いよいよ年末である.
昨年,千里丘でギンガ系を手に入れて,これでイロイロやってみるのが2017年の目標のひとつだった.とりあえず殖やして,子・孫を残しながら,その一部を他のタイプとのかけ合わせに使う....というBLOG talk流をやろうとしたのだが.....
殖えない.
仔が採れないのだ.
かかりにくくて,あまり生まれない.
(さらに,わずかに採れた仔をメスに喰われてますます仕事が遅れたが,これは余談)
一年やってみたところで,この系統はわし流の「何も入れないプラケース止水飼育」に合わないのではないか?と思っている.普通のgupは酸欠や水の汚れにすこぶる強いのだが,一部の赤目系統,それからエンドラーズハイブリッドなどは明らかに育ちが悪い.ギンガ系もどうやらその雰囲気があって,上手く育てるには,オーソドックス飼育などで水づくりをする必要がありそうだ.ちなみに,エンドラーズライブベアラ,プラティ等,他の魚種では「フィルタ,エアレーション,水草,水換え....」が無ければ健康状態を長く維持することさえ難しい.まさかギンガ系の育種にレティキュラータ以外の魚種がかかわっているわけではなかろうが(いや,あの色はひょっとしたら?),BLOG talk流が通じないのはつらいなぁ.....
まぁそんな中でも仔を採って,さて他とかけてイロイロ試してみるわけだ.まずは何にしてもあの印象的な赤のシマシマに,他の尾びれを合わせてみたい,と思うのが常道だろう.ギンガ系は尾の基部にちょっぴりレース様の模様があるソードなしソードで,背びれが赤のシマシマである.
これはもう体側の色柄がYリンクで,レースの背びれ尾びれがXリンク,しかないではないか.つまり,別のメスを使えば,そのまま尾びれを変えることができるはずだ.そこで,ゴールデンのダブルソードのメスを用意してギンガ系オスをかけたら
赤発色が褪せているのは確かだが,どうにもオス親とあまり変わらない仔が生れてきてしまった.わしとこでは,オスが混じりになったりする間違いはありがちだが,この仔はたしかに「ダブルソードのメス」から生まれてきており,どうやら間違いではない.
う〜ん,困ったなぁ.
仔の材料だけから想像すると,ギンガ系の全ての色柄がYリンク由来なのか?しかもソードが伸びなくなる要因を抱えていて,Xリンクの尾型が無効化されている?(これはエンドラーズとのかけあわせでお馴染みのアレと同じ機能だな)
ためしに,ギンガ系のメスに,花やんイリデセンスのオスをかけてみたところ,(イリデセンスのYリンクの色柄を如何なく発揮した一方で,イリド特有の「Yリンク・赤トップソード」が根元にちょっと発色があるものの伸びてこない,という状態になった.どうやらXにはほとんど色柄が載っていないらしい.
Xは,わしとこでは使いみちがないんじゃないかなぁ.....いや〜,さすがgupは驚かしてくれるよな〜.

ギンガ系の群れ

ニセギンガの群れ
ちなみに,千里丘ではギンガ系の体色そのままで三角尾びれをつけるお仕事を進めておられるので,そちらの成果を拝見したいところである.

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