2007/11/30  23:48 | 投稿者: 時鳥

最初の500本から、書いた本人がそこそこ気に入っている記事を、およそ20本選んでみる試み。

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2007/11/30  23:16 | 投稿者: 時鳥

物理的に無理がありすぎたので、電車を一台見送ることにした。
後ろの人込みもあきらめてはいるものの、下がる気配はなく、自然、白線の前で閉まるドアを見守ることになる。
ドアというドアが、ぎしぎしと突っかかりながら閉まる。
と、眼の前のドアで、際に立つ人の前髪が挟まれた。
あ、あれ大変なんだ、と同情すると、呆気なく抜けた。
視線を下に移すと、鞄の縁が挟まれていた。
そのまま電車が動き出す。
とりあえず、頑張って欲しい。
あっさり見限って、すぐそこに迫っている次の電車に注意を移す。
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2007/11/29  23:48 | 投稿者: 時鳥

毎日毎日、歩くたび、電車に乗るたび、信号を待つたび、木の葉が色濃さを増しているのに気付く。
多分、植物は、色の数だけで勝負するなら、春よりも秋のほうがずっと優っている。
ただ全体的に明度が低いのと、似た色彩が多いせいで春ほどは目立たない。

それぞれの木は、自分自身の色に色付く。ほとんどはくすんだ色だ。
落ちついた色合いの木の葉は、どれも強く自己主張することがない。
かと言って、春の浅緑や夏の濃緑のようにベースとなる色もないから、ぱっと見にはごちゃごちゃとした、モザイクのように見える。
それが冬を迎えようとする木立の普通の姿だと思う。
とすると、紅葉なり黄葉なりの見事な場所って言うのは、様々な種類の木の葉が色付く場所ではなく、ある特定の、木の葉が鮮やかに色付く樹木が密生している場所なのかもしれない。
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2007/11/28  18:33 | 投稿者: 時鳥

連休中のある朝、吉野家の納豆定食370円を食べに出かける。
平日だとその後の仕事に差し支えがちな事がようやくわかった。

献立:
・ご飯
・わかめとねぎの味噌汁
・生卵
・味付海苔
・納豆(ねぎ付き)
・香の物

納豆容器が八角形で、かき混ぜやすい。
朝定食はどこかで食材がかぶる事が多いが、ここではねぎが重複している。
香の物は淡色野菜の浅漬け。
納豆をはじめ、全体的においしい。
多いかと思ったが、空腹も手伝ってあっさり完食。
しかし、その後、午後遅くまで空腹を感じなかった。

ほか、特朝定食(納豆定食+焼鮭)、焼魚定食がある。

過去の記録:
朝定食遍歴 やよい軒編
朝定食遍歴 マック編
朝定食遍歴 すき家編
朝定食
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2007/11/26  23:56 | 投稿者: 時鳥

週末に関わりのあった本について。

読み進めた本
・『マンスフィールド・パーク』ジェーン・オースティン
・『半日半夜』杉本秀太郎
・『美しくなるにつれて若くなる』白洲正子
・『能・狂言』別役実・谷川俊太郎

借りた本
・『ラスト・イニング』あさのあつこ
・『マンスフィールド・パーク』ジェーン・オースティン

薦めた本
・『魔法のアイロン』ジョーン・エイキン
・『魔法がいっぱい!』ライマン・フランク・ボーム
・『光草』ロベルト・ピウミーニ

持ち帰った本
・『るきさん』高野文子
・『燃えよペン』島本和彦

『るきさん』と『燃えよペン』を交互に読んでいる。
本当に同じ星の同じ国に住んでいる人間なんだろうか、この2人。

るきさんの生活は、私にはまったく違和感がない。
電車の中でマスクしてスポーツ新聞を読むのって、別に普通よね。
ブラウン管テレビは、色がわからないのを除けば鏡として利用可能。
液晶テレビだとぼんやりとしかうつらない。
私はどっちもないから、大きいのが必要な時は浴室か食器棚を使ってるけど。
時々、携帯電話に鏡機能があればと願う。
むしろこの場合、るきさんがこれまで鏡台を持っていたことを評価すべきだと思う。
あ、あと、松の木に引っかかったおせんべは、取り除いておかないと後の人を謎の海に突き落とすことになってご迷惑。
くわえて自転車に乗るのは全然OK。
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2007/11/25  23:35 | 投稿者: 時鳥

動画強化週間、たぶん最終日。
本日の演目は『王様と私』。
アンナの家へのこだわりと、王様の尊大さの両方とも、根底にあるものが今ひとつ見えてこない。
エピソードの積み重ねが足りないんだろうか。
結末も何だか唐突。
西洋女性が東洋に赴いて、習慣の違いに苦労するって話なら、レハールの「微笑みの国」の方が余程説得力がある。
ただこの王様、100人以上子供がいたとしても、子供全員の名前と顔と誕生日をちゃんと覚えていそうな人だと思う。

冊子に目を通す。
アンナの歌は吹き替えで、マーニ・ニクソンと言う人が歌っているんだそうだ。
他にも「ウェストサイド物語」のマリアや、「マイ・フェア・レディ」のイライザの歌も担当したとのこと。
名前や顔はほとんど知られていないのに、歌声は誰にでも知られている人らしい。
声にも歌にも嫌味のないところが良かったんだろうか。
そういえば、「サウンド・オブ・ミュージック」の尼僧の一人として出演しているって話を、昔どこかで聞いたっけ。
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2007/11/24  23:32 | 投稿者: 時鳥

『注文の多い料理店』を見る。
アニメーション作家、岡本忠成氏の遺作。
制作中に急逝したので、絵コンテを元に川本喜八郎氏が完成させた。

およそ19分の映像は、宮沢賢治の原作に必ずしも沿っていない。
4WDで山に入った男達は、山猫軒に足を踏み入れた瞬間からもう疑っている。
台詞はひとつもなく、絵と書置きの文字と効果音だけで物語は進む。
絵の完成度はとても高く、風にざわめく木の葉の隙間からにじみでたような空気をよく伝えている。
静まり返った屋内、男達の、金はあるのに卑しい佇まい。
映像ひとコマひとコマを見れば、けちをつける場所は見つからないのだけど、見終えてからが不思議に腑に落ちない。
喩えるなら、傷の縁が痒くて、でも自分の手が届かないから誰かに代わりに掻いてもらっているんだけど、その誰かは傷に触れるのを怖がって、肝心の場所を巧妙に避けているような感じ。
自分の作品だったら躊躇わなかったと思うんだけど。
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2007/11/23  23:27 | 投稿者: 時鳥

こゆき、ではなく、しょうせつ。
ついでに樋口一葉の命日だそうだ。

昨朝、いつもより遅い時間に空いた電車に乗り、窓際に立った。
遠く、地平線の辺りはひんやりと白く、静かに曇っていた。

今日も上天気につき、起きると同時にベランダに布団を引き出して、干す。
午後、外出に従って取り込む。
夜に戻ると、暗く冷えた部屋におひさまの匂いが漂っていた。
ミスマッチに破顔する。
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2007/11/23  23:03 | 投稿者: 時鳥

「カルメン」の映像を見る。
2004年のオランジェ音楽祭のライブ録音。
元々あまり好きな演目ではないので、「カルメン」を聴くのも何年か振り。
これって、外国人の考えるスペインのイメージだと思う。

カルメンは、登場シーンのハバネラでは声が重過ぎて今ひとつ好みではなかったけど、最後の二重唱はこれくらいドラマティックな声のほうが聴き栄えがする。

セギディーリャの後、「逃がしてくれたら愛する」って約束をカルメンとドン・ホセが交わす下りで、頭を抱えたくなる。
「愛」って言葉の重さが、カルメンとホセでは違いすぎる。
ホセは一生、カルメンは半年のつもりで約束しているのが、傍目八目で分かる。
ホセはともかく、カルメンは気付いてもおかしくないのに、どうして見逃すんだろう。
そんなに逃げたかったのか、あるいは、どうにかなると軽く見たのか。

二幕の「お前の投げたこの花は」になると、完全に危険水域。
女が気まぐれに投げつけた花を後生大事に保存して、営倉に放り込まれている間も、枯れた花の香りを心の支えにし続ける男。
やばい。この男、絶対ストーカーの才能がある。
ほだされている場合じゃない、悪いこた言わないから、さっさと別れておきなよ。
願いが通じたのか、帰巣ラッパを聞いて帰ろうとするホセと、腹を立てて「もう一生来なくていい」と言い捨てるカルメンは、そのまま別れ話に突入する。
しかし、ほっとしたのも束の間、別れを告げて立ち去ろうとするホセの前に、上官スニーガが現れる。
この上官、カルメンに気がある。
嫉妬深いホセがそれを知って、「じゃあ、後はお願いします」とか言えるはずもなく、口論の末、カルメンの仲間の密輸業者がスニーガを殺害、軍に帰れなくなったホセは密輸業者の一味に加わる。
スニーガ、あっさり犬死。
損得勘定を冷静に働かせるなら、ここでホセを切って、スニーガを帰しておくべきだったと思う。
スニーガのほうが余程役に立つし、後々の危険も少なかった。
まあ、カルメンが感情を優先させる人間だから、仕方がないといえば仕方がないけど。

さて、密輸業者に加わったものの、カルメンの心はホセから離れ、闘牛士のエスカミーリョに傾く。
どうしても許せないホセはカルメンをつなぎとめようと躍起になり、さらにカルメンの心を失う。
話の進行に従い、ホセの顔つきは刻一刻と荒んでいく。
この頃にはもう、目つきが尋常ではない。
「お母さんが危篤」とさえずるミカエラに連れられて、ホセは一度、故郷に戻ることにするが、別れ際に見せたカルメンへの執着は既に狂気の領域に踏み込んでいる。
で、最終幕、闘牛場の前で濃い二重唱を展開した末、刃傷沙汰になるわけだが、これは当然の帰結だろう。
これだけ徹頭徹尾、主張が食い違っていると、歩み寄る余地があるわきゃない。

それにしても妙なのはミカエラだ。
最初に登場したときから終始「あなたのお母さんが」って言い続けて、ホセのマザコン精神を刺激しているけど、この娘の意思はどこにあるんだろう。
堅気の娘がわざわざ密輸業者のアジトに潜入までしておきながら、私のために、って言えない時点で、もはやこの娘の負けは決まっていると思う。
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2007/11/23  1:12 | 投稿者: 時鳥

数年前のフランス映画。
朝、気付いたら殺されていた当主。
犯人は関係者である8人の女性の中にいるらしい。
雪に閉じ込められた邸内で、関係者全員による矛先全方位の推理合戦が繰り広げられる。

要するに、自業自得ってこと?
最初のうちこそ真面目にアリバイ検証やっていたけど、ひとりの嘘がばれたのを皮切りに、個々の裏事情がどんどん明るみに出る。
こういう作品の常として、関係者ほぼ全員が衝撃の真実を抱えてるんだけど、それが事件の謎を深めるでもなく、むしろ事件の影を薄くしているのがこの作品の特徴。
しかし、見事なまでに色事関係の事情ばかり揃えたものだ。
登場人物の感情の動きがちょっと杜撰すぎませんかね?
色恋を介在させなくても、女性同士の間でもっと微妙な感情が動いている筈なんだけど。
前置きなしに逆上したり、身も蓋もない罵り合いをしていた人たちが数分後に平然と会話したり、すぐばれる嘘をついたりと、理解に苦しむ部分が多い。
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2007/11/22  23:53 | 投稿者: 時鳥

代休を貰う。
風は冷たく、よい天気。
思い立って、目黒の自然教育園に足を運ぶ。
紅葉にはまだ早い。
日当たりの良い高い梢から落ちた赤い葉が、木の枝や茂みや地面にまばらに散らばっている。
水辺の木は、枝の先から幹に向けて、うっすらとグラデーションがかかっている。
黄色い腹のジョウビタキがさえずる。

思うのだけど、モミジやイチョウなど、種類を完全に特定した場合を除けば、紅葉や黄葉を見に行って、完璧に満足して帰ってくることは難しいんじゃないだろうか。
公園や森では、木の種類や、またそれぞれの木の立地条件によって、色付く時期は少しずつ違うから、すべてが一斉に見頃を迎えたりはしない。
ある木は色付いているけど、別の木は青いままだとか、または、ある木は色付いているけど、別の木は葉が落ちきってしまっているとか、必ずどこかに不満があると思う。
同じ種類の木が大量に集まっているところに行けば、この不満はなくなるんだろう。
一色に染まった景観は美しくて、好きなことに違いはないけど、人工的な所が時折、鼻につくことがある。
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2007/11/21  0:35 | 投稿者: 時鳥

製菓製パン手帳の後半は、便覧になっている。
80ページ以上にわたる便覧は「税のこよみ」に始まり、「おもてがきの種類」、「製造部員の心得」、「スポンジ系統の基本生地配合」など、菓子屋さんやパン屋さんには役立つだろう情報で埋め尽くされている。

中のひとつに、「接客用語の標準型」という項があった。
状況別の模範回答例を記した項で、最初は「お客さまに呼ばれたとき」、「品物を見せて説明するとき」などの、当たり障りのない状況で始まる。
それによると、良い例として「こちらでございますか」、
悪い例として「こちらですか」、「何をさしあげましょうか」、「何かお求めでございますか」が挙げられていた。
何が悪いのかわからないけど、随分厳格らしいのはわかる。
ほかの受け答え例も、丁寧すぎるくらい丁寧な言葉を使っていて、学ぶべきところが多い。

感心しながら目を通すうち、気付いた。
この手の丁寧な言葉というのは、店内の通常のやり取りでも十分に効果的だが、値切られた時など、ちょっと困った場合に絶大な効果を発揮するらしい。
例えば、「値切られたとき」の良い回答例は
「お値段につきましては十分吟味させて頂いておりますので,どうぞご安心下さいませ」
だそうだ。
悪い例の「値引きはしない規則ですから」に比べると、物腰は柔らかいくせにびた一文たりとも負ける気配がない。
更に迫力があるのが「他店で安く売っているといわれたとき」の受け答えだ。

「お値段につきましては,とくに注意いたしておりますが,さっそく係の者に調べさせることに致します。ご注意いただきまして,本当にありがとうございます」

一読してうなる。隙がない、鉄壁の回答だ。
言葉と同じくらい隙のない笑顔まで見える気がする。
そして微笑みと言葉の裏にある、販売員の心の声を慮って、震撼する。
何だか、「大きなお世話だ、ボケ」って言われている気がする。
耳にしたら、言われたのが自分でなくても、怖さのあまり1メートルくらい逃げそうだ。

ちなみに、カサが大きくなったとき、数の多いときにかけるべき言葉もある。
「おフロシキをお持ちでございましたら,包ませていただきますが。」
だそうだ。
一体いつ作ったんだろう、この標準型。
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2007/11/20  18:23 | 投稿者: 時鳥

もし北風が先に吹かず、旅人を苦しめず、
ただ太陽だけが照っていたとしたら、
旅人は本当に上着を脱いだだろうか?
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2007/11/19  21:08 | 投稿者: 時鳥

「死活問題」という言葉を耳にするたび、前に「く」を、頭の中で自動的に補っている。
どうしてなのか、自分でもわからない。

"Non so piu cosa son, cosa faccio"
「フィガロの結婚」第一幕より。こういう時のためのBGM。
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2007/11/19  0:20 | 投稿者: 時鳥

本日(18日)拾った情報。
いずれも会場は川崎氏高津市民館大ホール。

11/23 14時開演 入場無料
「浅草・大正 大ミュージカル」
内容:
 第一幕 爆笑ミュージカル“カフェの夜”“ボッカチオ”
 第二幕 皆で歌おう“懐かしのジャズ”
出演:混声合唱津田山コーラス

1/19 13時半開演 要事前申込
「全国手づくり楽器アイデアコンテスト'07」
内容:
 手作り楽器部門発表、ゆめ楽器(イラスト)部門表彰、
 明和電気のお話とミニライブ

「手づくり楽器」は、チラシの写真から微妙な臭いが漏れ出ている。
「仮装大賞」の音楽版とでも言おうか。
出演者は大変に真面目に取り組んでいることが分かる。

「大ミュージカル」は、出演者らしい男女が衣装姿で載っていて、これも微妙。
女給さんや山高帽の紳士の皆様は、平均年齢で60歳を超えている。
チラシ全体にみなぎるパワーが、行きたいような遠慮したいような、相反する感情を呼び起こす。

どちらのチラシにも、「音楽のまち・かわさき」のロゴが入っている。
音楽。たしかに音楽。
でも、目指す方向は、本当にこっちなんだろうか。
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