はい,標記のとおり,皆様のご来訪に深謝いたしますとともに,これからもごひいきに宜しくお願い申し上げます.
さて,そのBLOG Talkをちょっとご覧いただくとおわかりのように,わしことyochiなる人物像の98%は「知ったかぶり」で出来ている.ちょっと聞きかじったことを,さも100年前から知っているかのように語ってみせるというヤツである.そしてそれゆえに,他の人がわしの面前で知ったかぶりするという場面が苦手である.近親憎悪かね?とくにその薀蓄に見解の相違があるとメチャメチャにストレスが溜まる.まぁ,自分で言うのもナニだが,こういうことじゃダメだよなぁ.....で,そういうことがあったのである....「ある魚のお店で馴染み客らしい御仁が店主様に語っている話,その2」ね.
ワイルドフォームってぇのが流行ってさぁ,ツウぶってグッピー・コンテストにワイルドを持ってくる奴いるってねぇ.でも小さいのはダメだよ.ワイルドフォームは小さいのがアタリマエって思い込んでる奴がいるみたいだけど,海外のショースタンダードだとデルタもワイルドも同じに大きさの基準があるんだってよ.「貧相な魚を持ってくんなよ!」てかぁ?へへへへっ.でも,もともとコンテストに向いてないよね,そうでしょ?
どっかで吹き込まれてきたのか,あるいはいんたーねっつか何かでかじったのだろう.背中で聞いてて疑問は感じたが黙っていた.その輩がいなくなった後,その店主様が穏やかなフレンドリーな方だったのでちょっと気が緩んで「なんかへんなこと言う人いますよねぇ」とか口走ってしまったぜ.失敗,失敗.馴染み客らしかったので,後日「あんたのこと馬鹿呼ばわりしてる人が....」とかチクられたら嫌だなぁ.しばらくあのお店には行けないや.....
件の人物の言質と,わしの見解の相違は,簡単にいうと以下のとおり:
@そもそも非三角尾びれの魚は三角尾びれのものより小さい(体躯を大きくするか否か,という形質の遺伝を示唆する学術報告も存在する).
Aユーロ基準ではその大きさの評価について両者は異なる基準が適用される.
Bしたがって,小さな非三角尾びれでも競技会で評価を受けることができるし,出すこと自体が不適切であるような指摘はあたらない.
そもそも,古の高度成長期熱帯魚ブーム以来,ひたすらオムスビテールを信奉してきたニポン・コミュニティにはショートテールの魚は見られなかったのであり,それに比べれば欧州のほうが非三角尾びれの本場であることは疑う余地がない.「ショートテールは国際基準の理念にそぐわず,競技会に向かない」などと発言する意図はわしにはさっぱり理解できないのである.
話を具体的に進めてゆこう.
えーと,ちょっと手元に資料がないので記憶をたどって書かせていただくのは恐縮だが,たとえばIKGHの評価基準における「体の大きさ」については,ロングテールと非三角尾びれで異なる.
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体躯の長さに係る評価基準
@ロングテール
26 mm = 8 points
24 mm = 6 points
22 mm = 3 points
20 mm = 1 points
20 mm 以下は 0 point または失格
26 mm 以上は 3 points まで減点
Aソード系
25 mm = 8 points
23 mm = 6 points
21 mm = 3 points
19 mm = 1 points
19 mm 以下は 0 point または失格
25 mm 以上は 3 points まで減点
Bショートテール(ラウンド,ピン等)
24 mm = 8 points
22 mm = 6 points
20 mm = 3 points
18 mm = 1 points
18 mm 以下は 0 point または失格
24 mm 以上は 3 points まで減点
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ご覧のとおり,三角と比べてピン系などで設定された体長は 2 mm 小さい.たかが 2 mm と思われるかもしれないが,2 cm そこそこの魚の約1割なので決して小さな差ではないと思う.まぁつまり,非三角尾びれの魚は三角尾びれのものより「小さい」ことが認められているのである.ここで,とくに規定長を超えた体長であることによって減点されることは注目に値する.要するに「若くて元気な魚が,自らのポテンシャルを最大限に発揮してヒレを伸ばし,発色していることを,客観的に評価しよう」という主旨であろう.デカけりゃ良いってものでもないし,いたずらに加齢によって体を大きくしてヒレがビロビロ伸びた魚が偉いわけではない.
わしとこの魚はさらに巷の優良魚よりも小さいので,以下のような魚を例にあげるのは余りにも恐縮だが,他に画像もないので悪しからず:
これは体長が 21 mm であり,小さいが 3 points で失格にはあたらない.
また,こっちのラウンドテールはさらに小さいがこれでも持ち点はゼロではないし,確かに点はほとんど取れないけれども「競技会に出すべきではない」などと荒唐無稽な批判をされるいわれはない.
このように考えてみると,ショートテールは小さいというのはアタリマエのことであって誰かの勘違いではないし,小さいがゆえに「競技会向きじゃない」などと発言することが,いかにわしの認識とズレていることなのか,おわかりいただけることと思う.まぁさすがに「エンドラ博士の卵胎生魚」あたりになると,体はとても小さいので下限の 18 mm に満たない系統も存在するかもしれないが,あくまでもgupの話ということで.....
あぁ,このところ体調もすぐれないし,ストレス溜まるなぁ.....

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