2015/3/13

ニュースと本のこと。  
 昨日コドモの持ち帰ったプリントの中に、ヤフーニュースのコピーが入っていて、震災追悼式遺族代表の女の子の書いた文章の記事でした。
 津波に襲われて動けない母を置いて逃げた経験を、自己憐憫をとことん排して綴った文章で、その決意に打たれた反面、この人は(震災に遭った)15歳で子供であることをやめてしまったんだなとその経験の重さに粛然としました。
 震災関連の記事は他にもいろいろあったのに、学校がこれを選んだのはやっぱりこの年代だからなのかな、ひるがえって自分だったらと生徒に考えて欲しかったのかな。とつらつら思いました。

 先日買ってきた本読了。

「戦争プロパガンダ10の法則」(アンヌ・モレリ著)
 戦争プロパガンダのずばりフラグ一覧。
 ブリュッセル自由大学で「歴史批評」の講義のたたき台に、90年前のポンソンビー著「戦時の嘘」の10の主張をもとに、第一次大戦から現在進行形の戦争(戦前の煽り含)に至るまで実際に使われたプロパガンダを検証した本。
 今は90年前と違ってニュースの速度もネットの情報も増えてはいるけれど、まんまと踊らされまくってしまう反応は90年前とさっぱり変わっていないのがおっかない(メディアの自粛やネットたたきなど)。
 メディアリテラシーの基本に、易しく読みやすい1冊でした。


「聖書考古学」(長谷川修一著)
 本屋さんで立ち読みをしたら面白そうだったので衝動買いしました。新書本はこのパターン多し。
 学生時代、どうせ毎日聖書を読む羽目になってるんだからいっそがっつり読んでみようと旧約聖書にチャレンジ。したらなんだか、古事記や日本書紀みたいにファンタジーの皮をかぶった民族史みたいかMO?と思って、古代オリエント資料を集めてみたのだ。
 「父祖の話」「王たちの話」とかの事件やキャラ(…)や時代背景なんかは大変面白かったけど、実際ほんとにその時代なのか肝心な時系列がわからなくてもやっとしていたのね。
 この本では、発掘で得た新情報や、同じく紀元前のアッシリア碑文に照らし合わせた資料を集め、判らない事はわからないなりにいろんな計り方を丁寧に並べてくれて読みやすいのYO!更に伝説が構成される仕様も大変公平に説明してあったのが面白かった!
 ネタが宗教の正典なだけに、突っかかられることも止められる事も多いみたいで大変そうだけど、そういうディフェンスをくぐり抜けて更に「自分のものの見方は常に中立だ」と思い込むことがもう自分を見失っている証拠、みたいに常に慎重に立ち位置を計りながら考えようって姿勢に、とっても感じ入りました。
 昨今、いろんなジャンルの研究者の残念な踏み外しが話題になるけど、この「自分を疑い続ける姿勢」が学者さんの尊敬ポイントだと思うのYO!
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