2015/1/31  23:51 | 投稿者: 時鳥

幾何学の記号をまとめたページを眺めていた。
幾何学模様とはよく言うけれど、パイ記号や鋭角、鈍角、直角記号、垂直、平行、合同、相似などなどが出てきたところは、見たことがない。
国語辞典によると、「直線、あるいは曲線を基本に構成した抽象的模様」とのこと。
積分模様や言語学模様、化学模様なんぞはないらしい。
2

2015/1/30  9:14 | 投稿者: 時鳥

客減少 値上げやむなし法隆寺

さっき、ニュースサイトで見つけた見出し。
つまんない川柳みたいでちょっとおもしろかったので、メモ。

≪追記≫
正岡子規の法隆寺の句を連想していたことに、あとで気づく。

客減れば 金がなくなる法隆寺

・・・まで言うと言いすぎだから、

客来れば 金が増すなり法隆寺

くらいにしとこうか。
2

2015/1/28  7:55 | 投稿者: 時鳥

「オセロー」を観る。1981年にBBCが制作したテレビドラマ。
ヴェルディのオペラは何回も見ているけれど、原作の戯曲を読んだことはないし、見るのも初めてだ。
ムーア人の将軍オセローがヴェネツィア貴族の娘デズデモーナと恋愛結婚するが、旗手イアーゴの姦計にはめられて妻の不貞を信じ込み、妻を殺害し、真実を知った後に自害する、とまあ、そんな話だ。
筋書きの無理はオペラの時にも感じていたが、何しろオペラだ。説明が不足していたり、多少荒唐無稽なのが当たり前の世界なので、大して気にしていなかった。
しかし、演劇となるとそこまで無理は利かない。
今の話のどこに、そう思い込む余地があったの?と疑問を感じる場面が満載である。
傍から見れば、デズデモーナの不貞を信じる理由はどこにもない。そこまで苦しむなら、嘘でもいいから信じてやればいいのに、と思う。
イアーゴにしても、何が彼にここまでさせるのかも、周囲がどうして彼をこんなに信頼するのかも、分からない。
見ていて、システムの暴走を連想した。
絶対に間違えないはずのシステムが、ある日、暴走する。
皆、間違えるはずはないと思っているから、発見は遅れる。間違っているのはシステムに対する側、自分たちや彼らではないかと疑う。
全幅の信頼が目を曇らせる。
イアーゴは清廉潔白ではないし、オセローは完全無欠ではない。でも多分、イアーゴにも善人だった時期があって、オセローも完全無欠に見えた瞬間があったのだろう。
でも、それはあくまで瞬間で、すべては流動的に動き続けている。動いていく状況を都度、把握していかないと、必ずどこかで間違う。
絶対はないし、壊れないものも、間違わないものも、変わらないものもない。
そのことは大きな不安であり、同時に救いでもある。
2

2015/1/27  23:07 | 投稿者: 時鳥

見つけた催し物、その3。

読書シンポジウム「戦国武将と読書」

公益財団法人 文字・活字文化推進機構が主催。
タイトルのインパクトにつられて、ついついチラシを持ち帰る。
左上には、「若者よ、いざ書を読まん」なんて文字も躍っている。
学生優先招待とのこと。

3/22 15時〜17時
東洋大学 白山キャンパス 井上円了ホール(文京区白山5-28-20)

参加無料、定員500名。
ファックス、葉書、メール、WEBにて要申込。

第一部 基調講演「戦国武将と読書」
小和田哲男(静岡大学名誉教授)

第二部 パネルディスカッション「若者と読書」
本郷和人(東京大学史料編纂所教授)
中川翔子(歌手・タレント)
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)

www.mojikatsuji.or.jp/katsudou.html#sendoku

内部の人にとってはおかしくない組み合わせなんだろうが、
外部から、離れて見ると、この取り合わせはかなり変。
関係ないだろう、戦国武将と若者。
1

2015/1/27  7:35 | 投稿者: 時鳥

見つけた催し物、その2。

「イミグレーション・ミュージアム・東京 出会いのかたち」

足立区をべースに、現代アートの手法を活用し、オールドカマーとニューカマーの関係性を「適応」「保持」「融合」という3つのキーワードから探っていくプロジェクト。

以下、説明はチラシから引用。
いずれも入場無料。

パフォーマンス&トーク
2/11 13時〜15時
カトリック梅田教会(足立区梅田7-19-22)
※毎日曜日に小さなフィリピンコミュニティが形成される教会での発表
先着50名。申し込みは、電話、メール、WEB(http://aaa-senju.com/contact)にて。

トーク
「生きることから/外国人にとっての東京」

パフォーマンス
「なぞる/たどる」
日本で暮らす外国人から聞いた自国のダンスや遊びをなぞることで、異国の文化と「わたし」の記憶のつながりを見つけていく…。国や人を超えて、からだの動きのなかにある記憶をたどる試みです。

「ジョリビー」
フィリピンの料理について、あなたがイメージするものはどんなものですか?辛い、酸っぱい、甘い。謎に包まれたフィリピン料理を検証していくことで見えてくる、私たちの違いや共通項。食という文化を媒体に私達の相違点を探っていきます


展示
2/14〜2/15 10時〜19時
日の出町団地スタジオ(足立区日ノ出町27日の出町団地1号棟103)

「オルタナティブ北千住ストーリー」
私たちが普段何気なく過ごしている<北千住のまち>は、外国人から見たとき、どんな風景に見えているのでしょうか?このプロジェクトは、外国人に北千住を案内してもらうことによって、私たちが見ているものとは違った「もう一つの千住」の風景を切り取るものです。

「メロディー、声」
人は自分の持つ記憶や経験と照らし合わせ、新しいものを見たり感じたりします。この作品は日本人にはなじみの歌を外国人に歌ってもらったものです。その声から私たちの似ているところ、違うところを感じとってみてください。

「活動記録映像」
1

2015/1/26  21:59 | 投稿者: 時鳥

見つけた催し物、その1。

「グローアップ・アーティスト・プロジェクト2014報告会」

アサヒ・アートスクエアが年間を通して行うアーティスト支援事業の報告会。
今年度の対象アーティストは、大崎晴地さんと毛利悠子さんの2名。

大崎晴地さんのプロジェクトは「《障害の家》プロジェクト」。
「バリア」と「フリー」を問い直し、多様な経験に遭遇する生活のフォームを提案。
《障害の家》のプラン展示と、建築説明会のようなトークセッションを4本。

毛利悠子さんのプロジェクトは「モレモレ東京」。
駅構内に散在する水漏れ事故に駅員が対処した現場を発見・採集する。
トークとワークショップがひとつずつ。
ワークショップでは、アサヒ・アートスクエアのキッチンやトイレに仕掛けられた水漏れ現場に、参加者が対処し、モレモレ作品を制作する。

会場はいずれもアサヒ・アートスクエア。
浅草のあの黄金のアレのビルの4階。
展示は2月13日から19日まで。
平日17時〜21時、土日12時〜21時、火曜日休館。

以下、トークとワークショップの日程と詳細。
ワークショップは要申込。

13日 19時〜 
オープニングトーク 大崎晴地×毛利悠子
司会:島貫泰介

14日 15時〜17時
【毛利】トークイベント「即興建築としてのモレモレ東京」
ゲスト:五十嵐太郎 司会:島貫泰介

14日 17時〜19時
【大崎】トークイベント 対話#4 「建築化される生命というシステム、あるいは生命という現象」
トークゲスト:池上高志(複雑系研究者、東京大学大学院教授)

15日 13時〜17時
【毛利】ワークショップ 「モレモレ東京〜キッチンとトイレでつくっちゃうモレモレ実践編〜」

15日 17時〜19時
【大崎】トークイベント 「対話#5」「障害と建築―バリアフリーとは別の仕方で」
トークゲスト: 河本英夫

16日 17時〜19時
【大崎】トークイベント 「対話#6」「バリアフリーの未来―ユートピアをデザインする」
トークゲスト:八谷和彦(メディア・アーティスト、東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授)

19日 18時〜20時
【大崎】トークイベント discussion「《障害の家》を設計するとは?」
トークゲスト:佐野吉彦(建築家、株式会社安井建築設計事務所代表)
       笠島俊一(建築家、bask design一級建築士事務所)

参照元はこちら。
http://asahiartsquare.org/ja/schedule/post/1284/
1

2015/1/25  22:47 | 投稿者: 時鳥

国立公文書館で「明治の学び」展を見る。
教育に関する政令や報告書や人事令、教科書など約40点の資料で構成。
なお、6番目にあった『泰西訓蒙図解』という書籍の翻訳者は田中芳男。

さて、展示資料の中に、小学校の設備準則があった。
明治23年に小学校令が改正された折のもので、小学校の設備についての決まりがこまごまと書いてある。
展示されていたのは最初の3ページだけだったが、そこだけでも以下の規則が見つけられた。

・天皇皇后両陛下の御影(写真)と教育勅語を校内のしかるべき場所に置くこと
・教室の広さは生徒4人につき1坪以上とする
・校舎はなるべく平屋建て。やむをえず2階建てにする場合は、幼年生を階下に置くこと
・できれば講堂と物置を作ること
・裁縫や工作のための特別室を作ること
・大きな学校は可能なら図書標本用の特別室を作ること
・堀井戸か水道で飲料水を供給すること
・男女別のトイレを、校舎の外に設けること

4人1坪ということは、40人学級で10坪。かなりぎゅうぎゅうな感じがする。
建物が3階建て以上になることはまったく考慮されていない。そんなものは堂塔でもないかぎり、なかった時代。
井戸は、今では子供が落ちる危険を鑑みて、学校の敷地内には設けてはいけないくらいのものだけど、当時は飲料水確保のためならOK。
トイレは校舎の外にあったほうが衛生的だったのだろう。

120年前の小学校設備。
現在とは常識がいろいろな点で違う。
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2015/1/24  23:56 | 投稿者: 時鳥

田中芳男という人がいた。
天保9年に信州飯田の医師の息子として生まれて、蘭学・医学・本草学を学んで、江戸幕府に仕えてパリ万博に参加して、明治政府の官僚としてウィーンやフィラデルフィアの万博に行って、上野に博物館や動物園を作るのに奔走して、内国博覧会にも奔走して、剥製作って、あれこれ栽培して、品種改良をして、図鑑を作って、翻訳して、編集して、雑誌を発行して、外国の様々な文物を日本に紹介して、まあ、とにかく、何人分か分からないくらいの仕事をして、勲功により段爵位を授けられて、大正5年、77歳で病没した。
で、それだけ大量の仕事をしつつ、生涯にわたってスクラップブックも作っていて、幕末から大正まで、貼りに貼った96冊のスクラップブックが現存し、東京大学に貴重書として、大事に大事に保管されている。
画文家のモリナガ・ヨウさんがそれを閲覧して、約130の見開きを選んで紹介した本を、先日、たまたま図書館で見つけた。
即、捕獲。

身の回りにある紙もの、目に付いた紙もの、紙じゃなくてもスクラップ可能なものは全部貼り込みましたってくらい、雑多。
チラシ、包み紙、切符、葉書、電報、缶詰のラベル、注意書き、パンフレット、雑誌や本のページ、切手、写真、水引、コースター、浮世絵、号外、うちわ絵、印刷見本、時刻表、メニュー、請求書などなどが、とにかく大量に貼りこまれている。
田中さんの独自ルールはあるっぽいけど、好奇心の幅が広すぎて、隣同士は脈絡があっても、下に何の関係もないチラシが貼ってあったりと、フリーダム。
甘い物の包み紙が妙に多いとか、牛乳代の受取証が急に貼ってあるとか、本人はただ興味の赴くままに貼っているだけで、コメントも残していないのだけど、人柄がじわじわと伝わってきて、つぼにはまる。
当時の人が迷わずゴミとして捨てていたものも、何でもかんでも貼っている。
今見ても、ほとんどはやっぱりゴミに見えるんだけど、これをかけがえのない資料として大事にする東京大学は非常に正しいと思う。
このスクラップブックがなくなったらこの世から消滅してしまう情報が、この中に死ぬほど詰まっている。
亀や鶴の缶詰ラベルだの、鎌倉の名所煎餅の図柄だのは、このスクラップブックがなければもう誰にも分からなくなってしまうところだったかもしれない。
私がカンカンノウの振り付けを見て感動したように、いつ、誰が、何を見て、欣喜雀躍するか知れたもんじゃない。
時代の証言として、唯一無二というくらい大事な資料であることは間違いない。

『東京大学の学術遺産 くん拾帖』※「くん」は手偏に君
モリナガ・ヨウ メディアファクトリー新書 2014年

3

2015/1/23  0:08 | 投稿者: 時鳥

一方通行の標識のそばを通り過ぎる。
ということは、向こうから車は来なくて、後ろからは突っ込まれる可能性があるわけだな。
ごく単純な事実を、何とはなしに再認識する。
通行する車に対して、「あなたが進めるのはこの方向だけですよ」と言っている標識だが、その気になれば書いていないことも読み取れる。
そういう標識はほかに何があるだろう。
見つかったものを何点か紹介。

「動物が飛び出すおそれあり」→最大が鹿とは限りません。
「道路工事中」→結構長いこと工事する予定です。明日明後日では終わりません。
「十形道路交差点あり」→ここはまだ交差点ではありません。
「車両通行止め」→道路で遊んでいても車にひかれません。
「踏切あり」→ここは沖縄ではありません。お台場でもありません。
「安全地帯」→この外では車がびゅんびゅん通ります。
「上り急こう配あり」→これまで下りか平らか、なだらかな上り坂でした。
「下り急こう配あり」→これまで上りか平らか、なだらかな下り坂でした。
「幅員減少」→これまでまあまあ広かったんですが。
「車線数減少」→これまで2車線以上あったんですが。
「路面凹凸あり」→管理が悪いわけではありません。そういう道なんです。
「追越し禁止」→あおられるかもしれません。
「警笛鳴らせ」→あなたに何か問題があるから、鳴らされている訳ではありません。
「警笛区間」→しかし無論、あなたに問題がある可能性もあります。
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2015/1/21  23:47 | 投稿者: 時鳥

明治時代の鉛葉紙の広告を見かけた。
屋根瓦の代わりにもなる紙だそうだ。
もちろん、瓦に比べると堅牢さに欠けるわけだが、代わりに軽くて安い。
思うんだけど、これだけ自然災害の多い国だと、家ってもはや消耗品なんじゃないだろうか。
その感覚が日本人の中に、今もあるような気がする。
「三匹の子豚」の話が日本で生まれたとしたら、レンガが一番という結末にはならなかったかもしれない。
実際、都心の煉瓦街は関東大震災で大きな被害を受けたそうだし。

何があっても壊れない建物が作れるなら一番いいけど、それができないなら、せめて安全に壊れる建物であってほしい。
壊れても中にいる人が押しつぶされたり閉じ込められたりしないこと、逃げる邪魔にならないこと、簡単に立て直せること。
つまり、ある意味、壊れやすいことが重要。
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2015/1/20  7:55 | 投稿者: 時鳥

展覧会情報を14件追加しました。
右の「展覧会情報」リンクよりお入りください。
追加した情報は以下の通りです。


「塩澤宏信 妄想内燃機工匠/仮想試作研究室」
ギャラリー椿GT2(京橋)
期:1/17〜1/31 11時〜18時半(日祝休み)無料
※中央区京橋3-3-10
☆ブラキオサウルス式腕型高所作業車をはじめ、車両化した恐竜が集結。
車好きにも恐竜好きにも。陶作品。車雑誌風の性能・特長解説付き。

「木村崇人 テーブルの上から下から」
アートフロントギャラリー(代官山)
期:1/9〜2/1 11時〜19時(月休み)無料
※渋谷区猿楽町29-18
☆地球と遊ぶ、をコンセプトにしたアート。
木漏れ日が丸いのは、お日さまが丸いから。
じゃあ、お日さまがお星さまの形をしていたら?
電線に止まった鳥は、どうしていつも同じ方向を向いているの?

「土門拳 二つの視点 第二部 風貌」
写真歴史博物館(六本木)
期:12/2〜2/2 10時〜19時(12/27〜1/4休み)無料
※東京ミッドタウンウェスト1F
☆土門拳の捉えた、かの人の風貌。
昭和の文士、画家、学者、音楽家、役者たち。
内面は外面に及び、写真はその人がその顔たる所以を見逃さない。

「明治の学び」
国立公文書館(竹橋)
期:1/10〜2/7 9時15分〜17時(日祝休み)無料
※千代田区北の丸公園3-2
☆明治時代の小学校の教材、教育に関する法令や制度など

「第18回文化庁メディア芸術祭」
国立新美術館(六本木)
期:2/4〜2/15 10時〜18時 金〜20時(2/10休み)無料
※港区六本木7-22-2
☆アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の受賞作を展示。
上映多数。http://j-mediaarts.jp/

「タイルが伝える物語 図像の謎解き」
LIXILギャラリー(京橋)
期:12/4〜2/21 10時〜18時(水、12/27〜1/4休み)無料
※中央区京橋3-6-18
☆メディアとしてのタイルに着目し、描かれた文様の意味や物語を読み解く。
西洋、中国、イスラム世界から約70点を集める。

「石川直樹 NEW MAP 世界を見に行く」「旅をするまなざし」
横浜市民ギャラリーあざみ野(あざみ野)
期:1/31〜2/22 10時〜18時(無休)無料
※横浜市青葉区あざみ野南1-17-3
☆写真家石川直樹が世界中を旅して撮った、選りすぐりの7シリーズと新作。
「旅をするまなざし」は、写真誕生以前の視覚装置と初期のカメラ、写真の展示。

「どうぶつはなにをみてるの? 目線映像とバイオロギング」
SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアム(川口)
期:1/8〜3/1 9時半〜17時(月休み)510円
※川口市上青木3-12-63
☆動物にカメラを背負わせて行動を観察。クマやワシやペンギンが見ているもの。

「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」
TOTOギャラリー・間(乃木坂)
期:1/23〜3/28 11時〜18時(日月祝休み)無料
※港区南青山1-24-3 3F
☆処女作、広島平和会館原爆記念陳列館のプロジェクト開始から、
代表作、香川県県庁完成までの10年間を、本人撮影の80点の
コンタクトシートで振り返る。

「ミュージカル映画の世界」
東京国立近代美術館フィルムセンター(京橋)
期:1/6〜3/29 11時〜18時半(月休み)200円
※中央区京橋3-7-6
☆和田誠氏所蔵のオリジナル版ポスターを中心に、ハリウッドのミュージカル映画
ポスターの世界を紹介。

「スイスデザイン」
東京オペラシティアートギャラリー(初台)
期:1/17〜3/29 11時〜19時 金土〜20時(月休み)1200円
※新宿区西新宿3-20-2
☆デザイン大国スイスの全貌を紹介。

「古代エジプトファラオと民の歴史」
横浜ユーラシア文化館(日本大通り)
期:1/31〜4/5 9時半〜17時(月休み)300円
※横浜市中区日本大通12
☆故鈴木八司教授が蒐集した、東海大学のエジプトコレクション約200点。

「幻想絶佳:アールデコと古典主義」
東京都庭園美術館(目黒)
期:1/17〜4/7 10時〜18時(第2・4水休み)1200円
※港区白金台5-21-9
☆1910年代に勃興した味付け濃い目の古典主義。33作家の80余点。

「まず!ふれてみよ テニトルセカイ ツナグミライ」
日本科学未来館メディアラボ(船の科学館)
期:10/22〜5/11 10時〜17時(火、12/28〜1/1休み)600円
※江東区青海2-3-6
☆「さわれる人間調和型情報環境の構築と活用」研究の現在。



ずいぶん更新していなかったからまだあるんだけど、とりあえずここまで。
1

2015/1/19  23:54 | 投稿者: 時鳥

塩澤宏信さんの個展を観に、ギャラリー椿に足を運ぶ。
「妄想内燃機工匠/仮想試作研究室」という題がついている。

年末、桑原弘明さんの個展を観にここに来た時、入り口近くにあった案内葉書をたまたま見つけて、飛びついた。
写真ひとつですぐわかる、恐竜車両。
首の長い恐竜のおなかにエンジンと車輪がついていて、「ブラキオサウルス式腕型高所作業車」と添え書きがしてある。
これは、2年以上も待ちに待った個展である。

楽しみに年を越し、予定を空けて初日に見に行った。
会場はGT2。ギャラリー椿の奥の小部屋。
画廊主によると、この画廊で塩澤さんの作品を扱うのは初めてだそうだ。
きっかけは2012年の秋、ギャラリーなつかで行われた個展を見に行ったこと。
ギャラリーなつかは、ギャラリー椿から徒歩30秒の地点にあるギャラリーで、画廊主は見に行ったその場で作品を衝動買いして、その後、いろいろあってこの個展にこぎつけたのだそうだ。
その個展なら、私も見た。私にとってもそれがこの作家との初めての出会いで、以後2年余り、展覧会の知らせを探していたのだ。
その間、グループ展は何回か見たものの、妄想内燃機工匠シリーズではない作品ばかりで、このシリーズを次に見られるのはいつになるかと思っていたのだった。
作者にとっては思い入れのあるシリーズだろうから、製作をやめることはないと踏んでいたけれど、発表をやめることはありえたから。

しかし、この個展が来たことで、不安は帳消し、心晴れ晴れ、北風ぴいぷう。
ということで、妄想内燃機工匠である。
このシリーズを一言で説明すると、生き物と機械が合体した陶作品ということになろうか。
腹部にエンジンを抱えて、前足で車輪を持った恐竜であったり。滑走のための車輪とパイロット席とを備えたミヤマクワガタであったり。空を飛ぶクジラであったり。
とにかく、生物化した機械というか、機械化した生物というかが、陶土で作られているのだ。
生き物部分も機械部分も生気にあふれて、つやつやと光っている。
発想は自由で、多種多様。性能や特長が記されたキャプションもついていて、これを読むのも楽しみのひとつ。
そんな、見ているだけでわくわくするような乗物が、20点ほども集まっていて、終始上機嫌で眺めた。
こんな乗物が走ったり飛んだりしているパラレルワールドがあるなら、明日にでも移住したい。
いや、本気で。

「塩澤宏信 妄想内燃機工匠/仮想試作研究室」
ギャラリー椿GT2(京橋)
期:1/17〜1/31 11時〜18時半(日祝休み)無料
※中央区京橋3-3-10
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2015/1/17  10:10 | 投稿者: 時鳥

はじめに見えたのは、浅瀬。
握りこぶしの大きさの石が、ひとところに集まった。長い長い年月をかけて。
その上に、うすい水の層がかぶさっている。
水の膜はうすくて、石の起伏を隠しきれない。水面にしわが寄る。
せせらぎは、こうろこうろと鳴り、まろやかにひっかかる。
足を取られた水は疾走できず、小走りに進む。ジョギング。障害競争ほどの本格的な障害ではない。少し走りにくい程度。
石と水の力関係は、一見すると石のほうが強く見える。でも、これらの石をここに集めたのは、まぎれもなく水たちだ。
水の旅路の一局面。主は水、従うは石。河原も周辺の木も草も、虫や鳥や獣たち、すべて水に従っている。
水は方円の器に従い、万物のにくむところに居て、そして、その水にすべての生き物は従っている。

リセットする。
今度は織物が見えた。つづれ織らしい。
和の織物だが、着物そのものの生地ではない。茶道具や表装に使われる裂地だ。
厚くて重い生地で、ぎっしりと詰んだ太い横糸が模様をなし、縦糸はほとんど存在を主張しない。しかし、ふと気を緩めた瞬間、縦糸の細い筋が目に入ったりする。

紙を裏返す。
一変、一転。芝居の書割の裏側を見てしまったような落差。
せせらぎの小波のように見えていたものは、裏側ではへこんでいる。
大きなうねと小さなうねが重なりあって、せせらぎにもつづれ織にも見えていたのが、裏側では数種類のへこみが明確に確認でき、加工の順序がわかるくらいにあからさま。
情緒はないけど、逆に面白い。
表側は入り組んで見える樹皮も、裏側から見ると維管束の跡や樹皮の成長過程が見えたりする。それと同じでこの紙も、裏から見ると模様の構造がよくわかる。

なお、「あららぎ」はノビルまたはイチイの古名。
ノビルはユリ科の多年草、イチイはイチイ科の常緑高木。
イチイだとすると、樹皮の感じは紙の裏面のほうにむしろ強く感じる。
イチイの実物を見た記憶がないけれど、写真で見る限りでは裏面。
実際に見たらまた違う感覚を抱くのかもしれないけれど。

「あららぎ」王子エフテックス|特殊紙|柄|白
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2015/1/16  23:52 | 投稿者: 時鳥

カンカンノウの歌詞と振り付けが載っている本を見つけ、即座に借りる。
「らくだ」という落語に出てくる、あれだ。

町内の嫌われ者で「らくだ」と呼ばれている男がいて、ある日、その男がぽっくり死んだ。
死体を発見した兄貴分は葬式を出そうとするのだけど、貧乏なものだから、大家に葬式代をたかりに行く。
その時の脅し文句が、かの有名なカンカンノウ。
金を出さないと、
「てめえんちに死体持ち込んで、カンカンノウ踊らせちまうぞ」
とのたまうのだ。
びびった大家が金を出したものだから、カンカンノウがどんな踊りかは分からずじまい。
一時流行った踊りらしいが、今では踊れる人なんて見たことも聞いたこともない。
「らくだ」に出てこなければ、名前だって忘れられていただろう。
たまたま手にした本にそれが載っていたのだ。
目を皿のようにして凝視したのも無理はない。

あの話、私が大家だったら、
「見たい見たい。見せてくれたら金出してもいい」
くらいのことは言っていたかもしれない。
生きている人のほうがいいけど、ここまで珍しくなっちゃうと、
もう、生死を問わないみたいなところが。
これ、「カンカンノウ」だから気になるのであって、
念仏踊りとか安来節だったらこんなにひっかかっていないと思う。
明るいのか暗いのか分からなくって、やけっぱちな響きがある。
カンカンノウって言葉そのものに。

なお、載っていた本の題名は、『東京大学の学術遺産 クン拾帖』。
「クン」は手へんに君と書く。
明治の偉人が残した驚異のスクラップブック。
2

2015/1/14  22:45 | 投稿者: 時鳥

食事をしながら『ワーズ・ワード』を眺めていた。
いろいろなものの絵の横にその名称を日本語と英語で載せた、いわゆる絵解き図鑑である。
元々、実家に置いていた本だが、年末に眺めていたら大変に面白かったため、非道なまでの重さにもめげず、持って来てしまった。

このたび眺めていたのは、園芸の項目だ。
見たことのある道具、ない道具、日本とは形状の違う道具(原著はカナダで出版)。いずれも興味深く眺める。
その中に、生垣の剪定をする時に使う機械も載っていた。
街路の植え込みを刈る人や、空き地の雑草を始末する人がよく使っている道具だ。独特の爆音がして、ノコギリのような歯が回転し、枝を、草を、ばっさばっさと切り落とす。
名前は「トリマー」とあった。
チェーンソーではなかったらしい。
これまで、チェーンソーだと信じ込んでいた。
普通のチェーンソーほどおっかなくはなかったけど、まあ、そういうマイルドなチェーンソーなのかな、と。
そうではなくて、毛刈りや髭剃りの仲間だったらしい。
マイルドなチェーンソーは、実は、パワーアップした髭剃りだった。
オカピが模様の消えかけたシマウマではなく、首の短いキリンだったみたいなものか。

世界の一部が、書き換えを余儀なくされる。
通勤・通学をする人の真横でチェーンソーを振り回す業者さん達は、実は、植物のひげを剃る床屋さんだった。
「13日の金曜日」ではなく、「バーバー吉野」あるいは「スウィーニー・トッド」。
巨大なひげを剃る小人達。
そう考えると微笑ましいが、でも、その世界を受け入れたおかげで、昨日までの世界は消えてしまい、二度と帰ってこない。
道端でチェーンソーを振り回す人がいて、その横を歩行者が無造作に通り過ぎる。そんないささか乱暴な世界。
あの世界は世界で、割と気に入っていたのだけど。
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