2018/12/24  20:58 | 投稿者: 時鳥

クリスマス・イブなので、『ラ・ボエーム』のDVDを観る。
クリスマス・イブのパリで貧乏詩人と肺病病みのお針子が恋に落ちる話。
第2幕はパリのクリスマスの雑踏がそのまま舞台にのせられていて、
エキストラの衣装や動きを見るだけでも楽しくて仕方がない。
観たDVDはフランコ・ゼッフィレッリの演出で、この雑踏シーンで名高い。
この幕が見たいがために見始めたけれど、
第1幕の二人の出会いも聴かないわけにはいかないし、
第3幕の別れも第4幕の臨終も落とせない。
結果として全曲を観て、もう何十回と聴いているのに泣かされる。
泣けるオペラという意味で、右に出る作品はないんじゃないかと思う。
プッチーニは感情に訴えるタイプのメロディメーカーだけど、
彼の作品の中でも一番泣かせに来ているのが「ラ・ボエーム」だ。

薄暗い屋根裏部屋で二人が恋に落ちる第1幕、
華やかなパリの雑踏と入り乱れる人間模様が目にも耳にも楽しい第2幕、
雪に覆われた夜明けの静かな関門で病んだお針子が詩人に別れを告げる第3幕、
第1幕と同じ屋根裏部屋でお針子が死んでいく第4幕と、
各幕ごとのムードや緩急がとても上手に配分されていて、
さすがプッチーニがこだわりぬいた台本、と思わされる。

クリスマスの時期、ドイツでは子供向けに「ヘンゼルとグレーテル」が上演されることが多い。
アメリカなら「アマールと夜の訪問者」。これはメノッティの現代オペラで、キリストの誕生を祝いに行く三賢者と足の悪い子供の話。こちらも割と子供向きの演目。
あとクリスマスを題材にしているオペラというと、「ロング・クリスマス・ディナー」というそのものの作品があるけれど、滅多に上演されないし、ストーリーが物寂しい。
マスネの「ウェルテル」も終幕はクリスマスだけど、淋しいクリスマスな上、主人公の死で終わるのでわざわざ聴きたくはならない。
というわけで、クリスマスの祝祭感を味わえるオペラと言うと、どうしても「ラ・ボエーム」に走ることになる。
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2018/12/18  22:38 | 投稿者: 時鳥

眠りの森の美女について考える。
オーロラ姫が百年の眠りにつくと、両親の王と妃から城の下働きまでの関係者も眠りにつく。
良い妖精の配慮なのだろうけど、一体どこまでの関係者が眠りについたかが気になっている。
お城で働く人にも家族がいる。
当時のことだから、家族含めて城内にいるケースが多いだろうが、離れて暮らす親類が人によってはいるだろう。
でも、別の町に住む親戚まで眠らせるとその関係者も自動的に眠らせることになり、最終的には全世界を眠らせるよりほかなくなる。
全世界が眠ると、助けに来る王子様も生まれない。
だから、どっかで線を引いて眠らせる人と眠らせない人を分ける。
国境で隔てられた西東ドイツや朝鮮半島みたいなものだが、ここにあるのは百年の時の境目、分けられるのは、今生の別れを一方的に宣告されるに等しい。
良い妖精には果たして、その境界線が正しく引けたのだろうか。
そんなことのできる者がいるとは思えないのだが。
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2018/12/15  22:41 | 投稿者: 時鳥

平日18時半、東京駅の地下中央改札口。
東京駅と丸の内線、丸ビル、新丸ビルをつなぐ通路にカウンターを持った人が立って、
恐ろしいスピードで連打しているが、一向臭い付けているように見えない。

正確な人数を調べるなら、その場での目視確認ではまず無理だ。
調査人員を増やすとただでさえ混んだ通路がさらにひどくなる。
映像を撮っておいて、あとで分析するのが一番現実的かつ確実じゃないかと思う。
顔を映すのは問題があるから、足元だけ映す方向で。
昔々は大きなホールでテレビ番組を収録する際に観客投票なんかがあると
日本野鳥の会の人たちがかちかちやっていたけど、今はどうなんだろう。
もう機械で数えてもいいころだと思うが。
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