2009/7/31  23:38 | 投稿者: 時鳥

赤ん坊は、生後5日目頃から大人と同じように話を聴くことができるのだそうだ。
もちろん、言葉の意味はわかっていないのだけど。

そんな話を聞いて、大人とは逆だ、と思う。
大人のほとんどは、言葉を聞いて話を聴かない技術を身につけている。
そして中には、技術を磨くあまり、話を聞くことを丸ごと忘れる人もいれば、
言葉の断片から違う話を生み出す能力に目覚める人もいる。
1

2009/7/31  22:36 | 投稿者: 時鳥

先の週末の夕暮れ時、窓際に座り込んでぼんやりしていた。
日差しは弱まったけれど、ついでに風も弱まって、そこそこ暑い。

夏の鉱物を片っ端から引っ張り出して、涼んでみよう。

唐突に思いついて実行する。
冷たい鉱物でも玩んでいれば、ちょっとは涼しい気分になるかもしれない。

真っ先に出てきたのは、オーストラリアのオパールの原石。
白っぽい石灰岩の地に、青鈍と灰色が混じったオパールの帯が食い込んだり隠れたりしている。
厚みのある白い陶器の皿に水を張る。
沈めたとたん、石が息を吹き返した。
濁った青灰色の奥に、ちらちらと光が瞬き始める。
本当に水が好きな石だ。思わず微笑する。
水面に耳を近づけると、石が水を吸い込む音がかすかに聞こえ、また微笑する。

次に出てきたのは、ウォーターメロントルマリン。
内側がピンク、外側が緑の石で、大抵は石の繊維と垂直方向で輪切りにされる。
西瓜の配色。
ただし、手元にあるのはかなり水っぽいピンクで、あんまり甘そうではない。
噛んだら瓜っぽい味がしそうだ。
外が緑で中が白だったら、キューカンバートルマリンになるんだろうか。ならないか。

次は、南中国産の蛍石の塊。
夏の石といえば、何と言っても蛍石だ。
握り拳大の石は冷たい谷川みたいな淡い緑で、表面を斜めに走る繊維が古いガラスのような光沢を放っている。
斜めの光沢が柔らかく、力の入りすぎていないところが夏場に見るには心地よい。

ほかに引っ張り出したのは、イリノイ州産の八面体の蛍石、夜空のような濃い青紫の蛍石、貝の周りにほんのり炎をまとった貝オパール。貝の火だ。
石川県産の蛋白石は内部に炎がなく、ただ乳白色。これはこれで和む。贔屓目だろうけど。
メキシコのファイアオパール、無核の淡水パール、濡らすと色が鮮やかになるインドのアイオライト。
何の気なしに遊ぶうちに2時間が経過し、夜になった。
はっと我に返って失った時間のことを思うが、考えれば考えるほど、有益ではなくとも大変有効な使い方だった気になってくる。

写真はペルーのブルーオパール。
オパールらしい煌きはないけど、ジェリービーンズのような大きさと形と色が愛らしい。

辛い時期の方々と、大変な時期の方々と、平穏無事に見えるけれど、ほんとにそうかはわからない方々と、消息が少なくてどんなかわからない方々へ。
また、たまたまたどり着かれた名も知らぬ方々へ。
ほんのささやかな暑中見舞い、その1。
クリックすると元のサイズで表示します
5

2009/7/30  23:20 | 投稿者: 時鳥

英語は小学校から教えるというのに、手話や点字を言葉として教える科目が小学校から高校まで、選択科目の一部にすら存在しないというのは、ちょっと不思議な気がする。
通じる範囲は狭いし、英語の方が身近にあるかもしれないが、、元が日本語なだけに、構造から単語から根本的に違う外国語を覚えるよりは簡単なはずだし、口話と墨字の日本語との差異や共通点が目立って、面白いのではないかと思う。
あと、この手のものは勉強し始めると、これまで目に入っていなかったものが目に入るようになる。
高校の選択科目の国語表現の一部とかでいいから、ないものだろうか。
2

2009/7/30  23:03 | 投稿者: 時鳥

車内広告で、マンツーマンの英会話教室の広告を見つけた。
講師は全員ナチュラル・イングリッシュ・スピーカーで、生徒の目的によって例えば、オーストラリアに行くならオーストラリア出身の講師が、英国行きなら英国出身の講師が付いたりするらしい。
不思議に思う。
英語圏じゃない国で、英語を共通語にして仕事なり勉強なりをする人は、どうなるのだろう。
その土地出身のナチュラル・イングリッシュ・スピーカーはいないはずだけど。
クレオール語が幅を利かせている土地の場合も問題だ。
0

2009/7/29  23:35 | 投稿者: 時鳥

全国の天気予報を聞いていると、北から南下するパターンと、南から北上するパターンがあるのに気づく。
私がいるのは関東南部なので、天気予報は真ん中よりもやや北寄りの位置で報じられる。
ある時、北上と南下では、自分の聞き方が違うことに気づいた。
北上の場合、沖縄から始まって関東までは聞いているけれど、その先はあまり聞いていない。南下の場合、最後までそこそこの注意を傾けて聞いている。
それはおそらく、南や西の明日の天気が、明後日か3日後に自分にかかわってくるという意識があるからだと思う。
北上する天気予報は未来から過去に向かい、南下する天気予報は過去から未来に向かっている。事実とは食い違うところはたくさんあるけど、何となく、そんな印象を持っている。

天気予報というのは、「未来の可能性のひとつ」なのだと思う。
明日のこの場所の天気予報でさえ、実現可能性は何割か、離れた土地の天気となれば、数日後に欠片が届けば上等なくらいだろう。
今日の天気というのは多分、南と西から届いた欠片を中心に、その他の全方位から届いた欠片をつなぎ合わせて出来上がる。
今日のここの天気は、一部は流れて、別の場所で明日の天気の一部になり、一部は残って、明日のここの天気に混じる。
極めて不思議。
0

2009/7/28  23:36 | 投稿者: 時鳥

ドアの脇に立って、背中を見送る。
居眠りの破れるタイミングがスタートの合図になる駆け出し降車は、時として駆け込み乗車よりよほど危険だ。
それが雨上がりの通勤電車となればなおのこと。
1

2009/7/27  22:15 | 投稿者: 時鳥

当選確実。
選挙速報の一言が耳に引っかかった。
そういえば、落選確実って言わない。
落選確実によって、当選候補者を絞っていくのも選挙速報の方向性としてありなんじゃなかろうか。

考えて、また引っかかる。
落選確実は、何によって決まるのだろう。
得票数の少なさ、と最初は思ったが、まもなく、そうではないことに気づく。
より多くの票を他の候補者が得ていて、この先、開票が進んでも追いつけないとわかった時。その時に落選確実の判断は下される。得た票の数量そのものは、当落には直接の関係はない。他の候補者の得票数と比べた時の不等号の向きが何より重要だ。
例えば、5人の候補者で投票数が5000票で、一人が1500票を取ったとしても、他の一人が2000票を取ったら落選だし、残り4人が1000票3人と500票1人だったら当選する。
絶対評価ではなく、相対評価で当落は決まる。

当選者とは、一番多く票を集めた人だ。
けれども見方を変えればそれは、ほかの候補者に自分より多くの票を取らせなかった人と言うこともできる。
0

2009/7/26  10:09 | 投稿者: 時鳥

いっそ、補聴器を必要としていない人が悔しさを覚えるくらい、魅力的なデザインの補聴器を作ってしまうというのも解決案のひとつ。
「あ、補聴器だ。気をつけて見ていよう」
と、通りすがりの人に思われた後、
「いいなあ、あの補聴器」
とまで思われれば言うことはない。
病気の時の薬ケース、雨の日の傘、真夏の団扇。
楽しくない時に使うモノほど、楽しいモノでなければならないと、個人的には思う。
1

2009/7/25  23:50 | 投稿者: 時鳥

「よく聞こえて、着けても恥ずかしくない補聴器ってあるのでしょうか?」
街角で目にしたコピー。宣伝対象の商品はもちろん補聴器。
よく聞こえて、は、とりあえず置いておく。
後半部については、補聴器型のイヤリングが世間に普及すればいいのではないかと、とっさに思う。
イヤリング型の補聴器を開発するのでもいい。

とは言いながら、補聴器をつけるのを恥ずかしがる感覚が、私には実は理解できない。
重い、わずらわしい、聞こえ方に不満があるといった理由で補聴器を嫌がるのならわかるけど、恥ずかしいとは、そもそも何に対してなのかすら理解できない。
もしも本人が補聴器をつけることを恥ずかしいことだと考えているとしたら、着けても恥ずかしくない補聴器なんて永遠に不可能だ。
たとえ補聴器が小型化して、周囲の誰にも着けていることがわからないくらい小さく目立たなくなったとしても、本人は自分が補聴器をつけていることを知っている。だから、恥ずかしさは減っても、消えない。
補聴器メーカーは補聴器を改良する。その努力は確かに必要で重要だ。
でも、本人と周囲が補聴器を恥ずかしいと思わなくなれば、それだけで後半部の問題は解決する。
0

2009/7/24  23:41 | 投稿者: 時鳥

仕事中。
とてつもなく眠い。
眠気を覚ますため、指の関節でつむじをぐりぐりと刺激する。
正面の話し相手の視線が、頭上の手に吸い寄せられていくのがわかる。
妙な動作なのはわかっているが、眠いものは眠い。

という夢を見た。
寝ながら眠いとは如何に。首をかしげる。
眠いまま目が覚めるか、目がさえた状態で眠り続けるか、
目がさえて目覚めるか、眠いまま眠り続けるかの4択。
今回は、目がさえて眠り続けた。
0

2009/7/23  21:45 | 投稿者: 時鳥

職場放棄をためらってぐずぐずするうち、日食を見逃す。
放棄しときゃよかったかと、やや後悔する。
母からのメールで、次は23年後と知らされた。「世紀の天体ショー」の割には周期が短い。
そこまで待たなくても、5年以内に何かしらあるだろう、と虚勢を張った返信をする。

今日、あやめ草さんちで、2012年に金環食があることを知る。
ショーの内容は毎回違うけど、なんだか「世紀の天体ショー」って、5年に一度以上の頻度で開催されているような気がする。
次回は月曜日。果たして仕事は休めるのか。そもそもこの稼業を続けているのか。まあ、続けることはやぶさかではないのだけど。
0

2009/7/22  23:50 | 投稿者: 時鳥

日曜日の夕方、表に出ると人々の視線が妙に上向きだった。
視線を追うと、曇天に虹が見つかった。
携帯電話で写真を撮って、とりあえず速報メールを送ろうと、アドレスと件名まで打ち込んだところで、うっかり振り返る。
虹の逆は見事な夕焼け空。
手元の写真と見比べて少し考えた後、メールを消去し、踵を返す。

虹の出る気象条件を考えると、虹の反対側の空というのは美しいものである可能性がかなり高い。虹の写真は数多あれど、逆の空を捉えた写真がとんと見つからないのはつくづく惜しい。
珍しいのは虹だけど、純粋に美しさの面で言えば、虹より反対側の空の方が美しいケースはおそらく、たくさんある。
2

2009/7/21  22:43 | 投稿者: 時鳥

遠く、地声の大きさを知る。
かここここっ、と、素知らぬ顔でキーボードを叩きつつ、こういうので電気って起こせないものかしらねえ、と思う。
口か喉に発電機をつけておいて、一定の音量を超えると超えた分が自動的に発電に回る。
金管楽器の弱音器を口にはめてもいいけど、どうせならエネルギーは有効活用しておきたい。
オフィスや教室等、一定の静寂を保ちたい場所に最適。
ただし、装置が普及すると、時と場所にあわせて自分の声の大きさを調節できない人がますます増えそうで、それが物凄く嫌だ。
2

2009/7/20  22:33 | 投稿者: 時鳥

足の爪を切りながら考えた。
手のひらにはこんなにたくさん線があるのに、足の裏にはほとんどない。たこの類はたくさんあるけど。
手相はあっても、足相というものはないのだろうか。
そういえば、類人猿は手に線がある。足の裏が人間よりはるかに発達している彼らのことだから、足の裏にも線があるかもしれない。
少なくとも、類人猿の手相を見ることは可能だ。その場合、人間と同じ見方で問題はないのか。線の構成は人間と同じか。チンパンジーにも結婚線はあるのだろうか。
0

2009/7/19  23:09 | 投稿者: 時鳥

食料品のレジに並んでいた。
札はレジの中、小銭は上のトレーに分けて入れて、金額を打ち込むと、下のトレーにつり銭が吐き出される。
つり銭が多いらしく、レジ係が一度で取りきれない。
ボタンかレバーを押すとトレーの下が真っ二つに割れて、手のひらに落ちてくるようにしたら一度で全部取れるのではないだろうか。

レジの動作を見ていると、こんな動きをしている。
1.客がレジ横のトレーに代金を乗せる
2.レジ係が取る
3.小銭は小銭トレーに入れる
4.札はレジの下に入れる
5.レジに金額を打ち込む
6.つり銭がつり銭トレーに吐き出される
7.レジ係が取る
8.札のお釣りはレジの下から取る
9.レシートを取る
10.すべてのお釣りとレシートを客に渡す
小銭トレーと客用トレーを合併すれば、2と3の工程は省略できそうだし、つり銭トレーと客用トレーを合併すれば、6、7も省略できると思う。
1




AutoPage最新お知らせ