2010/10/31  23:18 | 投稿者: 時鳥

「3D消しゴム」という商品を見かけた。
とあるミュージアムショップでのことだ。
首をひねる。
消しゴムって、そもそも立体じゃなかったっけ。
商品を観察する。
塔と鳩と大聖堂の3種類があり、レリーフ状ではなく、そのものの形をしている。
そこが3Dなんだろうか。
まだ釈然とせず、内心で首をひねり続けている。
はっとする。
もしや、消す対象が3Dなのではないだろうか。ごしごしこすると何がしかが削れて消えていく。だとしたら、凄い製品である。
もう一度、よく見直した。平静に戻る。
どう見てもただの消しゴムだ。それに、そういうものは一般に、やすりと呼ばれていると思う。
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2010/10/31  12:19 | 投稿者: 時鳥

「桃李言わざれども下自ずから蹊をなす」
と。
自室を歩きながら考える。
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2010/10/30  23:41 | 投稿者: 時鳥

天気予報にて。
傘のマークの下にある文字が、「雨で暴風を伴う」になっていた。ただの雨では間に合わないらしい。
またひとつ天気予報の言葉が増えてしまったわけだが、そもそも、風の強さとか、雲の量とか、雨と曇りの切り替えタイミングとか、色々な要素が輻輳している「一日の天気」というものを、一言で表そうとすることに無理があったと思う。

簡潔な言葉にするのが無理なら、音楽にしたらどうだろう。
基本旋律は同じで、雨なら打楽器、雲なら弦楽器、晴れなら金管楽器が入る。木管楽器は時々弦楽器と聞き分けにくいから避けて、ピアノも打楽器だけど、入れると話、というか、音楽がややこしくなるから外す。打楽器の連打で大雨。おそらくは、雷用打楽器や雹用打楽器を決める必要もあるだろう。雨と雪はその日の気温次第だから、楽器は分けないほうがいい。
そんなこんなで、一日分の天気が1分間の音楽になって予告される。2秒半が1時間。1440分の1のスケール。
テレビの天気予報は時間枠が限られているから、こんな方法で予報を出すのは無理だけど、ネットの天気予報でなら不可能ではないように思う。予報画像をクリックすると音楽天気予報が流れるのだ。
問題は、毎日の天気の音楽を誰が作曲するかだけど、これはプログラム化できると思う。気象予報士が時間ごとの天気を入力して、作曲ボタンを押すと、ソフトが勝手に適当な音楽を合成してくれる。別に、心地よい音楽である必要はない。聞くに堪えないほど不愉快でなければいいので、私の感覚では、それは機械が作ってしまっても問題ない。
人間の音声に変換をかけて、男声を女声にしたり、普通の朗読を酔っ払いの朗読にしたりする技術がもうできているのだ。固定旋律を与えて、入力パラメーターに沿って各種の楽器の音を組み合わせていくぐらい、今の技術ならさほど難しいことではないように思う。
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2010/10/29  23:56 | 投稿者: 時鳥

「源氏の筆跡論〜明石姫君のお妃支度〜」という演題の講演を聴きにいく。
源氏が自邸の女性たちに香を合わせさせて、手元に集まった香をそれぞれの人柄と併せて論評する場面があったのは覚えていたけど、筆跡でも同じことをやっていたのは記憶になかった。
香同様、筆跡でもやはり、人はそれぞれの人格・才覚・気質にふさわしい字を書くことになっている。しかし、対訳つきの原文を読みながら思った。
それ、本当だろうか?人と筆跡ってそれほど密に関わってるものだろうか?
筆跡論は、源氏の口を通して語られている。源氏は、筆跡を論じながら、書いたその人を評している。何だか頭が高くて気に食わないが、それはそれ。
で、彼に言わせると、六条御息所は気を抜いて書いた時がよく、その娘の秋好中宮は丁寧で悪くはないけど才気が感じられない。朧月夜は今風に洒落てるけど、あくが強いのだそうだ。
こう聞くと、それぞれの人格と筆跡は隙間なくかみ合っているように感じられる。でも、私の実体験から言って、人格と筆跡ってそんなに一致するものじゃない。あの人がこんな字をってことは頻繁にあるし、あの人がこんな文をってことも、まれにだが、ある。
源氏の中で筆跡と人格がここまでがっちり一致してしまっているということは、どちらかを客観的に見ていない可能性が高いんじゃないかと思う。つまりは、先に筆跡を見て人格を推し量り、実際にその人に会った時には筆跡の印象に合う部分だけを都合よく拾ってしまったか、または逆に、先に人を深く知っていて、後から筆跡をまじまじと見て、その人の性格にふさわしい部分を見つけ出してしまったか。
人格には人生に対する考え方がもろに出るし、筆跡には字や言葉に対する考え方がもろに出る。人生に対する態度と、字や言葉に対する態度って、一致するとは限らない。それどころか、違うのが普通だろう。
香だの筆跡だの着物だので人物像を描写する場面があちこちあって、昔、現代語訳を読んだときはすんなり納得して人物像を描けたけど、今となっては、人間ってそんなに統一性の取れたものじゃないと思う。
分裂して生霊、って話じゃなく、人の中に矛盾はあって当たり前だし、場面ごとに見える側面が変わるのも当たり前。トータルコーディネートされた人間はどうも作り物めいていて、ここは素晴らしいけど、そこはいまいちって部分がないと、むしろ生身の人間には見えてこない。

小特集:源氏物語 書・書体・文字
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2010/10/28  21:55 | 投稿者: 時鳥

知らないうちに木枯らしが吹き始めていて、次の朝には水道の水が、顔を洗うにはちょっとばかり心の準備が必要なくらいに冷たかった。
湯たんぽは既に出ている。仕舞っていなかっただけだけど。
壁にはまだ団扇がかかっている。仕舞わないと。
いきなり寒くなったので、寒さに耐性がついていない。
例年は徐々に寒くなるから、茹で蛙のようにだんだん耐性がついていくのだけど。
2

2010/10/28  21:09 | 投稿者: 時鳥

前項補足。

>「幽霊妖怪魑魅魍魎跳梁跋扈!」
図書館の一部でやっている程度の規模らしいので、
何だか、行っても期待が満たされるとはあまり思えないんだけど、
でも行っちゃうんだろう。
反応せずにはいられない自分がちょっと憎い。

>駒込草津温泉
明治の頃、駒込にあった入浴施設だそうな。スーパー銭湯みたいなもん?
明確にミニ企画コーナー。このためだけに行く価値はなかろう。
ええと、ここはたしか東大総合研究博物館が近くに・・・(行く気らしい)

>大正イマジュリー
>オミキグチ
年神様を招くため、神酒徳利の口に挿す正月飾りのことだそうだ。
全国の神酒口が一堂に会する予定。
まとめ買い・・・じゃない、まとめて見るチャンスです。

>ダ・ヴィンチミュージアム
日比谷公園第二花壇付近に特設会場をつくるのだそうだ。
モナリザ研究の成果と、ダ・ヴィンチの発明についても紹介。

>小林礫斎
小林礫斎は、凶悪な精度のミニチュア指物を作った職人。
高さ5cmのたんすで引き出しが全部開いて、揺らすと引き手が触れ合って音を立てるとか、キャラメルより小さい小箱の中におもちゃが10種類近く詰まっていて、そのひとつである独楽はの2mm程度なのに軸のバランスが取れているから、まわそうと思えばちゃんと回るとか、どこのリリパットの製品ですかって物がたくさん残されている。
9年前にもたばこと塩の博物館で展覧会があって、ガラスに貼り付いて見た。
あれがもう一回見られると思うと、楽しみで仕方がない。

>暮らしの移り変わり 大正・昭和編
今年の春から夏にかけてが明治編だったので、次は大正編かな、と思っていたら、大正・昭和でまとめられてしまった。
ただし、チラシによると大正時代から昭和30年代が取り扱い範囲だそうだから、明治編と期間は大差ない。でも、せめて敗戦までで止めたほうがよかったと思うけど。
昭和40年代以降って、それほど旨味がないよね。
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2010/10/27  18:27 | 投稿者: 時鳥

展覧会情報を9件追加しました。
右の「展覧会情報」リンクよりお入りください。
追加した情報は以下の通りです。


ギャラリー游(赤坂見附)
「古往今来 高麗・李朝工芸美術」
期:10/28〜11/6 11:00〜19:00(無休)
※港区赤坂4-1-31 アカネビル2F
 
早稲田大学総合学術情報センター2階展示室(早稲田)
「幽霊妖怪魑魅魍魎跳梁跋扈!」
期:10/15〜11/17 10:00〜18:00(日祝、10/21休み)
 
文京ふるさと歴史館(本郷三丁目)
「文京にあった温泉!? 駒込草津温泉」
期:9/7〜12/25 10:00〜17:00(月、第4火休み)
※常設展示室のミニ企画コーナーにて開催。
 
渋谷区立松濤美術館(神泉)
「大正イマジュリーの世界」
期:11/30〜1/23 10:00〜18:00 金〜19:00(月、12/24、12/29〜1/3休み)
 
玉川大学教育博物館(玉川学園)
「おもちゃ絵の世界」
期:10/25〜1/28 9:00〜17:00(土日、11/9〜10、12/25〜1/6、1/10休み)
※土日不定期開館あり。前期〜12/3 後期12/10〜
 
生活工房ギャラリー(三軒茶屋)
「祈りのデザイン オミキグチ」
期:12/18〜2/6 9:00〜20:00(12/29〜1/3休み)
 
日比谷公園ダ・ヴィンチ ミュージアム(日比谷)
「ダ・ヴィンチ〜モナ・リザ25の秘密〜」
期:12/7〜2/20 10:00〜21:00 日月〜18:00
※日比谷公園内特設会場
 
たばこと塩の博物館(渋谷)
「小林礫斎とミニチュアの世界」
期:11/20〜2/27 10:00〜18:00(月、12/29〜1/3休み)
 
国立公文書館(竹橋)
「暮らしのうつりかわり 大正・昭和編」
期:11/1〜3/18 9:15〜17:00(土日祝、12/28〜1/4休み)

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2010/10/25  21:26 | 投稿者: 時鳥

結論から申し上げますと、「独談場」のお引越しをしました。
新しいURLは以下の通りです。
http://tokitori.web.fc.com/

右側のリンクは変わっています。移転先はCGIが使えないところなので、
展覧会情報はとりあえずテキストに変えています。
移転のお知らせは後でじわじわとメールもしますが、まずは取り急ぎ。

これまで使っていたiswebの無料HPスペースが今月末でサービス終了になる
・・・ということを、今日知って、その場で移転先を確保し、
ファイルを落として上げて、30分強で移転しました。
ほとんど夜逃げ並みのスピードです。
そういうことはもっと早く知らないと、私。

大急ぎで移転したので、細かいぼろはあると思いますが、
そこいらはまた明日にでもチェックします。
いきなり集中力を発揮したものだから、疲れた・・・。
火事場の馬鹿力はあまり発揮するものではありません。

そんな事情で、古いURLは11月以降、アクセスできなくなります。
ご注意ください。
直前のお知らせになってしまいましたこと、お詫び申し上げます。
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2010/10/24  11:54 | 投稿者: 時鳥

イベント情報を3つほどご紹介。

10/31 12:00〜17:00
「アフタヌーン・ギャラリーズ by 画廊の夜会」
画廊の夜会、午後版。16軒のギャラリーが特別開廊。
「大人と子どもの美術教育」をテーマに掲げているそうだから、
春画とかR指定の入る作品は出てこないだろうけど、
案内を見ている限りではことさら子供向けでもなさそう。

10/28〜11/3 11:00〜21:00
「DESIGN TOUCH EXHIBITION」
会場:東京ミッドタウン各地
テーマは「未来のてざわり」。
「未来のつくりかた」、「“時ってなんだろう” 8人のクリエーターによる新しい時の感じ方。」、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2010結果発表」など、あちこちで色々と。
タイトルだけで何となく心惹かれる。

11/19〜11/21 10:00〜17:00
「サイエンスアゴラ2010」
開催場所:国際研究交流大学村
http://scienceagora.org/
日本科学未来館の周辺にて開催。
サイエンスショーや実験・工作教室など、「体験し、楽しみ、考える」科学の広場を目指して、約150の企画が行われる。

今日はこれから講演会を聴きに行く予定。
演題は、「源氏の筆跡論〜明石姫君のお妃支度〜」。
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2010/10/23  22:29 | 投稿者: 時鳥

泉屋博古館分館で「幕末・明治の超絶技巧 世界を驚嘆させた金属工芸」展を見る。
京都の清水三年坂美術館のコレクションを中心に、約170件が出品されている。
三年坂美術館は何年か前に行ったことがある。小さいながらも、幕末から明治の超絶技巧の工芸品がわんさかわんさか、隅から隅まで詰まった凄い館だった。

展示室のここかしこで、
「ここまでやる必然性はまったくないよね」
と、思う。
簡潔に表現するなら凝り過ぎ。技術の粋を注ぎ込みすぎ。
明るいところでためつすがめつしたり、ルーペで拡大したりして、やっと何をやっているのかがわかる。客によっては、最後まで気づかないかもしれない。顧客の要求を遥かに超えたものがしばしば、出来上がってしまっている。
職人本人の望む精度が顧客のそれを上回ってしまっていて、職人は自分の望む精度でものをつくり上げようとする。世渡り的にはあまりうまくない。それでも、納期までに仕上がればいいが、問題は遅れた場合である。その際に顧客の希望まで精度を下げられずに自分の精度にこだわると、「いい職人だけど融通が利かない」と言われるようになる。
遅れただけの仕事は絶対にしてくれる人ではあるけれど。
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2010/10/22  23:50 | 投稿者: 時鳥

本屋で「百年文庫」なるシリーズの注文書を入手する。
全100冊のシリーズで、それぞれに漢字一文字の題名がついている。どうやら、題に沿った短編を1冊につき3篇ずつ収録しているようだ。
作品舎の「日本の名随筆」シリーズを思い起こす。
あれも漢字1文字の題名が100冊集まったシリーズだった。中身は十数本から二十数本の随筆が詰まっていたけれど。
同じ漢字1文字の題名で、アンソロジーでも、百年文庫と日本の名随筆では、ずいぶん字の趣が違う。例として最初の10冊を挙げてみる。

百年文庫
憧・絆・畳・秋・音・心・闇・罪・夜・季

日本の名随筆
花・鳥・猫・釣・陶・庭・色・死・町・山

見るからに前者のほうが劇的で華やかだ。
以前、「日本の名随筆」の百題で短い作文をしてみようと思ったことがあった。
非常に細々と続けているため、書いたのはまだ二十題にも満たない。
百年文庫の字を見て、少々心がざわつくが、短文で日常の何かを書くなら、日本の名随筆の字のほうがまだ書きやすそうだ。
反省してせいぜい地道に、もうちょっとこまめに書こう。
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2010/10/21  23:47 | 投稿者: 時鳥

杓子の曲がった柄を定規代わりに使うことから、「正しくない基準で物事をはかること」が、本来の意味だそうだ。
正しいけれど融通の聞かない定規じゃなくて、そもそも間違った定規だった。
軽く目から鱗。
本来、計測器具と言うのは、実際にはかられるものよりも大きいところまで目盛りがついていないと要をなさない。
窮屈な定規と言うのはそれだけで間違っている可能性が高いのかもしれない。

それにしても、しゃもじ、またはおたまを定規代わりにしなければならない状況って、どんなのだろう。
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2010/10/20  22:44 | 投稿者: 時鳥

9月。
「一時的に涼しくなっただけで、どうせまた暑くなるんでしょ?」
と、たかをくくっていたら、そのまま暑くならず、曇天続きのまま立冬の半月前になってしまった。
気を抜いていたら秋が目の前を素通りしていった格好なんだけど、秋ってもっと天気のいいものじゃなかったっけ。

季節の変わる半月前に土用に入り、それから立春・立夏・立秋・立冬までは植え替えや引越しの類は控えなければならない。
延び延びになっていた多肉植物の植え替えを一昨日に行う。新しい鉢は、豆腐の空きパック。
秋の日照不足のせいもあるのか、ひょろひょろと育ってしまった。
植物って、しおれて縮むことはあるけど、伸びた丈が縮んで短くなることはない。後戻りの利かない生き物。
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2010/10/19  23:01 | 投稿者: 時鳥

川崎市民ミュージアムで川本喜八郎特集の上映があるとの情報を得る。
川本喜八郎は今年8月に亡くなった人形アニメーション作家で、NHKの平家物語と三国志の人形美術を担当した人。
以下、詳細。

「追悼上映 人形アニメーション作家 川本喜八郎」
会場:川崎市民ミュージアム・映像ホール
料金:一般600円、大学・高校生・65歳以上500円、小中学生400円

川本喜八郎コレクション(83分)
日時:11/13(土)12:30、11/14(日)15:00
内容:「花折り」、「鬼」、「詩人の生涯」、「道成寺」、「火宅」の短編作品5本。
「詩人の生涯」は阿部公房の原作、ほかは能または中世文学と思われる。

死者の書(70分)
日時:11/13(土)15:00、11/14(日)12:30
内容:遺作となった長編。以下、チラシより引用。
>舞台は奈良時代、藤原南家の郎女はこの世への執心ゆえにさまよい
>続けている大津皇子の魂と出逢う。郎女の一途な心は大津皇子の
>寄る辺ない魂を鎮めていく・・・。
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2010/10/18  22:58 | 投稿者: 時鳥

別の見方をすれば。
名家の出を鼻にかけて、何かと言うと自分を馬鹿にする義姉に腹が立って仕方がない男の話でもある。
居候の癖に上品ぶって、義姉にとっては妹である自分の妻にさんざ悪口を吹き込む。
そのせいか、最近妻も以前ほど従順ではなくなってきて、義姉と一緒になって自分の無作法をとがめたりする。ステッラは、確かに自分とは育ちが違うが、義姉が来るまではうまくやっていた。あの義姉が、ブランチが、自分の縄張りを侵している。なら、戦わなければならない。自分は家柄も教養もない移民の子だが、力はある。
ブランチとスタンリーは、ステッラを間に挟んでいがみ合う。
相容れない存在だと、最初に顔をあわせた時からどちらも気づいていた。ただ身近に存在しているだけで、お互い、癇に障って仕方がない。痛いところに触れられるものだから、さらに攻撃的になり、反発しあう。これを認めてしまったら、自分が崩れてしまうと言うくらいに。
できれば一生、顔を合わせちゃいけない組み合わせだった。
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