ペット業界もどんどん難しい時代が深まっているのだろうか?わしのまわりで,昔からお世話になってきたお店は全部閉じてしまった,ということは前に書いたが,先日,インターネッツ通販で日淡をさばいてきたお店が今月で閉じるという情報を得た.わしは日淡はやらないけど餌を買ったことがあった.けっこう知られているような店舗で,愛知県を拠点にご活躍だったお店だったのだが,そ〜かぁ,やっぱり苦しい時代なんだぁ.....
と,そんな世相の中.
何しろ12月なものでね.(↓)
12月は今年と別れ,来年を迎えるときなのだが,gup愛好家にとっては別な意味で惜別の季節でもある.と,毎年ひとこと.
まぁ魚を愛でると言っても,自前で揃えて飼い続けるには労力とかお金とか時間とか家族のうんぬんとかあるので,きっと熱帯魚愛好家のほぼすべてのおっちゃん達は「このくらいの規模でこれとこれと....とこれを飼いたい!」と「実際に飼ってる魚」との大きな大きなギャップを抱えていると思う.そんなとき心の隙間を埋めてくれるのが写真がいっぱい載っている本だろう.禁断の薬物のように有害な図書もあるのだが,優良なガイドラインとなってくれるものも多い.わしら昭和の子どもは小さな水槽一つを前にして,本を開いて,そして目を閉じてまぶたに映るマイ・アクアルームへの思いに浸ったものである.
とくにわしなんかこんな(↓)画像を見て,尻尾の短いgupをいつか飼ってみたいなぁと思ったものである.九州のお店にはいなかったのでね(温泉の川にはいたけど).

(牧野信司.カラーブックス179グッピーの魅力.保育社.1969年)
1917年に出版された本の画像の孫引きだそうだ.もう100年前だぜ.
そんなわけで,いんたーねっつの現代でも,優良図書にはどんどん出ていただきたいところである.少子高齢化でもさかなこぞうは世の中にたくさん潜んでいるはずだから.また,こういう情報発信はホントにプロフェッショナルな方々にやっていただきたい.いんたーねっつの世界ではわしを含めて誰でもいくらでも情報発信することができる.自己責任であり,他者の推敲も,発信後の校閲も無い.いんたーねっつはそんなもんだから,見る側も学習して,画面の向こうにはどんな真実があるかわかったものではない,ということを了解しておくことになるので,まぁお好きにどうぞ,わしもテキトーだからな,とそれで良いわけである.
でも本はプロが書く.自費出版とかオンデマンドでなければ,複数の人々とか会社・団体がからむ.もちろん本だからホントーで信頼に足る情報である,なんて不毛な断言はしない.嘘も書いてあるが(オイオイ),その嘘に大人たちが責任を持つということだ.そして,それゆえ,プロとアマチュアは違う.わしのように,いたずらに年月を重ねた「万年初心者」な輩だって,世間に向かって飼育法指南とかグッピーの勧めとかネットでやってしまうが,その行為の重みは,事の真偽だけでなく,それ以上の深いところで,プロフェッショナルとは大きく異なるのだと思う.
というわけで,プロフェッショナルの皆さんに頑張っていただきたいなぁという余計なお世話であった.あぁ,これは決して「金魚の先生も金魚本ばっかりじゃなくて,たまにはgup育種家としてgupプロを束ねたgup本の編・著とかいかが?」とか僭越な無茶振りを言っているわけではない.そんな本,ヘン◎イの人数分の部数しか売れないもの(でも,ツツイ本と同じでひとり二冊づつ買うかもしれないから,×2か?).
そんなヨタ話を,自作の「昭和ファンテール」を愛でつつ.....
さ,お仕事お仕事.

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