2017/5/1  21:39 | 投稿者: 時鳥

銀杏並木は只今、新緑。雨は上がったばかり。
真新しい梢は削ったばかりの鉛筆のようにとがって、浅緑の高さを競って背伸びしている。
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2017/3/3  22:47 | 投稿者: 時鳥

ベランダの植木鉢で雑草を育てている。
よさそうな種をなんとなく蒔いて放っておいているだけだ。
去年の春はシロツメクサとマメグンバイナズナが白い花で覇を競い、後からニワゼキショウが赤紫の花を咲かせていた。
今年の春は、オオイヌノフグリの青い花で始まっている。
夏の終わりに伸びてきたの、やっぱりオオイヌノフグリだったか。
道端で採取したのを自分で蒔いているから、心当たりはあるのだけど、花が咲くまで確証が持てない。
名称不明の雑草が他にも5種類ぐらい生えている。
ひとつは多分、ニワゼキショウ。

去年からいるシロツメクサは、時々間引かれながらも植木鉢の三分の一ほどを占めている。
ちょっと繁殖力が強すぎるけれど、寒い時期にも緑の葉を茂らせてくれるから、全面撤去はしがたい。花も結構好きなのだ。

2週間ほど前、流しに捨てたミニキャロットの根元が青い葉をつけていたので、とりあえず植木鉢の隅に空きを作って、埋め込んでみた。
どうやらこのまま根付くらしい。
雑草たちとミニキャロットの異種格闘技戦。
あるいはミニキャロットのサバイバルゲーム。
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2017/2/20  23:46 | 投稿者: 時鳥

朝の山手線に飛び乗る。
ドアが閉まり、左手に提げた鞄を持ち替える。
その時、気付いた。
鞄の角あたりに未使用の使い捨てマスクが引っかかっていた。
自分のものではないから、通りすがりの誰かの荷物から引っ掛けてきてしまったのだろう。
いかにも2月の朝の山手線で起きそうなこと。
どこで引っ掛けてきたか一応は考えてみたが、思い当たる節が多すぎてわからない。
最寄り駅からここまでで、何十人、ひょっとしたら何百人かと袖を触れ合っている。
毎日毎朝のこと。多生の縁とするには、あまりに数が多すぎる。
こんな密集状態で生活する機会が前世であったとはとても思えないのだけど。
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2016/11/24  22:44 | 投稿者: 時鳥

11月の東京に雪が降って、積もったとなったら、次のニュースはこの雪で怪我をした人のことに決まっている。
怪我人のニュースが案の定、流れてきた。何十人か怪我をしたらしい。
でも思うんだけど、雪で滑って転んだ人のうち何人かは、雨でも転んでいたんじゃないだろうか。
いつもの雨でいくら怪我をしてもニュースにならないけれど、めったに降らない雪で怪我をすればニュースになる。
降る頻度から言っても、雪で転ぶ人より雨で転ぶ人のほうがはるかに人数が多いはずなのだが。

雪で何人怪我人が出ようと、それが多いのか少ないのかは他の日、例えば雨の日などと比べてみないと分からないと思う。
だが、雨が原因で怪我をしたり死んだりする人って、実は年間では相当な数に上るような気がする。
視界は悪いし、傘で手はふさがるし、足元も車輪も滑るし、何かが起きない訳はない。起きるに決まっている。

何もないところで転ぶのを特技にしている人としては、そう思う。
だって、そこに床があれば、人間は転べるものなのだ。
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2016/8/9  7:15 | 投稿者: 時鳥

夜中に目が覚める。
寝入る頃にはまだ鳴いていたむこうの神社の蝉たちももう寝静まり、時折、何かがぶつかったのか、寝言のような短い鳴き声が響くだけだ。
近いところで、1匹の蝉が飛んでは壁なぞにぶつかっている。
羽音と、ぶつかる度にたてる鳴き声を聞いて、この蝉は長くないのだなと直感する。
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2016/7/16  23:08 | 投稿者: 時鳥

向日葵の茎に触れる。
毛が密生していて、握るとちくちくする。
向日葵の花は誰が見てもライオンっぽいけど、
茎だってかなり動物の毛並みっぽい。
お庭で育つ植物性ライオン。
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2016/5/10  23:21 | 投稿者: 時鳥

五月の雨。
木立の緑が黒ずんで、存在感を増す。
晴れの日の軽やかな緑を見慣れてしまって気づかなかったけれど、いつの間にか葉は濃く茂っている。
ゴールデンウィーク明け、平日の一日一日一週間が妙に長い。
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2016/5/5  10:25 | 投稿者: 時鳥

立夏を迎え、ベランダの植木鉢では各種雑草が仁義なき闘いを繰り広げている。

マメグンバイナズナは高所を制圧し、上空で小さな白い花を次々に咲かせている。
一本の茎が10本以上に枝分かれして、ナズナに似た花を咲かす。
花が散ると、軍配に似た、ナズナの三角が丸くなったようなものが現れる。
競争率の激しい地上付近はコンパクトにしておいて、上空を広く使う作戦だ。
この種は確か、数センチメートルの高さしかない小さな草についていたはずだ。
小さな体に白い小さな花がついているのを、可憐に思って持ってきたんだと思うけれど、置かれた場所が良かったのか悪かったのか、こんなにも巨大に育った。
なんか、結婚したら性格変わったみたいな話。
これはこれで頼もしくておおらかで、嫌いじゃないけれど。

マメグンバイナズナとは逆に、地上に版図を広げているのがシロツメクサ。別名、クローバー。
冬のうちから特徴的な葉を次々に広げ、気がついたら全体に蔓をがっちりと張っていた。
他の種が芽を出すこと、伸びることを許さない。
基本的には民事不介入の立場を取っていたのだけど、三つ葉帝国があまりに強くなりすぎたので、目に立つ三つ葉を人間が何度か摘んでいる。
それでも三つ葉は懲りずに出てきて、数日前からはつぼみらしきものも出てきた。
低く広く伸びるのが基本だが、ほかの植物に負けじと、高く長く伸び上がる。
葉は閉じている間はコンパクトだけど、一旦開くと驚くほど大きくなる。まるで傘みたいに。

五月に入ってから、ニワゼキショウが咲き始めた。
ニワゼキショウには、紫やピンクや白などの花があるが、この植木鉢で咲いているのは薄い赤紫。
一株しかないので、大事にしている。

去年の秋、外出先でスカウトしてきた雑草は、どうもチチコグサだったらしい。
茶色い地味な花が咲き始めた。
いまいち可愛くないから、いずれ他の雑草に替えたい。

隅の一角で、ピンクの花をずっと咲かせているのは、多分、キャンディタフトとかイベリスとかいう植物。
何年か前、あるイベントで花の種が漉きこまれたシードペーパーをもらって、それをこの植木鉢に置いてみた。
ほとんど芽は出なかったけれど、唯一、花までたどり着いたのがこのピンクだった。
ほかの雑草に負けず、今も陣地を守っている。

名前不明の草がほかに2種類くらいいる。
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2016/5/4  22:56 | 投稿者: 時鳥

雨の混じった強い風が一晩中窓を叩いていたのを、夢うつつに聞いていた。
朝には雨は止んで、午前遅くには晴れ上がった。
窓の向こうの光はまばゆく、風にあおられた洗濯物はくるくると回る。
並べて干したシャツは、袖が隣のシャツにかかり、まるで肩を叩いているようだ。
どこかの庭で緑が輝いている。
今日は休日である。
こんな日は、新緑を見に行くべきだ。

ということで、汐留の浜離宮恩賜庭園に行く。
着くまで気がつかなかったけれど、そういえば今日はみどりの日、年にたった2日の無料公開日だった。
桜も藤ももう終わりのようで、牡丹とあやめが咲き始めたくらい。
花は少なめだったけれど、新緑が圧倒的に美しく、心底満足する。
園芸種はなかったけれど、雑草の花はあちらこちらで咲いているので、それを見ているだけで2時間くらいはあっと言う間に過ぎた。
密かに欲しかった、カラスノエンドウとオオイヌノフグリの種を見つけて、喜ぶ。
オオイヌノフグリは本当にふぐりの形をした種で、ひとりで笑ってしまった。
内堀広場ではクローバーがあちらこちらで咲いていて、その間で人間が座ったり寝転がったりしている。
一人で本を読む人、誰かと語らう人、赤ちゃんのいる親子連れ。
何と言うほどのことは何もない。だからこそ幸福な春の終わりの夕暮れ。
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2016/4/25  21:07 | 投稿者: 時鳥

帰宅するや否や、靴下を脱いで裸足になる。
フローリングをぺたぺたと歩くのが心地良い季節となった。
真夏になると靴下が嫌になるが、今はまだそうでもない。
靴下でも過ごせるけれど、裸足の方がより気持ちがいいという程度だ。
裸足とフローリングが良いお友達の距離感で接している。
これから夏に向かうにつれて蜜月となり、秋に向かうにつれて食い違いが生じ、冬には断絶する。
そういうサイクルで痴話喧嘩は繰り返される。
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2016/4/9  23:57 | 投稿者: 時鳥

川沿いの遊歩道を歩く。
良い天気で、桜が風に乗ってほろほろと散る。
本当に綺麗なのだけど、魅入られるほど美しいのだけど、ついつい足を止めて見上げていても、好きという感情は全然湧いてこなくて、やや困惑する。
それとこれとは話が別らしい。
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2016/2/14  23:19 | 投稿者: 時鳥

昨夜から嵐のような風と雨であまり眠れないほどだったのに、昼を境に晴れて、季節外れの暖かさになった。ほとんど暑いと言っていい。
カットソーの上にカーディガンを一枚羽織った薄着で出かけて、それで夜まで寒くない。
歩く際にも遠慮なく外を歩けて、逆に普段、少しでも寒くないルートを通ろうとどれだけ努力しているのかに気付かされる結果となった。
この温度は生きるには快適なんだけど、三寒四温の一環だと思うとリバウンドが怖い。
イソップ物語の「北風と太陽」では、日光を浴びた旅人が外套を脱ぎ捨てるけど、忘れてはいけない、太陽のすぐ脇に北風がいることを。
あれ、北風と太陽の賭けだから、賭けが終わったら普通の気候が戻ってくるはずなのだ。
油断して外套を捨てたりしちゃ駄目なんだよ、旅人さん。
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2016/1/24  20:40 | 投稿者: 時鳥

いくら暖かい冬でも、大寒ともなれば流石に寒くなる。
先週、ようやく部屋でセーターを着るようになった。このままトレーナーで一冬越すかと思ったが、そんなことはなかった。
あと10日もすれば立春。
この地域は、立春の直前が一番寒く、立秋の直前が一番暑い。
4月までは冬物が必要になる可能性があるが、立夏を過ぎれば大丈夫。
9月、10月まで暑くても、11月の立冬を過ぎればもう夏物は要らない。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うけれど、昨今、このタイミングでは、せいぜい8割がたの安心しか出来ない。
彼岸を過ぎても急に暑くなったり寒くなったりすることはあり得て、冬の始まり、夏の始まりが宣言されてやっと安心できる。
寒さのピークを伝える立春と、そろそろ寒さは底を打ったと伝える春分と、もう寒くならないと保証する立夏。
あと一月半は朝の窓際で日向ぼっこが必要。
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2016/1/13  8:12 | 投稿者: 時鳥

朝。広い池にぽつぽつと鴨の類が浮かんでいる。
線でつないだら、何かの絵になりそうだと思う。
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2015/9/27  22:00 | 投稿者: 時鳥

午後5時。
脇道から自転車がやってくる。
からっぽのかごにススキを2、3本だけ挿していて、おじいさんに近い年齢のおじさんがサンダル短パン姿でゆっくりとこいでいる。
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