2009/5/31  22:38 | 投稿者: 時鳥

ビルとビルの間を狙って落ちてくる風。
夏の午後、朝方は晴れていたのに、いつのまにか重たげな雲が湧き出て、妙に薄暗い。
風は湿っているくせに日差しの温度を抱えている。
夕立の先触れみたいな雲と風だけど、雲の色合いからして降りだすまではまだ間がある。
今後の展開は2種類考えられる。
ひとつは、より重くより黒い雲になって、夕立になるパターン。
もうひとつは降らず、小康状態を保っていずれうやむやになるパターン。
こちらも願いを決めかねている。降らずに済んで欲しいのも、潔く降った後の夕焼け空を見たいのも、どちらも本心だ。
横断歩道の真ん中で、あやふやな空をあやふやな気持ちで見上げる。
そんな悩みは知らぬげに、落ちてきた風はどちらともとれる顔のまま、吹き去って行く。

色名:Blue Violet
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2009/5/30  23:41 | 投稿者: 時鳥

パソコンの調子が、かつてないほど悪い。
もう丸8年使っているWindows MEなので、そろそろ寿命なのかもしれない。
今は、ウィンドウズがセーフモードですら上がらず、起動ディスクをフロッピーディスクドライブに差して起動し、コマンドプロンプト画面であれこれチェックした後なら、運がよければ立ち上がるといった状態だ。
携帯から打ち込んでいる今、この横で、スキャンディスクがかりかり動いている。
今時、こんなレトロな方法を使っている人ってあんまりいない気がするが、ともかく、ちょっと調子が悪いくらいで済んでいた頃に起動ディスクを作っておいて、本当によかったと思う。
Windows MEのサポート期間はとっくに終了しているから、もうネットにつないでいないマシンなのだけど、ここで打ったものを携帯に転送して投稿やメールに使っていたので、影響は大きい。

そういうわけで、しばらく更新がまばらになるかも知れません。
機械の問題で、本人はまあ、元気なはずです。>常連さま
なお、メールは読めてますので、ご心配なく。でも、返信は短くなるかも・・・。>特にお散歩関係者各位
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2009/5/29  23:35 | 投稿者: 時鳥

間取り図の下の物件概要を眺めていると、バルコニー面積と並んでアルコーブ面積というものが載っていた。
アルコーブ。聞いた事はあるけど、なんだったっけ。
広辞苑をひくと、「洋式建築で、室の壁の一部を入り込ませた付属空間。凹室。」とあった。
ということは、外国人には床の間はアルコーブに見えるのかもしれない。
洋式という一点さえ目をつぶれば、床の間はまさにアルコーブだと思う。
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2009/5/29  23:15 | 投稿者: 時鳥

ポストに不動産屋のチラシが入っていた。夕食を取りながら暇つぶしに眺める。
売却時に専任媒介契約を結ぶと、カラーで折り込みチラシを作ってくれたり、店長のおすすめ物件として紹介してくれるのだそうだ。物件に薦める理由が見つからなくてもおすすめらしい。
変なの。首を傾げる。
それがチラシの左半分。右半分には、「今週のおすすめ物件」が掲載されていた。
変なの。もういっぺん首を傾げる。
この左半分が隣にあった上で、この物件を本当にお薦めだと考える買い手がいるとでも思っているのだろうか。
また、この右半分が隣にあった上で、店長のお薦め物件として紹介されるのが本当に特典だと考える売り手が入るとでも思っているのだろうか。
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2009/5/27  23:04 | 投稿者: 時鳥

電車で乗り合わせた男子学生のスポーツバッグに、rugby footballと書かれていた。
ラグビーでフットボール。
反射的に考えて、いや、常識的にただのラグビーだろう、と思い直す。
帰宅して調べると、やはりそうだった。
イギリスではラグビーもサッカーもfootballと言うのだそうだ。
ラグビーボールでするサッカーと、サッカーボールでするラグビーでは、どちらがより困難だろう。
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2009/5/26  23:31 | 投稿者: 時鳥

危うく忘れそうになったので、メモ。

5/29 17:00〜21:00
「画廊の夜会2009」
銀座5〜8丁目の29画廊が参加するイベント。目印は、白い提灯。

ついでにもひとつ。

6/9〜16 東京工業大学
「アイリッシュウィーク〜アイルランド芸術祭〜」
http://www.cswc.jp/lecture/lecture.php?id=89
会場は、西9号館2階ディジタル多目的ホール。
アイリッシュ・ダンス、アイリッシュハープ、アイルランド短編映画など、8つのイベント。申し込み不要。
6/9 18:30〜20:00 アイリッシュダンス
6/13 13:30〜14:45 アイリッシュハープ演奏
6/13 16:30〜17:20 演劇公演
6/15 18:30〜20:00 アイルランド短編映画
6/16 18:30〜20:00 アイルランド音楽
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2009/5/25  23:23 | 投稿者: 時鳥

目黒区美術館に「上野伊三郎+リチ コレクション」展を見に行く。
上野伊三郎は京都生まれの建築家で、ウィーン留学中に工房でデザイナーとして働いていたリチと出会い、結婚。帰国してからは京都に建築事務所を構え、建築運動を主導したり、夫婦揃って美術学校での教育活動に力を注いだりしたらしい。
伊三郎の建築や機関紙「インターナショナル建築」に関する資料もそこそこあった気もするが、何よりも、リチのデザイン画や工芸品の印象が強い。

リチは、ウィーンの富裕な事業家の娘として生まれ、特にテキスタイル・デザインに才能を発揮した。
会場には、20年代にウィーンの工房で制作して人気を博した壁紙や、クリスマス・オーナメント、イースターのお菓子のデザイン画に始まり、60年代に日生劇場のレストランのために描いた壁画まで、半生に描いたのデザイン画の数々がたっぷり展示されている。

題材は植物、特に、草花が多い。
デザイン化され、簡略化された図案は、洗練されているくせに生命力がみなぎっていて、土に生えているものの気配がする。
人を安らがせると言うより、伸びやかに、自然体にさせるデザインだと思う。
率直で、色柄にかかわりの無い性質の明るさがある。
斬新とは言えないにしても、少なくとも古びてはいない。今でも十分使用に耐えるし、ちゃんと面白い。

壁紙もいいが、小箱やマッチ箱カバー、アクセサリーなどの小物にも別のよさがある。
この場合、技法は主に七宝だ。
物哀しく懐かしい童話のような雰囲気が全体に漂っている。
画題が結婚式でも輝かしさよりほのかな薄幸が浮かんでいて、マッチ箱カバーには、酒場の熱気と底に敷きつめた暗闇のブレンドされた空気が閉じ込められている。
もし、可能なら、切手とピルケースのデザインをして欲しい。
病気になるのが楽しみになること請け合いの、洒落たケースを作ってくれる事だろう。
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2009/5/24  22:16 | 投稿者: 時鳥

雨が降っている。
雨音から、雨の太さを推し量る。
菜箸くらいの太さがあるように思う。
と、万年筆くらいの太さになり、菜箸に戻って、女物の箸くらいの太さになり、綴り紐くらいの太さになった。
小止みになったと思うと、また息を吹き返す。
空の上では、太い雨の雲と、細い雨の雲と、曇りの雲が縞模様になっているのではないか。
そんな妙な事を考える。
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2009/5/24  10:07 | 投稿者: 時鳥

齋田記念館に「江戸の本草画家」展を見に行く。
この館は基本的に平日しか開館していないのだけど、月に1回、第4土曜日だけは開館している。珍しく第4土曜日直前にこの館のことを思い出したので、行ってみる。

齋田家はこの地域の豪農だったらしい。幕末、9代当主を務めた雲岱という人は画才があり、本格的な博物画をたくさん残している。その雲岱の博物画、約50点を展示していた。
全部が全部、彼の観察に基づく博物画と言うわけではなく、他の書を写した写本もかなり含まれる。
面白いことに、動植物の種類によって、出来不出来がかなりはっきり分かれる。
個人的な印象では、魚類の出来が最もいい。たとえ魚としては死んでいても、絵としては生き生きしている。
昆虫は観察や描写が隅々まで行き届き、両生類のカエルもぬらぬらひょこひょこした感じがよく出ている。これもいい。
爬虫類のカメや鳥類は可もなく不可もなく、言ってしまえばどうでもいい。
哺乳類は見るからにお手本を写しましたという絵で、つまらない。
展示品の中で一番多いのは植物だった。案内葉書にも葡萄の絵が印刷されている。
確かに、上手い。花や果実の特徴を適切に捉えつつ、絵としても美しい。
でも、どういうわけか魚の絵ほどの面白みを感じない。
生の植物としての感触はまだ残しているけれど、半ば抽象化しかかった植物のように、私には見えた。美しさや正確さは誰もが認めるけれど、びっくりはしない絵。
私にはそこが物足りなく感じたけれど、これがいいと言う人は多いだろうし、洗練や完成度という言葉で表現することも、おそらくはできるのだろう。
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2009/5/23  23:21 | 投稿者: 時鳥

ギャラリー櫟に「世界の鳥の巣」展を見に行く。閑猫様のところで知った展覧会。
地下のギャラリーに入ると、数十の鳥の巣が並んでいる。感心して眺める。

一通り見て、住むならどれだろう、と考える。適当ではないのに気づく。
人間にとって自宅は毎日を過ごす場所、行動の起点になる場所だけど、鳥の巣はもっぱら繁殖期の子育て用だ。住むとなるとどうしても、長期間の生活に耐えられるかという観点になってしまうので、鳥の巣はどれも落第になってしまう。
じゃあ、子育てをするなら、と考えて、それも適当ではないのに気づく。
鳥の子育てと人間の子育てでは、期間がまったく違う。
では、一日過ごすならどれがよかろうかと考える。

夏ならオオルリの巣。水辺にある上、苔や暗色の枝といった素材も涼しげだ。唾液でできたショクヨウアナツバメの巣は、半透明な見た目は涼しそうだけど、陽射しをさえぎるものがないので夏場はかなり暑いと思われる。
冬ならもちろんエナガの巣。中にたっぷりの羽毛が詰まっていて、ダウンジャケットの中に潜り込んだような感じだろう。羊毛や植物の穂をふんだんに使ったツリスガラの巣も暖かそうだ。
過ごしやすい季節に空を見上げるなら、アオミミハチドリの巣。こじんまりとした巣は枝の先に設けられ、周りには苔が貼り付けられ、中には羽が敷かれている。頭寒足熱。
丸一日、ただただ眠るなら、カマドドリの巣を選びたい。土製の巣は土饅頭のような安定感のある形状で、入口からは中がうかがえない。ハンモック式に揺られて眠るのも悪くはないが、腰を据えて眠るつもりなら、吊るタイプの巣より置くタイプの巣のほうが個人的には好ましい。
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2009/5/23  22:35 | 投稿者: 時鳥

三軒茶屋の駅前でレンタサイクルを借りる。
まず、駒澤大学方面に漕ぎだし、ギャラリー櫟で鳥の巣展覧会、
それから環七通りをたどって、齋田記念館で「江戸の本草画家」展、
おまけで世田谷区立郷土資料館に足を伸ばし、
自転車を返しがてら、太子堂三丁目のゴリラビルを見に行く。

ゴリラビルとは、屋上に巨大なゴリラが載っている4階建てくらいのビルで、下ろした片手の手のひらに女の子を載せている。
話には聞いていたが、実物はまた、インパクトがある。
ビル内にはジムがあり、気合の入った叫び声が時折、窓からあふれ、さらなるインパクトを加えている。
その他の訪問先については、別項で。

世田谷区のレンタサイクルは初めて利用したけど、こういう、点在するスポットを巡るには適している。
蒸し暑いが、ある程度風があるので過ごしやすい。わざと道を外れ、勝手な角を曲がり続ける。

標題は、携帯で「レンタサイクル」を打った時、真っ先にしてくれた変換。
見た瞬間、目が点になる。どうすればこんな変換になるのか教えて欲しい。
でも、暴走族の署名っぽくてちょっと格好よい気がするし、そこはかとないユーモアも漂っている。見るほどに、味のある誤変換だと思う。
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2009/5/22  23:18 | 投稿者: 時鳥

マスクが売り切れていると言う。
マスクについては、そろそろ自作する人が出てきてもいい頃だと思う。
端布でもハンカチでも、適当な大きさの布を用意して適切にゴムひもを通すだけだし、使い捨てマスクと違って、洗って再利用も出来る。

もうひとつ思う。
マスクはいつも顔の表面にいるけれど、マウスピースみたいに口の中に入れることはできないのだろうか。
秋のリスみたいな顔になってしまうのだろうか。
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2009/5/21  22:15 | 投稿者: 時鳥

ドアの前、掌の静脈認証装置の側に、エタノール綿の小さなパックが積まれていた。
インフルエンザ対策らしい。
自分が開けるドアではないが、近寄って観察する。
エタノール綿の品質保持期限は、2008年11月だった。
自分が開けるドアではないが、対策として本当に有効か、少しばかり不安になる。
きちんとオチをつけようとする姿勢は、個人的には評価の対象になる。
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2009/5/20  23:12 | 投稿者: 時鳥

香川県の小学校には、水の大切さを教える巡回教室があるそうだ。
そんな感じのニュースを聞いた。
水不足に悩まされている県だから、という説明に納得しかけて、何かが変だと思う。
水の有無に関わらず、水は大事にしなきゃならないんじゃないだろうか。
地域が水に恵まれているかどうかで、アプローチの仕方は変わると思うけど。
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2009/5/19  23:40 | 投稿者: 時鳥

東京の博物館ではしばしば、日本各地の寺社の秘宝が拝める、○○寺展の類が開かれている。
その頻度は数ヶ月に1回以上で、東京中でその手の展覧会が開かれていない時期を探す方がかえって難しいかもしれない。少なくとも、私はそんな印象を持っている。
その手の展覧会のルーツは、どうやら江戸の出開帳にあったらしい。
吉宗は観光振興に力を入れて飛鳥山を解放し、成田山は借金返済のために深川で出開帳を実行し、大成功を収める。大名家は屋敷内の神仏を一般公開し、賽銭を家計の足しにする。集客のための宣伝、歌舞伎や浮世絵などの他のメディアへの展開、参詣客をターゲットにした見世物、見世物目当てに集まった客を取り込もうとする寺社、固有名詞を変えれば今も都会のあちこちで行われていそうなことが当たり前のように繰り広げられている。

江戸の開帳や神仏公開が、現代のイベントと似た構造を持っている。
著者の言いたいことはそこだろうから、おそらく共通点を多めにピックアップしているのだろう。あえて書いていないこともあるような気がするから、これらだけが開帳をめぐるすべてだとは思えないけれど、これはこれで事実の一側面だろう。
本当に昔っから、好奇心旺盛というか流行に乗せられやすいというか、野次馬根性の強い奴ばかりいる都市だったらしい。半分呆れて、半分感嘆する。

『観光都市江戸の誕生』安藤優一郎 新潮新書
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