2017/11/28

価値観の話  
 今日ちびちびが学校でアルコールを摂取した時の反応を習ってきたそうで「ほろ酔いの状態ならえっちまんがや小説がつるつる書けるんじゃ」と言ってきました。
 突っ込みどころは山ほどあるのはまあ置いて。

 描く側のおたくから言わせていただこう、酔っている状態で話をまとめたり推敲したりは無理や。飲んで書くという人は、多分酔わないで口寂しいから飲むタイプだって。

 多分「酔った状態でえっちまんがや小説を読む」のが楽しいだろうって発想がスライドしたものだと思うんだけど、ものを作ることと消費することは真逆な行為なのに、案外一緒くたにされやすいものだな、と思った次第。

 ちょっと話はズレるけど連想した話をSNSで見かけたんだ、

「国際的に活躍している理系出身の立派な方が「私は人文学をちっとも学んでなく、歴史もほとんど知らず、外国の人に会う前には、ネットでその国の歴史を10分学べばOKだった。人文学必要論は人文学の中だけで通用するセールストークでは?」みたいなことを言われているのですが、それにどう反論する?(忘却散人(近世文学))」

という問題提起があったのに通じると思うのね。
 どう反論する?と聞かれたら「10分で学べば理解できるほどに、知識や考察をまとめた先人のインテリジェンスを提示してもらえたことに、少しは感謝すべきでは?」と答えるかな…と思ったんだけど、多分こんな質問をしてしまう人はどんなジャンルにもいて

 物凄く手間のかかった美味しい料理を10分で食べて「10分で食べ終える程度のものに3時間もかける料理人は無能?」と思う人とか

 仕事を飛躍的に効率化してくれるプログラムを組んでも、使う人にとってはぱぱっと魔法の杖を振ったようにしか見えないから技術を買い叩かれるとか

 描ける人は依頼によってすらすら絵を描けるという理由で、習得するまでに膨大な時間や労力を必要とするイラスト系の仕事が値切られ続けるとか

 恐らく想像力の貧困さがメインなんだろうけれど、悪意を持ってるとか強いて他人の技術を侮ろうとして低く見積もるというより、それぞれの技術が門外漢からみると軽く理解するのが難しいほど高くなってしまったせいで、想像が追いつけなくなっているんじゃと思うんだ。

 これがそのへんのおばちゃんの世間話のレベルの誤解ならまだしも、たとえば大学の規模や予算の決定権を持っている人などがこんな不明なこと言っていたらかなり恐いと思うし、先の例に出ていた「国際的に活躍している理系出身の立派な」人がこんな貧困な想像力だったりしたら普通に超恐い。
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