し注意して観察するようになった。
それで気付いたのだが、金網を避けて歩く人はある程度存在する。
ほとんどが女性だが、ヒールでもスカートでもなかったりする。
もしかしたら、格好うんぬんの合理的な理由を超えて、その人たちはもう、通風孔の上は出来るだけ歩かないほうがいい場所、と考えているのかもしれない。
他人事ながら、ちょっともったいない感じがする。
0

2007/2/26  21:57 | 投稿者: 時鳥

方向性や美意識は完全に賛同できるとはいえないけど、
贅沢をするのに、金銭はあまり必要ではないという考え方には、
諸手をあげて賛成できる。
必要なのは心意気。
何が贅沢かだけ知っていればいい。
0

2007/2/25  18:46 | 投稿者: 時鳥

甘縒りの糸を思わせるヤングの短編集。
「種の起源」のヒロインの「無意識」に爆笑。
いくらなんでも、それはありえないだろう。
解説でも言及してるけど、しかし、ストリッパーを出すのが好きだな、この人。
登場人物の態度を見ていると、別にストリッパーが好きなわけではないみたいだけど。

表題作は、甘く切ない佳作。
なんて事のない話なんだけどね。
0

2007/2/23  23:04 | 投稿者: 時鳥

ただの呪いだったら、選択肢はとりあえず3つ。
解くか、届かないところまで逃げるか、承知の上でかかっておくか。
解くのは荷が重いし、逃げても向こうに何があるかわからないから逃げにくい。
かといって、かかったままの状況を遊べるほどには、まだ図太くないから、結局、ひとつは選べない。
でも、大事なのは多分、選ぶことよりも真っ当な感覚を持つことだから、何も回り道はしていないと思う。
0

2007/2/22  20:22 | 投稿者: 時鳥

もう月末のような感じがする。
28日しかない2月にも問題はあるが、30日あるほかの月もずるい。
いっそのこと、毎月28日にして、1年を13ヶ月にしたほうがいいのではないだろうか。
28×13=364。
残った1日は、春か秋の過ごしやすい月におまけでつける。
うるう年の1日は2月につけていいから、どうにかなりませんでしょうか。関係者各位。
誰に言っているのか、自分でもわからないけど。
0

2007/2/21  12:44 | 投稿者: 時鳥

変な人だとは思うけど、感覚はとても理解できる。
ふつうでおかしな日々を、ふつうでおかしな感覚で淡々淡々と記録している、川上弘美の東京日記。

オクラごっこがどうしようもなくツボにはまる。
だから、それはどういう遊びなんだ。
みどりっぽい気分になるといいらしい。
細胞膜の周りに細胞壁が出来て、中に葉緑体がばらまかれたあたりから想像すればいいんだろうか。
0

2007/2/21  12:32 | 投稿者: 時鳥

茨城と栃木で、半鐘の連続盗難事件が発生しているそうだ。
文字通り、半鐘泥棒。
このキーワードが頭に浮かんだ途端、申し訳ないが笑ってしまった。
犯人が捕まったら、身元より先に身長が知りたい。
0

2007/2/20  19:59 | 投稿者: 時鳥

東京農大から、2007年前期の講座案内が届いた。
去年の春、発酵食品についての講座を受講して、味噌や醤油や食酢を作ってからというもの、自力で集めなくても勝手に届くようになった。
有難い。

ここの講座は実技が多いところが素敵だ。
去年は剥製を作る講座があったのに、なくなっていた。
やっぱりさっさと受けておくべきだったか。
でも、夜中に剥製と目が合うのは嫌だしなあ、と思いながらめくっていると、ひとつ見つかった。

「みそを知る」。
2日間の講座で、みその種類や特徴、機能性などについて講義してくれるらしい。
目が留まったのは、2日目のカリキュラム。
みその「きき味」がある。
約30種類の味噌を予定しているそうだ。
普通に生活していればそんなにたくさんの味噌を一度に味見する機会は絶対にないと思うので、物凄く心が惹かれる。
ただし、講座の時間が短いのが少しだけ気になる。
これだけ味見して、市販味噌の表示の見方を教えて、1時間半で足りるんだろうか。

「オホーツクの暮らしと伝統食品」という講座もとても面白そうなんだけど、会場がオホーツクキャンパスなので、少々無理がある。
第3回の「シジミと日本人」なんて、題名だけでくらっとくるんだけど。
0

2007/2/19  23:32 | 投稿者: 時鳥

残業で、電車の中で日付が変わる。
街灯がぽつぽつともる帰り道、暗闇からうっすらといい香りが流れこむ。
0

2007/2/19  20:13 | 投稿者: 時鳥

仕事中、眠気払いと運動のため、非常階段を後ろ向きに上り下りしてみる。
上りが思ったよりも怖い。
お年寄りが下り階段を怖がるのは足が弱いからだと思っていたが、
重心が前に寄っているせいもあるに違いない。

お年寄りといえば、石井桃子さんが来月で満百歳だそうだ。
岩波書店のサイトで知った。
岩波書店と福音館書店が合同で記念フェアを開催するそうで、両社から出版されている著書のリストが載っていた。
子供の本の基礎の基礎の基礎といってもいいタイトルが大量に並んでいて、驚く。
偉人だ。

http://www.fukuinkan.co.jp/
http://www.iwanami.co.jp/

もう一人のご老体は、訃報。
ジャンカルロ・メノッティが1日に95歳で亡くなったそうだ。
素直に耳に入ってくる、いいオペラを書く人だった。合掌。
0

2007/2/16  22:15 | 投稿者: 時鳥

しばらく前に杜甫の詩を調べた時、別の詩が目にとまった。

「尋胡隠君」高啓
渡水復渡水 看花還看花 春風江上路 不覚到君家

「胡さんを尋ねて」
水を渡り、また水を渡り、花を仰ぎ、また花を仰ぐ。
春風に吹かれて土手の路をゆけば、いつの間にかあなたの家に着いた。


春の日なかの道行きに、胸が高鳴る。
題名抜きに読んだ時にはとても色っぽい状況を想像したが、実際は友人の隠者を訪ねる詩。
それでも色気があることにかわりはない。
最初の繰り返しは、まるで歩きながら鼻歌交じりに作ったようにリズミカル。
旋律が美しそうだと思って調べてみると、声調は起句が43443で低音と下降音、承句が11211で高音と上昇音、と、見事に対比していた。
ちなみに声調は、一声が高い音(ソ)、二声が上がる音(ドソ)、三声が低い音(ド)、四声が下がる音(ソド)となる。

現代中国語で音読すると、起句は母音のウ音が強く、閉じた感じ、承句はア音が基調で開いた感じを受ける。
転句の口の中で空気が丸まる感覚も面白い。
最初にあげた拙訳は「看花」を「花を仰ぐ」としたが、文字通り訳すなら「花を見る」という意味しかない。
けれど、高音の連続が上を向いているようだったので、あえて「仰ぐ」にしてみた。
水を渡る時は下を向いて、花を見る時は上を向いているように思う。

渡水復渡水 du4 shui3 fu4 du4 shui3
看花還看花 kan1 hua1 hai2 kan1 hua1
春風江上路 chun1 feng1 jiang1 shang1 lu4
不覚到君家 bu4 jue2 dao4 jun1 jia1
0

2007/2/15  19:13 | 投稿者: 時鳥

前項のカレンダーについて書きながら、朝三暮四という言葉が頭に浮かんだ。
ある人が、飼っている猿に、「朝3つ、夜4つの木の実をやろう」と言ったら猿は怒り、「じゃあ、朝4つ、夜3つにしよう」と言ったら猿は喜んだ、という故事。

猿の怒りと喜びは正しい。
朝食と夕食のどちらに重点を置くかは、生きるうえで非常に大きな問題だ。
一日で食べる量が同じでも、毎食のバランス次第で満足感はずいぶん変わる。
食事は算数じゃないし、食事の目的は量ではなく、活動するための体力と気力を得ることだと思う。
同じ七つでも、朝食をたっぷり食べられれば一日が満足の記憶で始まる。
その意味で、朝の4つを喜ぶ猿は非常に正しい。
0

2007/2/14  22:10 | 投稿者: 時鳥

1週間ほど前に本屋の片隅のカレンダー売り場で、半額になった卓上カレンダーを買った。
勤め先のパソコンの上に置いてある。
シンプルでそこそこ気に入っているが、唯一の難点は週が月曜日始まりであること。
曜日がひとつずれて見えて仕方がない。
まだ火曜日、と一息ついた次の瞬間、水曜日と気付いて息が詰まる。

いっそのこと、土曜日始まりのカレンダーがあったらいろいろな事が前倒しで進むかもしれない、と考えた後で、どちらも本質的に違いがないことに気付いた。
要するにこれは、時差ぼけみたいなもので、今は一日損したように見えても、このカレンダーに慣れた後で元の日曜始まりのカレンダーに戻れば、きっと一日得したように感じるだろう。
慣れるまでは。
そして、土曜始まりに慣れるまでは一日得した気になるけど、日曜始まりに戻す時には一日損をする。
土曜日始まりのカレンダーがあったにしても、損と得の順序が逆なだけだから、本質的には月曜始まりとあまり変わらない。
0

2007/2/13  19:41 | 投稿者: 時鳥

「ぐるっとパス2007」発売決定。
有効期間2ヶ月、対象施設56、価格2000円
増えたのは8施設。

続きを読む
0

2007/2/12  17:51 | 投稿者: 時鳥

オランダの絵本作家、ぺッツィー・バックスの作品。
オランダ絵本作家展の絵本コーナーで読む。
会場では原画を展示していて、絵の手前に絵本のあらすじがついている。
そのあらすじを読んだ時に、すでに「ん?」と思っていたが、現物はさらにとんでもなかった。
読んで2日経った今でも、思い出すだけで笑ってしまう。


主人公は、踊りが大好きで、ホームでもどこでも暇さえあれば踊っている駅員、ヤンくん。
そして、暇でなくても踊っているヤンくんは当然、同僚にも上司にも受けが悪く、ついに踊りを禁止される。
しばらくは我慢していたヤンくんであったが、ある日、とうとう我慢できず、荷物の台車につかまって踊ってしまう。
即座に上司や同僚からぼこぼこにされたヤンくんは、そのまま貨車に詰め込まれて着の身着のまま見知らぬ町に送られる。
その町には、冷酷な飼い主を持つ茶色の中型犬、スティッピーがいた。
飼い主は旅行に行くために、スティッピーを公園に置き去りにしてしまう。
さて、ほとんど島流しだというのに全然へこまず、やはり踊りながら駅に降り立ったわれらがヤンくん。
町を散策しているうちに、公園にたどり着く。
スティッピーと出会ったヤンくんが、とりあえず素敵な踊りを見せると、スティッピーは一緒に踊りだす。
それを見かけた劇場支配人が1人と1匹に出演交渉をして、めでたしめでたしのうちに幕が下りる。


何、この妙に手足の切れがいい駅員は。
ホームの掃除でアラベスクを決めてくれる駅員ってどうなんだろう。
最寄り駅には欲しいけど、同じ職場で働くのは確かに嫌だ。

この、踊る駅員ヤンくんのキャラクターがとにかく秀逸。
世界は大きな劇場、人は皆役者というが、彼は普通の舞台の中でひとりでミュージカルをやっているようだ。
何をしていても常に手足が指先まで伸びていて、それを見ただけで彼の頭の中が踊りでいっぱいなのがわかる。
だから島流しにあっても何も心配しないのか?
でも、この人、駅員としては仕事ができない奴だっただろう。
たとえ踊りを禁止されても踊りのことばかり考えている人だから、仕事ではかなりのぼんやり人間だったと思われる。
0




AutoPage最新お知らせ