近年、というよりもここ10年、15年のスパンで、街の熱帯魚店っつ〜のがめっきり減ってしまい、生体は通販・グッズ等の買い物はホームセンターばかりになってしまった。対面で選んで、買って、説明や指導を受ける、というのが、生体購入の基本だと思うのだが、それが難しくなっているのだった。
そんな世相のなか、珍しく昨年11月に新規開店した「近所の『街の熱帯魚店』」がある:
(失礼ながら)小さいお店だが、工夫して様々な生体とグッズを揃え、店内は明るく、良い雰囲気で、店主さんの人柄がわかるお店だと思う。福岡としては比較的人がたくさん住んでいる住宅街だし、福岡市営地下鉄駅にも近いので、是非とも繁盛して街の人々をアクアライフに誘う伝道師として末永く頑張っていただきたいところである。

(ターコイズの紅尾、画像は記事とは関係ありません)
さて、珍しくお店の話になって、なんとなく昔からたいへんお世話になった数多くのお店のことをじわ〜っと思い出した。まぁ〜、わしもちょっとアレな年齢に突入しているので、以前アレだったと言うとどえらい昔話になってしまう。まぁ昔話だからここに書けるということもあるがな。
わしが幼少の頃から「街の熱帯魚店」に出入りしてず〜っと魚を眺めて最後にちょこっと買い物して帰るのだった。半・引きこもりなので、自ら店主さんに話しかけたりできないが、たとえばず〜っとgupを見ていると「この品種の選抜のコツ」とか話しかけたり、新しい魚を買ったらお金を払うときに取り扱い方をレクチャーをしてくれて、こちらの知識や技術が向上したものだった。もちろん、世の中全てのヒトが善人であるとは限らないので、中にはイロイロ売りつけようとしたり、客が子どもだと思って見下したりするようなこともあり得るところだが、そういうイヤな体験をしたところからは遠ざかり、結局は特定のお店の「常連」として通うことになった。子どもはお金が無いので売り上げにはほとんど貢献してなかったと思うがな。
時代の流れとともにそのような「街の熱帯魚店」は次々と閉店してしまった。今の子ども達は(そもそも熱帯魚に興味を持ってない場合が多いとは思うが)、たくさんの魚の実物を見て、店主さんの話を聞いて、小遣いを工面して魚を買って、大切に育てるけど力及ばす落としてしまう....というような体験をすることが難しくなっていると思う。
ホームセンターやネットオークションで買う過程では十分な説明が得られなくて、その代わりにいんたーねっつ等の情報でどれだけ正しいノウハウを得ることができるのだろうか?
ここBLOG talkでは、わしの立場としては身近に現存するお店を個別具体的に持ち上げることはあまり良くないかもしれないので、お店のことに言及するのは(アクステとか)必要最小限にとどめてきたつもりであるが、幼少の頃からお世話になって、長い年月の中で既に閉店に至ったお店の昔話だったら差し支えなかろうと思う。
思い出すと下記のような....ホントに皆さんにお世話になった。今更お礼を言う機会が無いのがとても申し訳ない。とくにティーンエイジャーの頃はフッシュメイトのご夫婦、仕事を始めてからは箱崎熱帯魚のご夫婦(どちらのお店も夫婦経営だった....そういえば博多の熱帯魚屋の大将達はいずれもかなり濃ゆいヲサーンだったのに奥様方が見目麗しかったのはなぜだろう?)に最もお世話になったのだった。なんかもう昔のことだなぁ。
【記】
福岡市博多区:
・フィッシュメイト(元、福岡玉屋デパート・熱帯魚売り場)
・博多井筒屋デパート・ペット売り場
福岡市中央区:
・南風苑
福岡市南区:
・安楽熱帯魚?(店名、覚えてなくてすみません)
・堤熱帯魚
福岡市東区:
・箱崎熱帯魚
福岡市早良区
・アニマルハウス ギャオス
皆、閉まっちゃったんだよなぁ。

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