1970年代,プラティといえば,九州のお店には赤いのしかいなかった頃にヒレだけまっ黒けになるワグプラティという商品があって,わしはこれが好きではなかった.レッドプラティを買いに行って「今日はワグしかいないよ」と言われた時のガッカリ感はハンパなかったぜ.その後,サンセットプラティとか青いネズミーマウスとか出回ってカラフルになってからも,ワグはパスだった.
ところが,ヲジジになって,世紀末に短尾のgupを扱うようになってから,短い尾びれが黒っぽいとキレが良くていいやん....と,暗色系短尾があればなぁと思うようになったのだから,世の中わからないものである.
そんなわけで暗色系短尾であるが,未だに見出せていない.Xリンクの緑,青,あるいは黒の尾びれは色つきで必ず長く伸び,Yが色なしだとかプラチナ系や透明鱗等で抑制がかかってもせいぜい中落ちが精一杯だ.ショッカーやモスコー,フルブラックが持つ怪しげな「黒」もヒレの伸びを止めるには至らず,これにさらに野良gupのXまで持ち出してみたが,広がりは抑えたけど伸びは止められなかった.その後代を先のヘ◎タイ・イベントでお披露目したが,そこで打ち止めだった.あれを試してからもう三,四年になるのか?時が経つのは早いものだ.
で,ヒレを丸める最後の一手が(あまり好きな手ではないが)エンドラーズなんちゃらにしてみることであろうか?だが,そういうタイプを意図的に作ろうとする前に,既にちょっとした混ざりものが手元にあった.
「エンドラーズタイガー」として出回っているものがあって,オスだけが手に入ったので,いくつかの系統のメスにかけ戻すことで,系統の再現を図った.その結果として,これは遠藤系のメスにギャラクシィオスをかけて作ったんだろうなぁ....尾が丸められていて伸びない....という話は何度もここで書いているが,それをあれこれいじった中で,どういう組み合わせだったのか,偶発的にぽつぽつと黒い魚が生れてくる.
尾が黒いものは必ず尾が伸びる.これを見ると,あぁ遠藤系をはさんでも抑制効果は限定的だろうなぁ,と思うのであった.
尾が中途半端なのがいちばんショボいのであった.
今でも残念なのは,ベッピー卿の尾の伸びがせめてここで止まっていればなぁ....っつ〜ってなぁ.
にょろろ〜ん.

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