2016/7/31  23:20 | 投稿者: 時鳥

青緑に塗った爪を携えて、本屋に行く。
この爪の色が、中学以上向けの岩波少年文庫の背表紙と同じ色だということはわかっているけど、ほかにもこの色の背表紙の本があるような気がする。
上橋菜穂子さんの新潮文庫と、『さよなら、シリアルキラー』などの創元推理文庫が同じ色だった。
いしいしんじさんの新潮文庫もかな?
幻冬舎文庫もかなり近いのだけど、緑みがやや少ないように感じる。

同じ色の背表紙探し。
変わった色のマニキュアでできる遊びの一つ。
同じ色を探すため、指先を背表紙にあてていても、誰も変だとは思わない。
・・・まあ、そういう遊びをする人なんてほかにいないだろうしな。

満足したし、明日から仕事なので、ぺりぺりっと剥がしてすっきりする。
欠けることなく剥がれて、まるで石膏取りの型みたいに爪の表面の細かな溝が残っている。
これを型にしたらきっと、私の爪の模型が出来る。
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2016/7/31  21:54 | 投稿者: 時鳥

手首に白い膜が付いていたのでよく見ると、ごはんの上澄み、俗に言うおねば、が乾いたものだった。
水絆創膏によく似ている。
これ、商品化できないだろうか。
水絆創膏より乾きは速いし、テープより肌がかぶれにくい。
水に弱いのが難点だけど、虫刺されの軟膏を塗った上からかぶせるのなら、これくらいで十分のような気がする。
軟膏が周りに付かないよう、何か上から貼りたいのだけど、バンドエイドやガーゼでは大仰すぎると思うのだ。
ガーゼを止めるテープをそのまま貼ってみたりもするのだが、なんだかしっくり来ない。
紙における修正テープみたいなものが、人間の小さな傷に対してもあるといいのだけど。
薬を塗った上からぴっと貼れて、すぐ乾いて、日常生活に復帰できるもの。
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2016/7/30  23:13 | 投稿者: 時鳥

左手の薬指にジェルネイルを塗ってもらう。
町を歩いていたら、たまたまそういうサービスに出くわしたのだ。

マニキュアを塗る習慣がないので、ジェルネイルがどんなものかよく知らない。
紫外線ですぐ乾くことより、1週間もつことより、何より、除光液なしでぺりぺり剥がせるというのが面白そうなので、やってもらうことにした。

どうせすぐ剥がすのだから、変わった色にしてみよう。
ということで、青緑を選ぶ。

空いた右手で本を読むこと約3分、出来上がった指を眺めてふと気付いた。
この色、この本の背表紙と同じ色だ。
中学以上向けの岩波少年文庫の背表紙と、HOMEIウィークリージェルのMermaid Turquoiseが同じ色ってことに気付いている人なんて、この世に数人しかいないかもしれない。
また役に立たない発見をしてしまった。

読んでいたのは、『八月の暑さのなかで ホラー短編集』。
表題作は、偶然の一致みたいな話だから、状況的にちょっとばかり似ている。まだ7月だけど。
明日もこの色の岩波少年文庫を読む予定なので、まだネイルは剥がしていない。
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2016/7/29  23:10 | 投稿者: 時鳥

日曜日に下り階段で転んで、両方のすねにそれぞれ15cmくらいのあざを作り、右手の親指の付け根にも3cmくらいのあざを作った。
怪我だけ見ると脚の方が重症なのだけど、こちらは生活するうえでほとんど支障がなく、うっかり膝をついたり正座したりすると思い出すくらいだ。
実感としては右手の方がよほどおおごとで、まだ思い通りに動かないので時々困る。
物をつかむにしても支えるにしてもちょっと手を添えるにしても、利き手の親指を使わないことなんてないのだ。
キーボードを扱うのも、いつもとはちょっと違う指を使っているから、ミスタッチが多い。
重症とか重傷って怪我や病気の大小で決められるけど、それとは別に生活面とか心理面での重症や重傷って絶対にあると思う。
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2016/7/27  22:27 | 投稿者: 時鳥

寒い地方に住む人が暖かい地方や暑い地方にやってきた時のことを考える。
その場合、現地の人よりも薄着で過ごすのだろうか、厚着で過ごすのだろうか。
考えていたら、どうも、両方の可能性がありうるように思えてきた。

少なくとも、故郷と同じ服では暑いと感じるはずだ。
とすると薄着になるけれど、問題はどこまで薄くなるかだ。
現地の人に比べて暑さに慣れていないから、身体は暑がりだろう。
身体の声に従えば、現地の人よりも薄着になる。
しかし、彼らは寒さに慣れていて、寒さの怖さも知っている。
そうなると、あまり薄着になっては居心地が悪いのではないだろうか。
こういう時にはこれくらいの服を着るもの、というルールが誰しも頭の中にあって、どこかでそれに影響を受けている。
生まれ育った文化に即して、頭で服を着たとしたら、現地の人よりも厚着になるだろう。
ちょっと暑いかもしれないが、そこは思い込みでねじ伏せる。
真夏にも我慢してスーツを着込んでいる会社員のように、足が痛くても我慢してハイヒールを履く女性のように。

服というのは頭と身体の両方で着ている部分があって、
特に都会にいると、頭の占めるウェートが高くなる。
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2016/7/25  23:28 | 投稿者: 時鳥

三の丸尚蔵館に立ち寄ると、「駒競べ 馬の晴れ姿」という展示の最中だった。
入ってすぐのところに、馬の置物がいくつか並んでいる。
明治時代に後藤貞行という人の作品だそうだ。
5頭の馬はそれぞれ見た目が異なる。
スポーツカーみたい、と思った華奢な馬は競走用の栗毛だったし、
これは見せびらかすための馬、と思ったいかにも美しい馬は乗用の芦毛だった。
貨車用の馬は頑丈そうだし、農業用は安定感が抜群。
栗色の馬は、ハイヤーかロールスロイスみたいにかっちりしていて端正だ。

今なら車が果たしていた役割を、馬が果たしていたのだと思う。
現代では、用途によってさまざまな車を用意する。
スポーツカーやワゴンやオフロード車にはそれぞれ得意とするところが違っていて、使う側は適性を考えて車を選ぶ。
同じことがかつては馬で行われていたわけだ。
当時の人はきっと大変注意深く馬を選んでいたはずだし、どんな馬を借りたり飼ったりしているかはその人の価値観と直接結びついていたと思う。

今では、馬というと競走用か障害走用か儀礼用か、はたまたただの趣味で優雅に楽しむものかくらいに用途が限られていて、農業用や貨車用の体型の馬はほとんど居なくなった。
とすると、いずれ車も、非常に限られた用途でしか使われなくなって、用途にそぐわない車種は全部姿を消すことになるのかもしれない。
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2016/7/23  22:57 | 投稿者: 時鳥

虹すこし降り注いではアイロンかけ

最近の句より。
アイロンかけはもしかしたら、霧吹きが作る小さな虹をシャツに封じ込める作業なのかもしれません。
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2016/7/21  22:19 | 投稿者: 時鳥

シェイクスピア作品の解説本をめくっていると、イノジェン、という名前が目に入った。
『シンベリン』のヒロインはイモジェンだったはずだけど。
読み進めてわかった。
これまでずっと「イモジェン」(Imogen)とされてきたヒロインの名前は、実は印刷時のミスで、本当は「イノジェン」(Innogen)なのだそうだ。
およそ500年、誤った名前が流布してきて、ようやく正されたわけだ。
英語圏にはこの作品から「イモジェン」と名づけられた女性がそれなりの人数でいるはずだけど、その人たちはこの件をどう捉えているのだろう。
何十年も自分の名前として使ってきたのが、実はミスプリでしたと言われても、いきなり改名は難しいし、かといって、間違っている感じはどこかあるだろうし。
少なくとも、困惑はするだろうな。
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2016/7/19  23:25 | 投稿者: 時鳥

東京大学駒場博物館の特別展のチラシを入手した。
「植物細胞壁のミクロの世界」だそうだ。
裏返すと、展示内容が書いてある。

パネル展示:パネルで植物細胞壁を解説!
ビーズでできた細胞壁の模型:細胞壁の世界をビーズで正確に再現!
インタラクティブゲーム:
クイズ「ネコブ48」細胞壁を舞台にしたセンチュウアイドルへの道
あなたはネコブセンチュウ界のトップアイドルになれるか?

全体的に何がなんだかわからんのだが、最後のが特にわからん。
一般の人にも理解しやすく、親しみやすくしようとしているのはわかるんだが、
考えすぎて努力のベクトルが妙な方向に地滑りしているような。
見に行くけど。たぶん。

「植物細胞壁のミクロの世界」
東京大学駒場博物館(駒場東大前)
期:7/16〜8/28 10時〜18時(火休み)無料
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2016/7/17  21:19 | 投稿者: 時鳥

扇風機が首を振って向こうを向く。
こっちより、向こうにいる時間の方が長い気がする。
首ふり機能を止めて、こちらだけを向かせてみる。
風が同じ場所に来すぎて、じきに嫌になる。
首ふり機能を再開させる。
あっちを向く。
どうもこやつは向こうに居過ぎる様だ。
もうちょっとこっちをかまってくれ。
首ふり機能を止める。
繰り返し。

というバカップルのようなことを、扇風機とする夏の日。
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2016/7/16  23:08 | 投稿者: 時鳥

向日葵の茎に触れる。
毛が密生していて、握るとちくちくする。
向日葵の花は誰が見てもライオンっぽいけど、
茎だってかなり動物の毛並みっぽい。
お庭で育つ植物性ライオン。
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2016/7/14  22:28 | 投稿者: 時鳥

芝生に茶色っぽい草がぽうぽつと生えていた。
いくつか花も咲いている。
これは白花のニワゼキショウ。
種を捜し求めていた、意中の相手だ。
この時期でこの姿なら、きっと種があるに違いない。

喜び勇んで探し始めるが、種が見つからない。
茎の先に丸薬のような丸い実が付いているものなのだが、茎はあっても種の部分だけきれいになくなっている。
草刈りにあったにしては、種だけなくなっているのがおかしい。
まだ熟していない実ならいくつか見つかるのだ。

首をひねっていると、ででぽぽと鳩が近づいてきた。
ちょっと手を振ったくらいでは逃げず、平気な顔で歩き回っている。
あ、君らが食べたのか。
流石はプロ、必要な部分だけきれいに取って行くものだ。

生活をかけて毎日、歩き回っている彼らと争って勝てるとは思えないし、また、勝ってはいけない。
こっちは趣味で雑草を育てているだけなのだ。
ひしゃげた、半端な実を2つばかりもらって引き下がる。

現在、自宅の植木鉢は新たな戦線が開かれつつある。
初夏の、クローバーとマメグンバイナズナの闘いは、実をつけたマメグンバイナズナが引き抜かれ、クローバーも間引かれてほとんどの空間が空いている。
そこにいろいろな種をランダムにばら撒いていたのだが、3日ほど前から何かの双葉が出てきた。
生まれたばかりの赤ん坊の顔が似ているように、双葉も皆似ていて、何が出てきたのかまだわからない。
しかしこの可愛い双葉は、真夏の仁義なき闘いの急先鋒。または鉄砲玉。
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2016/7/13  23:04 | 投稿者: 時鳥

扇風機の首振り機能を考え付いた人って、天才じゃないだろうか。
今では当たり前だけど、考えてみるとすごい機能だ。
固定式の扇風機を観察して、
「この首の部分が一定の速度で左右に動けば、より高い効果が得られる」
と考えた人がいて、研究開発したわけだ。
扇風機より前からあるもので、あの動きをする機械って思いつかない。
もしかしたら、動きから開発したのかもしれない。だとしたら、さらに偉大だ。

首振り扇風機のアイデアを初めて聞かされた人の反応を考える。
どうして動かさなければならないのか、なかなか理解できなかったろう。
固定式でも既に一定の効果は出ているのだ。
首を左右に振る?玩具なのか?それは。
そんな反応が多かったのではないだろうか。
見たこともない動きを提示されても、斬新すぎてほとんど空想物語にしか聞こえない。
でも、それら無理解や困難を乗り越えて首振り機能を実現してくれた
誰かのおかげで、今、私たちはあっちからもこっちからもほのかな風が来る
空間を堪能できているわけだ。
地味だけど、人間の生活の質を相当に向上させた発明だと思う。
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2016/7/11  23:17 | 投稿者: 時鳥

16世紀のパリでは、付けぼくろが流行った。
また、手首に黒いリボンを巻くのも流行った。
そうすると肌が白く見えるからなのだけど、そのくせ、手や顔を洗うことはめったにしない。
一日1回は手を洗いましょう、みたいなことがおしゃれ読本に大真面目に書いてあるくらい、洗わない。
清潔な水が少ない都市だから、下手に洗うとかえって衛生状態が悪化したのだそうだ。

そんなことが書いてある本を読みながら、
肌を白くしたい、と、肌を白く見せたい、は全く違うことなのだと、あらためて思う。
目的をどっちにするかで、とる手段が120度くらい異なる。
問題文が変われば、答えも変わる。
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2016/7/9  23:17 | 投稿者: 時鳥

夏は暑い。
出歩くのは辛いから、あんまり出かけないようにしよう、と、実は思っている。
あんまり実行できていないけど。
出かけないようにすることができないわけだから、非実行できていないと言うべきかも知れない。

それでも、チラシを手にした瞬間、確信した。
これは行かなきゃ駄目だ。
妖しい仕立て屋の、ムード満点の店内写真に心惹かれた。
クエイ兄弟のアジア初の本格的な回顧展だそうだ。
名前も作品も知らないが、この写真ひとつで見に行く理由としては十分だ。
検索すればいくらでもわかりそうだけど、ちまちま予習するより、まず実物をがつっと見たほうがいい種類のものだと思う。

「クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム」
神奈川県立近代美術館葉山館(逗子)
期:7/23〜10/10 9時半〜17時(月休み)1300円
※神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
http://www.moma.pref.kanagawa.jp

こっちも気になる。
標本や自然を題材にする現代アート作品の展覧会。

「自然と美術の標本」
横須賀美術館(馬掘海岸)
期:7/2〜8/21 10時〜18時(8/1休み)800円
※横須賀市鴨居4-1
http://www.yokosuka-moa.jp
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