いつだったか忘れてしまったが,かなり以前の記事で「メタリックグリーン」という1970年代コトバについてちょっと書いたことがあったなぁ.もともと青色好きのニポン人,金属光沢を感じる青緑色への憧憬が,このようなエスニック片仮名コトバを使わせたのだろう.わしが小坊の頃,その利用頻度は「淡水性観賞魚の付加価値のための用語」のナンバーワンであったと思う.
ところでわれらのgupだが,アジアから入ってきてペア500円くらいで売られているグラスとかダブルソードなどの系統の魚の体側にはとても濃い緑発色が見られる.そういえば,「黒と紅と緑はgup三原色」というのを聞いたことがあり,わしとこにもそんなのがいたなぁ:
なるほど,三原色だな.
一方,そんな普遍的な緑色とはちょっと違うようなニュアンスで,もうそれこそどんなボロ系統だろうが高級国産ブリードだろうが何だろうが,とにかくタンクに泳がせて手前側から照明を当てると,体側やヒレの厚いところは青とか青緑など短い波長っぽい色に輝くものだ.とくに赤・黄系の発色が少ないときにその発色が目立ち,さらに体表面に黒い色を広げていると発色は濃いように見え,悩ましく輝く.向こう側からの透過光だと灰褐色のダメ色なんだけどなぁ.とくに健康に育ち,落ち着いて黒発色している魚が有する「緑光」には胸躍るのであった.で,わしとこの魚だと,体側の黒ずんだところは手前から照明して青びかり・緑びかりに見せかけるのはできるのだが,ヒレの黒斑までは光らない.尾筒とか尾基部まではちょっとピッカリするんだけどなぁ.....
また,大量給餌と鬼水替えのコンテスト仕様だとちょっと発色が鈍いかも....とわしは昔は思っていた.今は「要するに照明の具合だよなぁ」と思うようになった.
ところで,巷では,写真撮影の際に上手に照明して光らせる方法が紹介されたり,その逆に,手前から照らすのは反則でウソの色だとか,いろいろな考え方があるようだ.どの照明法が正解!ってことはないだろうがね.では,この BLOG Talk でのスタンスはどうかというと,わしの考え方は昔から変わらない:「リビングルームの水槽の照明と同じ具合に」である.だって観賞魚なんだもん.

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