2011/8/31  22:09 | 投稿者: 時鳥

居酒屋の前に出ていた黒板に書かれていたメニュー。
一瞬、ぎくりとする。狐の肉かと思って。油揚げだろう。
新しい。それは認める。
しかし、ピザの上に油揚げって、大きく外しはしないが、微妙なような。
土台が油揚げでトマトやチーズが載っているとなると、斬新さも危険さも増す。
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2011/8/29  22:51 | 投稿者: 時鳥

「すごいチキンレースだ」
国民年金のパンフレットを見ながら思う。
見ていたのは、老齢基礎年金の繰上げ支給・繰下げ支給のページ。
老齢基礎年金は通常、65歳から受給できるけど、請求すれば60歳から70歳の好きな時点から受給を始めることができる。
ただし、65歳未満から受け取ると、前倒しの月数かける0.5%が受給額から減額される。
逆に、66歳以降から受け取ると、後ろ倒しの月数かける0.7%が受給額に加算される。
すごいと思ったのは、繰下げ支給の方だ。
少なくとも、自分が75歳くらいまで生きると思っていないと、69歳2ヶ月からの繰下げ支給は請求できないだろう。
60代後半になって、自分があと10年生きる方に賭けられるって、かなりすごいことのような気がする。30代にしてみると。
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2011/8/25  23:05 | 投稿者: 時鳥

朝。
空を見上げて、持ち出す傘の長さに迷う。
見下ろした通りを、傘の輪がいくつも滑っていった。
全部長い傘。
瞬きひとつの間で思って、長い傘をひっつかむ。
階段を下りながら、ふと不思議になった。
折り畳み傘じゃないと、私が一瞥で判断したのは何をもってだったのだろう。
折りたたんだ状態なら形状は違うが、広げたら折り畳みも長い傘も大差ないのではなかろうか。
駅までの道々、他人の傘を観察しつつ考えた。
いざ注意を向けてみると、見た瞬間に折り畳みかどうかの判断はできた。
折りじわが付いているのがひとつ。これは階段を下りている段階で思いついていた。
そしてもうひとつ、傘の骨が描くシルエットが違う。長い傘の骨が根元から先までカーブを描いているのに対し、折り畳み傘は中間の1箇所で折れた2本の直線で出来ている。
今日まで意識していなかったけど、目はちゃんと捉えて、無意識で気付いていたらしい。
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2011/8/22  22:54 | 投稿者: 時鳥

バレエの映像ソフトを観る。
楽ちんだなあ、と、思う。
群舞のどこに視線を向けるかで悩む必要がない。
何を見て、何を見ないか、自分で決めなくていいって、なんて楽なんだろう。
見るべきものはカメラが勝手に決めてくれるから、
こっちは狭い画面の中で視線をうろつかせていればいい。
たとえ見逃しても、巻き戻しやスロー再生で見直すことができる。

こうなると、見えなくていらいらしたり、別の一角に気を取られて重要な場面を見逃したりするのも、醍醐味のうちだったことがよくわかる。
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2011/8/21  22:55 | 投稿者: 時鳥

生理用品の外袋を何の気なしに読んでいた。
医薬部外品。使用上の注意欄の一番最初にはこうあった。
「お肌に合わないときは医師に相談してください。」

普通の人は、産婦人科を受診する前に、生理用品の種類を変えると思う。
日焼け止めやマスクにも同様の注意があって、何か異常があったら使用を中止して医師に相談するよう、呼びかけているが、よほど重症でない限り、医師に相談する人なんていない。
メーカー側も、医者にかかれと、本気で言っているわけではないのだろう。
ただ、「別の会社の製品を使ってみてください」と書くわけには行かないだけで。
そんなことを書くのは会社の沽券に関わるし、真に受けた客は他社製品に乗り換えるし、問題解決をする気のない無責任な印象を与えるしで、いいことはひとつもない。

そう言えば冒頭の注意書きには、使用中止を促す言葉がなかった。
あったらあったで、「じゃあ、医者に行くまでどうすればいいの?」と言われそうだが、なくても結局、同じ問いが出てくる。どっちに進んでも逃げられない。
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2011/8/20  22:44 | 投稿者: 時鳥

The time is out of joint.
「世界の関節が外れてしまった」

今、日本人はみんなそう思ってるよ。
『ハムレット』を観ながら思う。
体の関節ははめなおせば元に戻るけど、あの日に外れた世界の関節は、おそらくもう元には戻らない。
思うのだけど、関節は外れたのではなく、多分、壊れて消えたのだ。シャボン玉みたいに。
「あるはず」と、皆が何となく、明日を信じて、信用取引をしていたけど、その明日は本当はいつ消えてもおかしくない。
身近な人がいなくなったり、一晩にして身の上が大きく変わったりすることによって、個人レベルでは気づいていたけど、世間の大多数が「今日は明日の継続」と信じていたから、何とか信用取引市場は崩れずに済んでいた。
それがあの日、誰も彼もが思い知って、信用市場は崩れた。
代わりのもので埋めようにも、実物取引ができないから信用取引をしていたわけで、となると、もう一度、信用を築きなおすしかなくなる。
それが本当は実在しないことは、もう誰もが知っている。
だけど、ないかもしれないと、毎日疑いながら生きるのは大変だから、とりあえずあることにして、つながっていることにして、毎日過ごしている。
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2011/8/14  22:52 | 投稿者: 時鳥

「鯖を読む」とは、自分の利益になるように数をごまかすこと。ごまかす方向の上下は問わない。
本当は34歳の人が28歳と称するのは、明らかに嘘だし、鯖を読んだことになるけど、
16進法のつもりで22歳と称するのは表記法が違うだけの話だから、嘘ではない。
と、何の脈絡も無く、屁理屈臭く、考える。
数は正しいが、単位でごまかしている。鯖を読んだことになるかどうかは、微妙な判定になる。
もっとも、発音はニジュウニサイではなく、ニイニイサイになってしまうから、
音読するとからくりがばれる。
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2011/8/12  21:48 | 投稿者: 時鳥

風の便り、風評被害、風聞、オランダ風説書。
噂は、風にたとえられることが多い。
『セヴィリアの理髪師』にも、「陰口はそよ風のように」という歌があるし、英語のwindにも「噂」の意味があるようだから、特に日本語だけの特徴ではないらしい。
噂が伝わる速さを風になぞらえたのかと思ったが、速さだけなら風よりも光のほうが早い。
それなのに、「光の噂」とは言わないのはどうしてだろう。

しばらく考えて気づいた。
風向き次第で伝わったり伝わらなかったりするからかもしれない。
噂と言うのはいつだって、当人の耳には一番最後に届く。
当人や、当人と非常に親しい人を、噂は見事に避けて行き、遠く遠く流れていく。
まるで、風向きと吹く地形によって、いびつに拡散する放射性物質みたいに。

一方で光は、全方向に等しく届く。
何かの陰になっている場合を除いて。
そして、裏からではなく、いつも表を堂々と広がっていく。
だから噂は、光ではなく風に乗っているのかもしれない。

もっとも昨今では、噂は光にも乗ることを覚えたようで、
「ここだけの話」は光通信であっという間に世界中に広まって、
四六時中、騒動を引き起こしている。
だとすると遠くない未来、「光の噂」なんて言葉ができても、おかしくはない。

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2011/8/11  21:55 | 投稿者: 時鳥

風呂上り。
何か着ないわけにはいかないが、着ると背中が暑い。
背中が開いている服なら良いかもしれない、と考えて、真っ先に思いついたのがエプロンだった。
素肌にエプロン・・・なんか違うものになってる。

引き返して、考え直す。
金太郎みたいな前掛けも悪くない。よだれかけでもいい。
ということは、焼肉屋で配られる紙エプロンを通気性のいい不織布で作ると、適当に使い捨てられて、一番いいかもしれない。
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2011/8/1  22:14 | 投稿者: 時鳥

客席にもぐりこんで、縁もゆかりもないバレエの発表会を眺めていた。
音楽にあわせて踊る人と、
音楽を脳内でカウントに変換して、カウントにあわせて踊る人と、
カウントにあわせて体を動かす人とがいることに気づく。
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