2010/12/31  19:26 | 投稿者: 時鳥

「ブルスキーノ氏」の全曲盤から、序曲だけを繰り返し聴いている。
「ブルスキーノ氏」はロッシーニが20代初めに作曲した一幕物のオペラ・ファルサ。全曲盤だから序曲の後には歌って話しての本題があるわけだけど、そちらを聴くことは少ない。本題の出来がどうこうと言うより、このテンポ感のおかしい序曲が気に入っているためだ。まるで若葉マークのドライバーがマニュアル車を運転しているような急発進、急停止、おまけに急加速。この曲は、ロッシーニ序曲集にも時々入っていて、何種類か聴いたことがあるけれどもこんなに変なテンポのものは聴いたことがない。
ふと気づいた。これは、全曲盤だから許される演奏なのかもしれない。序曲単独ではあざとすぎるけど、約1時間半の全曲の中の、最初の5、6分としてならなんとかバランスが取れる、そういう演奏なのかもしれない。
序曲単独で演奏する時と、全曲の中で演奏する時とでは、違っているのが自然だろう、多分。
もうひとつ思う。なら、同じ曲を違う作品の一部分として演奏した場合も違う演奏になるんだろう。
ロッシーニは自作使い回しの常習犯だった。旧作の歌を歌詞だけ変えて、新作でそのまま再利用してしまうのだ。歌われるシチュエーションの違いなんてお構い無しで。特に序曲で甚だしく、喜劇の序曲を次の悲劇で使って、そのまた次の喜劇で使うくらいは平気でやってのけた。
序曲というパーツは同じでも、全体の流れは違うから、演奏はおそらく変わる。
だから同じ曲でも「セビリアの理髪師」の序曲として演奏する時と、「パルミーラのアウレリアーノ」の時と「イギリスの女王エリザベッタ」の時とでは多少なりとも違う感じになるんだろう。
ま、全体の流れが本当に違うかは、調べないと言い切れないんだけど。似たような筋書きが量産されてたから。
0

2010/12/31  14:23 | 投稿者: 時鳥

そろそろ出かけようかな、と、漠然と思った。その瞬間、何故そう思ったかが判明して愕然とした。
陽があたらなくなったからだ。

朝。東向きの部屋は陽があたる。朝食後は自然に窓際で日向ぼっこしている。
昼を過ぎると、だんだんに陽が当たらなくなり、14時ごろには日差しは室内から完全に逃げ出してしまう。
すると寒くなって、ここではないどこかに行きたくなるらしい。
考えてみると、ここ何週間かずっとそうだ。
人間、結構単純な法則で動いているらしい。
人間というより、個人の問題であるような気がしなくもないが。
2

2010/12/31  13:50 | 投稿者: 時鳥

名称不明の多肉植物と。
4ヶ月前に植え替えた時は茎だった場所から根が出て、用土にきつく食い込んでいた。
「あなた、そこ茎だったよねえ?」
「うん、でも、こっちから吸い上げたほうが早いし」
粘菌に迷路を最短経路で解く能力があり、地下鉄の路線図も書けるくらいだ。多肉植物ともあろうものがそれくらいのこと、わからないはずがなかった。
観察していると彼らは、茎でも葉でも、隙あらば根になって水を吸おうとする。
水のないところがデフォルトなので、水のためなら余計な固定観念はいくらでも捨てるらしい。見習わねば。
何だか、育てていると言うより、勝手に育つのを見て、こっちが育てられているかもしれない。

78
1

2010/12/30  22:45 | 投稿者: 時鳥

「何でもいいから有名になりたい」と、ニューヨークに上京したグラディスだったが、2年経ってもちっとも芽が出ず、モデルの仕事も首になる始末。広告主募集の大看板を見た時、グラディスの頭に閃いたアイデアがあった。それは、自分の名前をでかでかと描いた大看板を、3ヶ月間、出し続けることだった。

この娘、どこまで素なのかさっぱりわからない。
「純金のキャデラック」で主演していたジュディ・ホリデイがグラディスを演じているんだけど、どちらも基本的に路線は似ている。
素っ頓狂でとぼけていて、突拍子のない発想で周りを振り回しておいて、悪意がまったくない。学識はないし衝動的だし、知的じゃないんだけど、頭は悪くない。それどころか、最後の詰めで絶対に間違えない。「策士策に溺れる」の対極にいる人。
迫られている最中に靴を脱いで考えて、「やっぱり違うみたい」と気づいて、その場で「はい、さようなら」と帰ってこれる人なんてそうそういない。

広告のおかげもあってグラディスは有名になり、石鹸会社のCMやテレビの討論番組やバラエティにも出るようになる。
カメラマンのボーイフレンドは、面白くない。グラディスは有名になることにばかりかまけて、自分の約束なんかは二の次にするし、石鹸会社の社長もグラディスに気があるみたいなのに、彼女は下心に気づいていない。

一応、三角関係の話のようなのに、色恋沙汰が眼中にないヒロインなおかげで、そっちは大して深入りもせずに収まるところに収まる。
面白い人だけど、腹黒いことやら立ち回りやらを考えられない人だから、そのほうがいいだろう。
パッケージには「ラブストーリー」と書いてあるけど、個人的にはそちらの進行はかなりどうでもよくて、主な興味は、ジュディ・ホリデイが次に何をしでかしたり、言い出したりするかと、それによって、ジャック・レモンがどれだけ振り回されたり、困り果てたりするかにあった。
公園でひたすら水を飲み続ける坊やとか、重役室の会話とか、こまごまと面白い。
確かに、これを「アメリカの普通の女の子」と言われてしまうと、立つ瀬や浮かぶ瀬がなくなるよなあ。

「有名になる方法教えます」1954年
監督:ジョージ・キューカー
脚本:ガーソン・ケニン
グラディス:ジュディ・ホリデイ
ピート:ジャック・レモン
エヴァン:ピーター・ローフォード
クリントン:マイケル・オシア
0

2010/12/30  0:24 | 投稿者: 時鳥

大晦日に仕事で呼び出されたら嫌だなあ、と思う。
最近は山奥でも地下でも携帯が通じてしまうから、油断できない。

すべては、ジルベスターコンサートに行けば解決するような気がしてきた。
最近の音楽ホールは、携帯の電波が入らないようになっている。
3

2010/12/28  22:58 | 投稿者: 時鳥

この数日、気になって仕方のない言葉。
ホームセンターのチラシに載っていた。
防寒用品として、オックスフォードブルゾンと一緒にちっこい写真入りで紹介されていたが、どこがどう鬼平なのか皆目見当がつかない。
長谷川平蔵の時代にブルゾンはないだろうしねえ。
ちなみに、オックスフォードよか500円ばかり高い。
2

2010/12/27  23:27 | 投稿者: 時鳥

すのこベッドの上に布団を敷いているからか、どうも寒い。
風邪をこれ以上、悪化させないためにも、伝家の宝刀を出すことにする。
湯船の蓋にもなるアルミシートをベッドと布団の間に敷くのだ。何しろお湯も冷めないほどの保温力なので、確実に暖かくなる。
この方法の欠点は、湿気も逃げないことにある。一晩もすると、シートに接した布団部分は湿った状態になる。そのままずっと放置しておくとカビの原因になるから、こまめに布団を上げて、湿気を抜かなければならない。
朝、作業しながら思いつく。
布団とシートの間に湿気を吸い取るものを挟めばいいのかもしれない。
まっさきに思いついたのは新聞紙だが、風呂の蓋の上に新聞紙を敷いて、その上に布団を敷いて寝るとを考えたらそれだけで気が滅入った。侘しすぎて。断固として却下だ。
しばらく考えた結果、障子紙がいいように、私には思えた。
トイレットペーパーや半紙では侘しいし、奉書紙を使うのは馬鹿馬鹿しい。ベッドパッドやタオルケット、シーツでも問題は全くない。ありきたりなだけで。
この件に関して、私のストライクゾーンはこの範囲なんだけど、そもそも、風呂の蓋を布団の下に敷くのがすでに侘しいと言う人もいれば、新聞紙でもいいんじゃない、と言う人もいるだろう。
ストライクゾーンは人それぞれで違うし、また、面白いことに、同じ人でも案件によって高さが違ったりする。食べ物に関してはストライクゾーン高めの人が、着る物に関しては低めだったり、またその逆もある。
時々、大変だなあと思う。実際に手にすることができるものとストライクゾーンとが食い違っている人を見た時だ。
これは物品に限らない。地位、仕事、資格、学歴、財産、何かの能力。
本人は足りないと、貧しいと思っているが、周囲はそう思っていない。
人が「貧乏」と表現する時、本当の本当に生きるために必要な最低限の物が足りない貧しさを言っていることがもちろん、かなり多いのだけど、それ以外にも、「ストライクゾーンに届かないために感じる貧しさ」を言っていることも多少はあるように思う。
今現在、手にしているものに合わせてストライクゾーンを設定すれば後者の一部はなくなるのかもしれない。けれど、それが全面的に正しいとは、どうしても思えない。
要するに、出来るだけ早く満足したいか、それとも、出来るだけ多く満足したいかの違いなんじゃないかと思う。
合格ラインが90点で手持ちの点が75点の人がいた場合、合格ラインを下げれば今すぐ満足できる。その代わり、満足感は減る。合格ラインを維持して手持ちの点を上げることにした場合、到達するまで満足できない代わり、到達すれば欠けてない満足が得られる。
どちらが良いでも悪いでもなく、それは単に、求めるものが違うだけなのだ。

85
4

2010/12/26  23:28 | 投稿者: 時鳥

午後。
背中からこんこんと寒気が湧き出る。
湯たんぽをあてると弱まった。
源泉掛け流しだったのが、水道水を混ぜないとやっていけない温泉になったような感じ。

夕方に目が覚めて、測り終えた体温計を見て、さらに熱が上がりそうになる。
もう少し物事をソフトに言えないんだろうか、と、八つ当たりしかかるが、空気を読んでサバを読む体温計なんて、考えたらちょっと怖いことに気づく。

起きて4時間、一応、平熱と呼べなくはないレベルまで下がる。
風邪だけど、疲れのせいも大きい。
1

2010/12/25  23:29 | 投稿者: 時鳥

小松菜の根っこを数日間流しに放置していたら、なにやら緑のものが伸びてきた。
日曜日に空き瓶に挿してベランダに放置したら、土曜日にはこうなっていた。
最長部分で約2cm。
植物として考えると随分成長したように思うが、食物として考えるとまだまだ先が長い。
ま、多分、成長しきる前に育てるのに飽きて、食べちゃうけど。

クリックすると元のサイズで表示します
1

2010/12/24  23:27 | 投稿者: 時鳥

LEDライト付き毛抜き・トゲ抜きの広告を目にする。
ライト付きの耳掻きは昔から見かける。毛抜きがあってもちっともおかしくない。
照明が届かない角度の毛も抜けて、さぞかし便利だろう。
そう思うのに、納得しきれないものがかすかに残る。

これ、光ってから挟むんじゃなくて、挟めたら光るようにしたらどうだろう。
どんなに明るくても、難しいところでの空振りって絶対になくならないと思う。
ちゃんと挟めたら光る、もしくは、ぴこっと音がするといいかもしれない。
あんまりぴこぴこ鳴るのも、気恥ずかしいものがありそうだけど。
0

2010/12/23  23:53 | 投稿者: 時鳥

手荷物として持ち歩いていたパソコンが盗まれたと言う話を聞いて、パソコンに見えなければいいのではないかと考える。
分厚いマニュアルを開くと、中身がくりぬかれてパソコンが入っているってどうだろう。
パソコンくらいの大きさがあって、人が日常的に持ち歩いていて不自然じゃないものと言う条件で思いついたのが分厚い本だったのだが、ここまで考えて、ちょっとベクトルがずれる。
枕の中にパソコンが入っているっていうのもありかもしれない。
ビジネスマンが枕を抱えて歩いているって、明らかに奇妙なんだけど、逆に奇妙すぎて誰にも突っ込めないようにも思える。
言うまでもないことだけど、これらのパソコンに見えないパソコンが十二分にカモフラージュの機能を果たすためには、パソコンに見える何かが必要になる。
ノートパソコンを開くと大学ノートと鉛筆が現れるとか、弁当箱になっているとか、化粧品一式が詰まっていて、ディスプレイ部分が鏡になっているとか。他にも、救急箱、裁縫箱、修理工具箱、ティッシュケース、ポケットウィスキー、名刺入れ、カセットコンロ、洗面用具または銭湯用入浴用具の一式などが中身として考えられる。
1

2010/12/22  6:31 | 投稿者: 時鳥

新橋と秋葉原では反応が違う。
これ、もしかしたら、その場所に集まる人種が違うって問題じゃなくて、
同じ人でも新橋にいる時と秋葉原にいる時では意見って違うのかもしれない。
2

2010/12/20  21:42 | 投稿者: 時鳥

左腕が上がらなくなってしまったので、毎日、上げる運動をしている。
今は、何とか頭のてっぺんに手が届くまでになった。
ある高さまで上げると、かちっと固まって、それ以上上がらなくなる。
肩付近の筋肉に細胞壁が出来てしまって、それを少しずつ壊しているような感じ。
0

2010/12/19  23:13 | 投稿者: 時鳥

寒川神社から大祓式の案内が届く。寒川神社は、少なくとも神奈川では有名な神社。
封筒を開けると、払込用紙と大祓人形が5枚と返信用封筒が入っていた。
大祓人形というのは、15cm×10cmほどの紙に赤い線で人の形が書かれていて、切れ目が入っているもの。
式神のあれってこれか、と、感慨深く眺める。

1.大祓人形を切り抜いて、中央に氏名、性別、生年月日を記入し、体を撫で清め、息を三度吹きかける
2.人形を送る
3.払込用紙で申込初穂料を思し召しで(=適当に)振り込む

以上の手順をこなすと、大晦日の大祓神事で祓って、元旦に神札を送ってくれるのだそうだ。
払込用紙の加入者名は「寒川神社 大祓(おおはらへ)」になっている。このための専用口座らしい。

こういう場所にも、着々と時代の波は押し寄せているのだなあ、と感慨をさらに深くする。
IT化するとしたら、どういう流れが考えられるだろうか。
案内がメールで飛ぶのと、初穂料のネット振込みは当たり前として。
人形を自分でダウンロードするのも出来るだろう。
氏名・性別・生年月日を書くのも、別に今だって本人が書くとは限らないから、本人の肉筆にこだわる必要はない。なら、人形の中央に印字されて出るといいだろう。
自力で入力してもいいし、会員番号(?)を入力すると、名前の入った状態の人形が最初からでてきてもいい。
問題は、体を撫でて息を吹きかけないといけないところにある。
これがあるがために、現物を郵送する必要がどうしても発生する。
マイクで呼気を入力するとか、ディスプレイに映った人形を撫でるとかじゃあすまないだろうし。
でももしかしたら、今の時代、そういう携帯アプリがあったりするのかしら。
4

2010/12/19  22:29 | 投稿者: 時鳥

INAXギャラリーで「幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷」を見た後、「そういえば、そろそろ桑原弘明さんの個展の時期だよねえ」と思って、ギャラリー椿に行ってみる。と、まさに個展の最中だった。棚ぼた。
早速、次の回で新作を見る。基本的には、ギャラリーの人がScopeの各所にペンライトを当てて見せてくれるんだけど、今回は作家本人も作品の傍に立っていた。
どんなのだったのか、簡単にメモ。
「幻想譚」が一番好きかな。

・生まれくる日
屋根裏部屋の天窓から室内を見下ろしているような構図。

・幻想譚
天球儀のある部屋。これも屋根裏部屋の雰囲気。

・神秘の扉
扉の向こう、彫像のある庭がある。中庭ほど閉じていないけど、正面の庭にしては内向き。裏庭だろうか。

・夢幻の記憶
手前に階段、奥の部屋が壁際だけ見える。見えない側に窓があり、光が入る。

・透明な夢よ
ハーキマーダイヤの洞窟。洞窟なのに光にあふれ、樹木状の緑がのぞき、で、透明な川が流れている。
3




AutoPage最新お知らせ