なにしろここは,"gup"の記事は,九州界隈でも容易に手に入るようなありふれた素材を使って,皆が知っているようなことを,自分の手でやって自分の目で確かめる....というコンセプトなのであるから,あまり変わりばえのしない魚達の画像が並ぶわけである.
ただし,水しか入っていないプラケースにさし水するだけ,という管理方法ゆえに「三角尾びれ」の仕上がりが悪い.さらに(ずいぶん前に書いたことがあるが),種親を選び出す眼力がそもそもないので,大きな尾びれの良い素材を持つ系統から始めても,わしとこで世代を重ねることで急速に品格に欠けた様子に変貌する傾向がある.結果的に,ここでは「(人に見せられない)三角尾びれ魚」よりも「歪で小さい尾びれの魚」の話題や画像が登場しがちである.
そのせいなのか,ややもすると「ヘ◎タイ」と称賛される,あの偉大なる愛好家,育種家,業界人の方々が創作されるような魚を嗜好し,その真似ごとばかりやっているように誤解するむきも中にはあるかもしれない.しかし,多くの方々がご理解されているとおり,わしは普通の趣味人である.
わしもいよいよgup歴40年を超え,そのほとんどをアジア産のオムスビ型三角尾の魚を泳がせることに費やしてきたし,今もgupといえば三角尾が産業的にも趣味の世界でも「主流」であると考えている.そう,普通なのである.
というわけで,人前に出せるような三角尾は持ってないけど,たまにはそんな画像を.....
色抜けしない柄物の尾びれ,それと同系色の背びれ,そんなヴァリエゲイテド尾を目指して,コードネーム「オレンジ・モザイク」.リプルズ....ってこんなのだったのかしら?
現代的なモザイクはち密でバランスのとれた模様として完成度が要求されるので難しい.背びれが白いのも好きじゃないし.その点,レトロな大柄模様は気楽に育てられるので楽だ.
「赤」「紅」の系は,やはりパッと映えるので,気楽に観賞できる.....「楽」は「楽しい」よなぁ.これが渋い色柄だと,眉間にしわを寄せて審美するところなのかもしれない.わしとこでやってて最近になって諦めてしまった「渋いコブラを赤くする」ネタも,気楽にぱぁっと眺められる,を目指したが,わしには難しかった.でも,世の中は広いもので,「地色が赤のコブラ」もいつか普通になるかもしれない.そんなことに思いをはせ,以前の画像を並べておこう.

オレンジテール・コブラ.光の具合で見えにくいが....

体側の赤を消さない.

レースコブラでも赤を残す.

Xコブラを使ったら,コーラルは柄とケンカしてしまったでござる.

旧型レッドテールの上半身も,柄より強くて上から塗りつぶしになった.

そしてこれが一番期待していて一番がっかりだった.このためだけにフルレッドを仕入れたのに,Xコブラに塗ったらYが色つきで体躯もヒレも全部塗られてしまった.
コブラの下地を赤く塗る....きっとヘン◎イさん達が,いつか成し遂げるのであろう.

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