もうけっこう長く続いていて,ここでも何度か紹介済みの話題であるが,昨日見たら何だかずいぶん元気そうに泳いでいたので画像にした.
伝統的な「モザイク」というのはXリンクで多色柄物の三角尾びれができる(で背びれが白っぽくなるのもリンクしている)のだが,そのYはボディに伝統的な紅斑(二個)と緑や薄紫の発色をさせる他に,ヒレが実は色つきであって,長尾になる.Xリンクでつくる長尾と違って弱くてエッジがそろわなかったり,パーフェクトトライアングルは期待できないものの,とりあえず尾の伸展と発色をサポートする.
というわけで,この連中を子,孫,と続けている.で,これが何かというと,メスが色なしである.そもそも,モザイクのYリンクって何が乗ってるんだろう?と思って,Y柄の邪魔をしないX,すなわち色なしメスにかけて見てみようと思ったのがきっかけなのであった.その結果,体側の紅斑,うっすらとした光沢のある緑と薄赤紫の発色,そして時代を50年さかのぼったかのようなゆるい模様のファンテールが出てきたのであった.今はコードネームは「Yモザイク」なのだが「昭和ファンテール」に変えようかなぁ.
で,メスでは体色が灰色無地,尾びれは透明丸尾なのであった.
そう,これが和泉流ならば優良なメスとか言うのだろうなぁと思うのである.
和泉流では「メスらしいメス」すなわち原種系とか野良に見られる雌性の特徴(灰色無地・透明丸尾)を有するメスはメスとして優れており,より健康で観賞価値の高い次世代オス・メスを産み出す性能を有する,と(思想信条的に)盲信しているようなところがあったらしい.まぁXリンクに乗っている形質でも,オスにいろんな色・柄・特徴が発揮されることを考えれば「だけん何ね?」というような昔話なのだが.
なお,これが「おなごは女らしゅうしとかないかんばい」という前時代的発想なのか?あるいは,真意は別のところにあって,たとえば長尾のファンシーグッピーでは(当たりの)メスでもオスと同じXリンク尾柄が発色するのに気づいて「メスもキレイに」と言いだした人が別にいて,その人に対する対抗意識とか敵意とか憎悪とか,そういったことで「メスの男性化をありがたがるような輩はつまらんばい」と反撃したのか?はしりません!!
もちろん,いつも書いているとおり,わしは和泉流ではない.無地丸尾のメスにかければどんなオスの特徴も受け継がれ,その美しさと健康がいかんなく発揮される,なんてことは言わない.とはいえ,水槽に色のついたオスが泳いでいて,「これは,そちらの色のないメスから生まれてくるのです」という風景はなかなかgupっぽくて良いのではないか,とも思うのである.古いな.
さ〜てとぉ,それはともかく.その昨日これの水槽を見ていて,新たに気がついたことがあった.
あ〜!!シリビレ,いろつきやんか?!この集団では初めて見たし,他に発色のあるオスはいないし.....まぁホントに出たり引っ込んだり....何なんだろうか,この色つき(ピ〜).

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